『ツキの大原則』

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サンリオ会長、西田文郎

優秀なビジネスマン、プロのビジネスマンに「一番大切なもの」は何でしょうか?国際感覚でしょうか?景気動向を見極める洞察力でしょうか?違います。「人にどう思われるか」…これが一番大切です。それを聞いた人たちは、目を丸くして仰天します。

私たちは、「自分のことを人がどう思うか」は気にするなと教えられて育ってきました。他人の思惑、人目を気にするのは、軟弱な人間だと言い聞かされてきました。
ただ、それは「内実」というものが信じられた時代のことです。現代は「内実」というハードウェアも大切だが、消費社会の世の中はソフトウエアの方がより重んじられる時代なのです。商品でも中身が同じなら、時には中身が同じでなくても、ラップのきれいな方が売れるのです。

ツキも運も、自分以外の他人が運んできてくれるからです。つまり、どういうことかというと…サラリーマンの中には、「一生懸命働いているのに会社が認めてくれない」とか、「上司が分かってくれない」とこぼす人がいます。実力勝負のプロスポーツの世界でさえ、「首脳陣が評価してくれない」「監督に嫌われた」と訴える選手がいます。明らかにツキと運に見放された人たちです。なぜなら彼らは、「認めてもらえなければ、どんな才能も能力も無いのと同じである」という真理に気づいていないからです。もし本人が言うように、才能や能力があるのに、それを認めてもらえないとしたら、才能や能力が無いために当然認めてもらえない人間より、さらにツイていないことになります。

誤解を恐れずに言ってしまえば、「実際に優秀であること」より、「あいつは優秀だと思われること」の方が大事なのです。
実際に努力家であるより、努力家だという評価の方が大切であり、実際に能力があるより、能力がある人間だという評判の方が重要なのです。

なぜならば「あの人は成功しそうだと思われること」が、ツキや運を得る必須条件になるからです。ツキや運とは他人が運んできてくれるものです。どんなに優秀であっても、どんなに努力家でも、またどんなにすごい能力があっても、そう認められない人間のところに、わざわざツキを運んでくる人はいません。

だから、自分に運がないのは、「監督や首脳陣、上司、会社のせいだ」と考えるのは間違いなのです。「自分のイメージ」がすべての原因なのです。
したがって、「自分はツイていない」「運がない」と思う人は、姓名判断で運勢を改善しようなどと考える前に、まず人目を気にすべきなのです。「他人の目に自分がどう映っているか」を検証すべきなのです。自分のイメージの悪い点に早く気づき、イメージデザインを早急に変えなければなりません。

『あるJリーグの選手に、「決してクサるな」と指導したことがあります。「監督の前では、どんな時も元気をアピールしろ。本当は落ち込んでもいい、心ではフテくされてもいい。ただ監督の前では元気をアピールしろ」
その選手は、なかなか試合に使ってもらえず、監督との不仲さえ噂されていました。「このチームにいる限り、自分の出番はない」とひそかに思っていたのです。しかし、「クサらない自分」「落ち込まない自分」というイメージデザインをアドバイスした翌週、久しぶりに試合に起用されるというツキがあり、すっかりレギュラーに定着しました。

実際に自分をそう変えようなどと、無理をする必要は少しもありません。「見た目」だけでいいのです。「評判」でいいのです。
大切なのは「内実」ではありません。あくまでもラッピングであり、「他人にどう思われるか」が大切なのです』

自分を他人にどう見せるかはとても大切だ。たとえば、SNSで、毎晩飲んだり、食べたりしているシーンばかりをアップしていたら、その人は「毎日、遊んでばかりいる人」「仕事より飲んだり食べたりするのが好きな人」というイメージができあがるだろう。
自分のイメージをどうデザインして、それを伝えるのか。これは、「新製品を出す」と考えたら、よく分かる。高級なイメージにしたかったら、高級に見えるデザインと、ラッピング、そして、細部にわたって、上品でラグジュアリーでセンスのいいプレゼンをする。

