ゴルフ場経営も厳しい

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競技人口が減り、高齢化も深刻な問題。客足が遠のき、業績が頭打ちになっている。ゴルフ場倒産の一般的なパターンは、ゴルフ会員権の仕組みにある。

会員権として、預託金を集めるのだが、その償還する期限が必ずやって来る。預託金の償還に耐えきれずに倒産するリスクは大きい。建設ラッシュから10~20年が経過した2002年に、ゴルフ場倒産はピークに達した。1年で100件超の倒産が発生した。

こうした側面から、金融機関が整理回収機構による不良債権処理を勧め出した。再建型の法的整理に至ったゴルフ場を、当時に積極的に買収していたのがGSとローンスターだ。

GSは、ゴールドマン・サックスで系列会社のゴルフアライアンス・ジャパンが買収に当たっていた。この会社は、2003年にアコーディア・ゴルフに改称した。保有コース約40、契約コース約90。

ローンスターは、地産グループのゴルフ事業を買収し、PGMグループとなり、ゴルフ場を買収してきた。パチンコメーカー・平和の傘下で約140コースを保有している。

こうした大手資本の後ろ盾を得たゴルフ場は、再倒産のリスクは少ないと思われるが、そうでもない。法的整理を選んだゴルフ場の多くは、預託金の償還期限を15年延長するなどの措置が再建計画に織り込まれているからだ。問題は解決しておらず、先延ばしされただけだ。

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ソクラテスは、ポピュリズムに殺された

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ソクラテスの裁判は、戦争中に行われるが、独裁者による秘密裁判で処刑されたのではない。訴えたのは市民であり、刑を言い渡したのも市民である。

市民がソクラテスに向けた批難は、「お前は、なんか怪しい。嫌な事を言う。皆の空気に水を差す。だから、死ね。」というもの。犯罪の具体例は無く、噂による感情の暴走だけだ。それは、現代のSNSで頻発するリンチを全く変わりない。

対するソクラテスの法廷弁論は、実に論理的だ。ソクラテスは、論理という手段では勝てないことを承知しており、そのことも、はっきり語っていた。彼は、人々が論理を選ばないことを、よく知っていた。しかし、それでも彼は論理を選び、死刑を受け入れたのだ。

もっとも心を打つのは、そこだった。今でも、人間は論理的ではない。話し合えば正義が実現する訳ではない。すべての政治と哲学は、この前提から始まらなくてはいけない。

魔女狩りも、ポビュリズムというか、集団ヒステリーですな。

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