戦争が作った現代の食卓

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A・M・デ・サルセド

ボストン郊外にある陸軍ネイティック研究所。さえない工業団地のような研究所が、世界の食卓を支配する現代の神殿なのだ。

主たる任務は軍事予算をしかるべき大学や企業に分配し、戦場用食料の研究開発を進めさせること。
そこで育まれた防腐や包装、高栄養成分開発に関する新技術やそのプロセスで獲得された特許は、食品メーカーに無償ないしは低額で提供され、一般の食品の生産や流通に数々の革命をもたらしてきた。

今やスーパーマーケットで売られる食品のほとんどにこの研究所が関与した技術が応用されている。
科学技術には軍事用にも民生用にも使えるデュアルユース性があり、どこまでが軍事研究なのか線引きは難しい。私たちに最も身近な食の世界こそデュアルユースの典型であり工業生産加工食品は、戦争と平和が既に相互に浸潤している現代の一つの象徴である。

米国食品メーカーは、国際的な市場競争でも優位に立つが、米国の軍事予算はそうした非軍事的戦争も支えているのだ。
そして最も過酷な条件下で食べられる戦闘糧食向け技術を応用した。

保存性に富み、調理時間もゼロか最短で済む加工食品が、働きつつ家事をこなす女性たちへの福音となった。それは平和時であっても戦場並みに秒刻みの効率的な行動が要求されるようになったからだ。

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物言う株主

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普段は関わりたくないが、債務超過を回避できる増資を引き受けてくれる時だけ渋々取引する。

資本論理の上場会社として世界と繋がりを持っているくせに物言う株主による企業価値を増やす提案をことごとく否認する。
すると物言う株主の攻勢は悪感情も起こってますます強まる。

会社は物言う株主をリスク資本の担い手として敬意を払う必要がある。
高リターンを求める人を強欲者とけなしたら資本主義は成り立たない。

彼らの要求・要望はほとんどが正論だ。会社が企業価値を増やそうとするのなら彼らとの対話を避けることなく、堂々と議論するべきである。

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顧客も社員もワクワクさせる

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高橋誠

5GやIoTの時代が来る中で、ワクワク感を持って新しいサービスを顧客に提案できるのは素晴らしいことなんだと社内に浸透させたかった。

会社は目指すべき姿があって、それに向かって成長していかないといけない。何を目指すのかを明確に示すのがリーダーである。それに近づく為に利益をしっかり稼いで投資に回す。

だから、会社が目指すべき姿を哲学として定義づけることを最優先した。組織にあっては、それぞれの仕事も違ってくる。共通の思い、哲学が無いと、まとまらない。

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『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』

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スコット・ギャロウェイ

Google、Apple、Facebook、Amazon…。4つを総称して「GAFA(ガーファ)」

アマゾンはグーグルにとって最大の顧客だが、検索についてはグーグルにとっての脅威でもある。何かの商品をさがしている人の55パーセントが、まずアマゾンで調べているのだ(グーグルを使う人は28パーセント)

アマゾンのおかげで、ウォール・ストリートはそれまでとは違う基準を受け入れることになった。
「利益は小さく、成長は大きく」である

たいていの取締役会は経営陣にこう問いかける。「どうしたら最小の資本(投資)で最大の儲けを得られるだろうか?」。
一方、アマゾンはこの逆を行く。「莫大な資金がかかるために他社にはできないことで、我々が他社を出し抜けることは何だろうか」。
なぜそれが可能かといえば、アマゾンは他社に比べリターンへの期待が低い資本を集める力を持っているからだ

実際の店舗が消滅するというのは、ひどく誇張された言説だ。
実は滅びかかっているのは店舗ではなく中産階級である。かつては重視されていたその階級と、彼らが住む地域のためのビジネスなのだ

野菜や肉は直接買いたいという消費者が多い

電池のような重要なカテゴリーで、アレクサは自社のプライベート・ブランドであるアマゾン・ベーシックのものを勧める

アップルはいつも他者からインスピレーションを得る(アイデアを盗むときの常套句だ)。

近年のアップルがインスピレーションを得ているのはぜいたくな高級品業界である
ブランドが経営する店舗は、そのブランドにとっての神殿となる。アップルの店舗の1平方フィート当たりの売上げは約5000ドルで、小売業で最高である