会社のイメージをアップすることも同じだ。つまり、ブランド価値を高める。
自分の評判を高める努力を重ねること。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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『これからを稼ごう』

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堀江貴文

「お金というのは経済を回していくための道具に過ぎない」「今後、さらに紙幣や硬貨は電子マネー化し、どんどん便利に、同時に実体がなかなかつかめないものになっていく」「お金そのものも進化している。だから、使う人間も知識で武装し、便利な道具として使いこなしていけばいい」

10年ほど前から、僕はすでに仮想通貨の基本的な解釈を、世に問うていた。先見の明を自慢したいわけではない。これは、お金の本質を正しく理解して、真っ当にビジネスをしていれば、自ずと確立できる普通の考え方だ。なのに当時から、正しく理解している人があまりにも少なかったのは、不思議でならなかった。

近年、仮想通貨ブームである。「億り人」なる、新興富裕層の出現や、人気タレントの参入などで、広く世間に知られるものとなった。それによって硬貨や紙幣の示す効力が、以前ほどの強さではなくなってきている(まだ最強には違いないが)。

「お金とは単なる信用を数値化した道具であり、中央集権国家の管理下でなくとも、人々の知恵で使い方を創造できる」という、僕が訴え続けていた事実が、ようやく一般的なところまで理解されるようになってきた。それ自体は嬉しいと思う。しかし、仮想通貨を新たな儲け話としか認識していない人たちも、かなりいるようだ。

そう思いたければそれでもいいが、結局はまだみんなお金の不安から解放されていない。仮想通貨は、貯金や投資にとって代わる画期的な財テク術ではない。儲かる、儲からないの考え方で捉えていると、本質を見失う。

仮想通貨は、僕たちの“これから”の未来を豊かな方向へデザインする、テクノロジーの1つだ。このテクノロジーは自走式であり、進化と成熟の行く先は、まだ誰にもわからない。従来型の貨幣については有用性のパターンは出尽くしたようだけど、仮想通貨に関しては未知数だ。仮想通貨の浸透は、お金の正体を社会全体へ問いかけている。さらなる一般化で、古い市場観が覆され、数え切れないほど多様な経済圏の出現が実現されるのではないか。

そうなると、人々を管理する国にとっては困るかもしれないが、非常に面白い。僕たちは本当の意味で、お金の不安、ひいては何者かにマインドを縛られる生き方から、開放される転換点を迎えているのだ。

勘違いしてほしくはないが、僕はお金が役割を終えると言いたいわけではない。お金はお金で、みんなまだ使い続けるだろう。けれど、お金の役割とは何なのか?国家の仕切る経済圏は、終わりつつあるんではないか?という大きな問いかけが、テクノロジーを通して、世に投げかけられている。

『社会は今、急速に「評価社会」に舵をきっている。お金にできない評価を多く集めた人が残っていく。お金より、信用稼ぎだ。仮想通貨の世界は、その思想と相性が非常に良い。誤解してはいけないが、信用は通貨にとって代わると言いたいわけではない。信用という大きな概念の一種のツールとして、通貨が使われている。逆に言うと、通貨はその程度のものだ。

とにかく、信用の概念をみんなで共有できれば、別に通貨に頼る必要がないよね?ということを、僕は伝えたい。今のところ仮想通貨やトークンエコノミーが、信用の共有の実践に便利だということだ』

SNSは「信用」がとても重要視される。あの人が言ったから、あそこのお店に行ってみようと、〇〇を買ってみよう、という消費行動を起こさせる。反対に、信用のない人が、いくらSNSで発信しても、それはなんの影響力もない。誰が何を言ったのか、誰が何をしたのかが、問われるのだ。

信用とは「ブランド」のこと。誰もが自分のブランドを高めていかなければ、生きていけない時代となった。
それが魅力ある人。いつの時代も、新しいことを恐れず、それを取り込み、自分のモノにしていく人は魅力的な人だ。

まさに、仮想通貨もその一つ。この世界が地球規模で変わろうとしている今…常に、新しいことを知り、行動を変えていかねばならない

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾

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『前向きに生きるなんてばかばかしい』

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黒川伊保子3

0代は失敗適齢期、40代は幸せ期、50代半ばは脳の完成期

少し前まで、外国語教育は早いほどいいと言われたが、最近になって、早期外国語教育を受けた子の理系の成績が、そうでない子に比較して伸び悩む傾向にある。脳科学的には想定内だ。

脳は、全方位に才能を伸ばすことはできない。言語能力に使う信号は、空間認知力に使う信号とはモデルが違う
一人でオールマイティを生きる必要はない。だって脳は、インタラクティブ(相互作用)を求めて生きているのだから。「自分がいなければ生きていけない存在」と人生を紡いでいくことは、最高のインタラクティブでしょう

自然体で生きる。好奇心に駆られてがむしゃらに走ることはあっても、前向きだから努力するという考え方はしない。
本人はただ遊んでいるだけ。なのに、その「遊び」が限界を超えて究極を作り出し、どこまでも高みへ行ってしまう。それこそが、人類の脳の理想形なのだ

右脳が、その豊かな世界観を創生するには、感じたことを言葉や記号にしないまま、ぼんやりとする時間が必要不可欠だ。さらに、その裏側で、左脳のすみずみにまで信号が行き渡ると、世界観が理念になっていく

「輝かしい自分」を思い描き、成功を信じて邁進するポジティブ思考は、脳科学的にお勧めできない。
顕在意識が目指すイメージがその脳に合っている可能性は、意外に低いからだ。脳の特性に合わないものを目指しても、人は一流にはなれない
「夢語り」はしてはいけない。夢語りは、自分を素敵に見せるためにすることだ

「自分」にスポットライトを当てるのはとても危ない。自分が世界観の真ん中だと、自分の失敗が世界の崩壊になってしまう
他人本意の人(プロフェッショナリティや顧客にスポットライトを当てる人)は、生きるのが楽なのである。自分を責めなくてすみ、カッコつけなくていいからだ

人は、愛されるか、憧れられるか、そのいずれかを選択せざるをえない。人間の脳の構造上、どちらもは追えない。愛されて、素敵な私になり、輝かしいキャリアを手に入れる人生か、信念のために愛する者にも苦言も呈し、どこまでも突き進む人生か。
前者を選んだならば、どこかで身の程を知る必要があり、後者を選んだならば、自己責任で、どこまでもいけばいい

「年よりずっと若く見えるなんてばかばかしい」
「友人がたくさんいるなんてばかばかしい
」「男子は夢や目標よりもテストステロン」
「脳のピークは56歳」

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾

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『ファンベース』

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佐藤尚之

大企業がオフィシャルにSNSに参加し、有名人、専門家、地下アイドルまでもがオンラインサロンやファンコミュニティをやる時代、「ファン」について考えることは、意義がある。
ファンベースとは、ファンを大切にし、ファンをベース(ここでは土台、支持母体などの意味)にして、中長期的に売上や価値を上げていく考え方。

ファンとは「企業やブランド、商品が大切にしている『価値』を支持している人」
瞬間的なリーチは意味がない

主要SNSの月間アクティブユーザー(月に1回以上使うユーザーは以下の通り。
・ツイッター:4500万人(2017年10月現在)
・フェイスブック:2800万人(2017年9月現在)
・インスタグラム:2000万人(2017年10月現在)
これらの総利用時間の80%をたった20%のヘビーユーザーが専有している。一番多いツイッターで言うと20%とは900万人だ。たった900万人が、ツイッター総利用時間全体の80%を消費している。

検索を活用している人はほぼ東京に一極集中している
価値観が近い人が愛用しているモノは自分も愛用する可能性が高い

■ファンミーティングの典型的な進行例
・最初に企業側(商品担当者)からの挨拶と感謝の言葉
・商品に関するクイズやトリビア大会
・知られざる商品開発ストーリーや開発者の本音の話
・ファン会議と発表
・開発者や現場の社員へのメッセージ
・ファン認定証を受け取ってもらう
・思い出に残る記念撮影

まずファンであることに自信を持ってもらわないといけない。それにはまず「他のファンのオーガニックな言葉を読むこと」だ。そうすると、彼らは急に「あぁファンでよかったんだ」と自信を持つ

マツダは、ロードスターの新車発表会をファン・ミーティングで行った
カゴメは、20年かけて、企業理念に共感してくれた個人株主をじわじわ増やしてきた。そして今や、なんと総株主のうち99.5%が個人株主であり「ファン株主」なのである(そのうち3分の1が主婦層だというのもすごい)

ファン・コミュニティで稼ごうとしない
「この企業はちゃんとしている」という感情が社員に湧くようにする

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『突破するデザイン』

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ロベルト・ベルガンティ

流行の「デザイン思考」ではなく、「意味のイノベーション」。人々は選択肢が増え続け、複雑で不可解な人生の意味を理解することを楽しんでいる。人生が変化し続けるため、人々は絶えず「新たな意味」を探し求めるのだ。だから、商品開発者やマーケター、経営者がやるべきは、「問題解決」ではなく、「意味のイノベーション」なのです。

私たちは「意味を見つける」ために目覚めるのである
もしあなたが人々に愛されるモノゴトを創造したいのであれば、問題解決からは離れた方がよい。愛について考えるのだ

気に入らないことがたくさんある。例えば、サーモスタットだ。本当にゾッとするくらいひどい。心から愛せるサーモスタットをつくりたいんだ。
ネストラボはサーモスタットに今までにない意味を与えることに成功した。人々は温度を管理したいのではない。できれば温度管理などすることなく、ただ快適に過ごしたいのである

この世界で価値をつくり出すための主役は、単なる意味ではなく「新しい意味」である
意味のイノベーションとは、進むべき方向の変化、判断のものさしの変化である

今やロウソクは無駄で古めかしいものではない。現代的で意味があるものなのだ

「私たちのアイデンティティは今や選択の問題となっており、アイデンティティを受け継ぐのではなく、発明するようになった。私たちは好きなだけ自分自身を再発明すべきである」(バリー・シュワルツ)

無限の選択肢は、私たちが逃した選択肢を惜しむ感情を引き起こし、そういった失敗に対する自責の念を生む一方、次への期待を換気しやすいバラエティーの少ない世界では、より多くのソリューション、より多くの方法をつくることが賞賛される。
一方、より多くの選択肢がある世界では、妥当な方針、妥当な理由、言い換えれば、意味の重要性を見いだすことが賞賛に値するのである

ヴォックスは顧客の人口動態の大きな変化、とりわけヨーロッパの人口高齢化を憂慮していた。ヴォックスは、コモディティー化を避けるため、新しいビジョンを提案した。
寝室を「リビングベッドルーム」に変換するのだ。寝室を家の中心にすることで、高齢者は家族や友人に会って話ができ、楽しく過ごせるようになる

思い出づくりの手段から、コミュニケーションの手段へと写真の意味が変化した
・「話すことの信頼」それがなければ、私たちは未成熟な考えを共有することはできない
・「行動の信頼」それがなければ、禁止された実験を行う勇気は持てない
・「聞くことの信頼」それがなければ、批判的な意見を真摯に取り入れることができない

いけにえは、今の市場において不人気であってはいけない。大成功しているが、人々が商品の意味に親しみながらも、その価値に潜在的な不満を持っているものがよい。たとえば、アルファロメオのいけにえは、ハイエンドなドイツ車メーカーだった

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『「勇気」と「お金」の法則』

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小林昌裕

お金をどのくらい受け取れる人生なのか、お金を使ってどのくらい幸せになれる人生なのかは、実は、どんなお金の概念を持った家庭に生まれ、どんなお金の教育を受けたのかで決まります

人生で抱える悩みの9割は、お金で解決できると思います。お金では買えない素晴らしいものに出会う確率も、お金によってぐっと上がります

「平凡の範囲であれば、幸せは崩れない」という幻想を捨てる

人生は予定外の連続。そして、それらを「解決」してくれるのは最終的にはお金しかない「お金がない、お金がない」
そう思っている人は、「お金がない」という前提で世の中を見るので、お金がないという現実だけが切り取られて見えます

あなたは苦しみの中で生きているのではなく、あなたの人生の中のほんの一部に苦しみがあるのだと気づくこと

「僕は、サラリーマンにとって本当のリスクというのは、会社の1か所だけの収入に依存して生きていること。そして、お金がない状態なのに何も行動しないことだと思うんです」

人生の岐路にあるときや困難に直面しているときは、まず自分のこれまでのやり方を捨てる
怖くても、現状を書き出して、可視化してみよう

お金は「信頼と感謝」が形になったもの

小谷の話を聞きながら、務は、1930年代に活躍したアメリカのプロゴルファー、ベン・ホーガンの言葉を思い出していた。
「人生において、自分が欲しいものを得るために絶対に欠かせない最初の一歩は『自分が欲しいものを決めろ!』ということだ」

やったら自分のためになるけれど、やりたくないなあと思う『嫌なほう』を選んでみてください

寄付をすると、<お金の器>が広がる

叶えたい夢があるとき、学びたいことがあるとき、すぐに行動を起こすために必要なお金を持っていること。それは、夢を叶える確率を上げ、奇跡が起きる確率も上げてくれます

行動に変革を起こすには、ある種の「興奮状態」が必要です。

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「あなたが悪いから、変える」ではない

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エグゼクティブ コーチング トレーナー・秋山 ジョー 賢司

仕事を進める。このことは同じ目標。ならば、できるだけ生産的にしていくことを管理者は考えていかないといけない。ちょっとした気遣い、ちょっとした言葉のかけ方で、結果が異なってしまう。部下に仕事を任せたら、全然ダメなやり方をしているので指摘したい。このような状況は、当然起こり得ます。

その時、心の中で、あーあ、そのやり方ではダメだ。ほんと、わかってないな。そのやり方で、できると思ってるの?このようなマインドになるのはもっともですが、この言葉を頭に浮かべたまま部下に指摘すると、『お前が悪い』という部分だけが相手に突き刺さります。すると、存在を否定された感覚に陥るので、攻撃傾向の部下は反発し、依存傾向の部下はますます依存します。結果、逆に仕事が進まなくなります。

部下が「悪い」から、または、そのやり方が「悪い」から、変えさせたいのか。そうではないはず。そのやり方では、アウトカムに「機能しそうにない」ので、変えてもらいたいのですよね。これが本音。ならば、その通りに伝えて下さい。『キミのそのやり方では、アウトカムを達成できるとは私には思えない。』まずはこのことを明確に伝えます。

その上で、以下のアプローチを選択します。
(1)Aのやり方ではなく、Bのやり方で進めて欲しい。→やり方の変更をオーダーとして渡す。
(2)もっと機能するやり方を考えてくれ。→違うやり方を考えさせる。当然(2)の方が難易度は高くなります。
相手の能力を見極めて、どちらをチョイスするかがあなたの手腕なのです。ただし、どちらをチョイスしたとしても、「悪いから変える」ではなく「機能させたいから変える」。このマインドで接して下さい。

これは人事でも同じです。部下が「悪い」から、または、部下のやり方が「悪い」から異動させるのではありません。「機能しない」から変えるのです。

「悪いから変える」→「機能させたいので変える」このちょっとの違いがあなたのマインドに大きな影響を与えます。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

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逃げないこと

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京セラ創業者・稲盛和夫

私は今まで本当にいろんな困難で判断を迫られることが多く、逃げ出したいとすぐに思ってしまう自分がいましたが、すぐに逃げても誰も解決してくれないと冷静になれる自分も同時にいました。
いましたというか、そのようにだんだんとなってきたというのが本当のところです。

子供の頃は、いつも他人を羨ましく自分に劣等感を持っていました。絶対にその他人になれないとそんな当たり前のことを理解するようになって、自らに起きることは自分でしか解決できない、逃げても結局何らかの結論が自分に起こるのであれば、しっかり向き合おう。
そう思ってからは、あまり慌てなくなりましたし、ストレスもなくなりました。

人間は弱いもので、困難に遭遇するとそれに正面から挑戦することなく、すぐに言い訳を考え、逃げだそうとします。しかし、それでは決して成功できません。どのような厳しい状況にあっても、それを正面から受け止め、誠を尽くし、誰にも負けない努力を続けることが、成功するためには必要なのです。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

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自分ごとと他人ごと

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エグゼクティブ コーチング トレーナー・秋山 ジョー 賢司

何かが起きた時「自分ごと」として捉えるか?「他人ごと」として捉えるか?これによって結果が大きく変わる。この「自分ごと」という概念。実は、人によって随分と違ってくるのです。

多くの人にとっての「自分ごと」は、自分に関係があるのか、ないのかを判断することから始まります。
これは、私には関係ない?これは、私に関係ある?

優秀なビジネスパーソンは、その状況は自分に「関係がある」という前提で、何をすべきかを考えます。だから、初動が速くなります。

稼ぐ社長は、何をすべきかという発想を超えて、起きたことを「どう活かすか?」と考えます。それも、自分にとって良い事であろうと、良くない事であろうと「どう活かすか?」を考えます。
信頼していた部下が辞めたとしても、良い新人が入ってきたとしても、どちらも単なる「人の移動」。それをどう活かすか?
売り上げが伸びなかったとしても、新しい契約が取れたとしても、どちらとも単なる「結果」。それをどう活かすか?
尊敬できる経営者に出会ったとしても、反りが合わない経営者に出会ったとしても、どちらも単なる「出会い」。それをどう活かすか?
AIで自分たちの仕事がなくなりそうだとしても、期待できるアプリが世に出たとしても、どちらも単なる「時代の流れ」。それをどう活かすか?

稼ぐ社長は、自分に関係あるからやるしかない、という発想にはなりません。自分に関係あろうがなかろうが、起きた出来事すべてを、自分のために活かす。このことを「自分ごと」と呼ぶのです。

経営者のマインドセットの秘訣
起きた現象すべてを自分のアウトカムのために活かす。それが「自分ごと」。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

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『経営 稲盛和夫、原点を語る』

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非常に移ろいやすく、はかないのも人の心ですが、同時に、人の心ほど、どのような逆境の中でも頼りになるものもありません

私は研究開発とマーケットの開拓とはまったく同じだと思っています。その前例が、養殖真珠をつくられた御木本幸吉さんです。当時は、おそらく天然真珠が全盛の時代だったでしょうし、その中で養殖真珠を世間に認知させるには相当時間もかかり、多くの妨害もあったはずです。けれども、御木本さんが「できる」と強く信じ込んだからこそ、養殖真珠を認知させることができたと思っています

自分の研究には愛着が湧いてきますから、ともすれば、自分の研究のプロセスを正当化しがちな甘い人では、優れた研究はできない

商いの極意というのは、お客様に尊敬されることだろうと私は思います。尊敬されれば、値段がいくらかという問題ではなく、「あなたの会社からしか買わない」と言ってもらえるわけです

フィロソフィとは判断基準です。それは経営陣がもつべき判断基準であると同時に、それを従業員に浸透させていくと、その哲学は会社全体の判断基準となっていきます

ハードネゴシエーションをして買収が決まっていくと、不満が残ります何かに遭遇して物事を実行しようとするとき、まず自らに「動機善なりやということを問いかけ、さらに自分の周辺に「天の時、地の利、人の和」という三要素が備わっているかどうかを考えます

高収益性とは、近未来に起こってくる経費負担に耐えられる度合いを示す

「売上を最大限に」というのは、限界を自分でつくるのではなく、あらゆることにチャレンジして売上を増やしていくということ

会計事務所などでは勘定科目を大きな括りにしているのに、A社はなぜそれを細かくしたのか。それは細かくした勘定科目を見て、経費を最小にするためには、どの経費を減らせば良いのかということを、経営者が見られるようにするためです

登る山によって準備や装備が違うが如く、どういう人生、どういう経営を目指すかによって、その人がもつ「考え方」のレベルはまったく違ってくる

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

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