アップルは最高の遺伝子を持ち、22世紀まで存続する可能性が四騎士の中でいちばん高いと私は思う。頭に留めておいてほしい。
四騎士の中で、少なくともいまの時点で、創業者と創業当時の経営陣がいなくなったあとでも好調を維持しているのはアップルだけなのだ

フェイスブックはアマゾンより漏斗の上部にある。フェイスブックは“何”を提案し、グーグルは“方法”を提示し、アマゾンは“いつ”それが手に入るかを教えてくれる

★四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」
1.商品の差別化 2.ビジョンへの投資 3.世界展開 4.好感度
5.垂直統合 6.AI 7.キャリアの箔づけになる 8.地の利

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『QUEST(クエスト)結果を勝ち取る力』

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池田貴将

行動は2度作られる。1度目は頭の中で。2度目は現実の上で。

つねに「次にやること」がわかるように、手元に置いておくこの2時間をどう使おうではなく、15分8セットをどう使おうというふうに考える

“自制心”は、「選択する」と減るのです。ですから意思が強い人たちは、「選択の数を減らす」という感覚に長けています

瞬時に判断できないと、その次の行動は「ぱっと見て、なにをすればいいのかわかる行動」に流されやすくなります。
それは主にメールチェックをしたり、スマートフォンを見たり、同僚に話しかけたりといった<惰性のモード>でやるようなことです

先送りしようがないほど、小さな行動を考える

人間が同時に「気にする」ことができる数はだいたい3つくらいだと言われていて、それ以上になったら、意識から外れやすくなります。
だから制限した方がいいのです

カレンダーには、その日に「絶対にやらなくてはいけないこと」だけを書く

“整理されている状態”とは、それぞれが意味しているものと、置かれている場所に違和感がない状態のこと

やるべき7つの順番
1.健康状態を正常にする
2.感情の状態を正常にする
3.人間関係を正常にする
4.時間の使い方を改善する
5.仕事・家庭を改善する6.家計を改善する
7.自己実現と社会貢献

ToDoリストは、行動の自然な流れを表現していない

おすすめしたいのが、「今日のあらすじ」を書き出すこと
「今日のあらすじ」を書く上で、優先したい事項
1.その状況でしかできないこと
2.その時間の長さでしかできないこと
3.すぐにできること

やめられない習慣をやめたり、やりたくない習慣をはじめるためには、その習慣にくっついた感情を変えない限り、長くは続かない

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『amazon(アマゾン)』

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成毛眞

CCCとは顧客から代金を回収するまでの期間である。なんと2017年12月のアマゾンのCCCはマイナス28.5日だった。つまり、物を売る約30日前に手元に現金が入っている

プライム会員ではない一般ユーザーの年平均消費額は700ドル。これも決して小さくない数字であるが、プライム会員はその倍近い1300ドルの購買をしている

築き上げた物流網を使って、アマゾンはアメリカの都市部で、自社の荷物以外の配送をスタートした。
宅配便などの物流業者もまた「アマゾンによる支社リスト」に組み込まれるかもしれない

法人向けの金融事業も手がけている。アマゾンマーケットプレイスに出店する企業に対して融資するサービスをしているが、最近では銀行業に参入するのではとの観測も広まる

本業をする上で生まれた技術やサービスで横展開できそうなものがあったら、それを育てる。あるいは、近接する領域の事業があったら、それに乗り出す

マーケットプレイスで扱う商品は、アマゾン直販の品数の30倍以上で、約3億5000品目にも上る

中小企業にとっては、FBAは海外展開の足掛かりにもなる

アマゾンでは、これらスタートアップ商品に対して、助言するサービスまで登場している。スタートアップをいち早く取り込むと、新しい商品が早く売れて長期的な機会ロスを防ぐことができ、また大きな市場が作れることを知っているからだ

いつも同じ低関与商品を、店頭ではなくアマゾンで買わせるのがアマゾンダッシュボタンである

ADRSは、そのIoTの機能を組み込んだ機械が、消耗品が少なくなったタイミングでアマゾンに自動的に注文する仕組みだ

アマゾンは、商品が発売される30日前にすでにお金が手元に入っている

自社のために開発したシステムを売り物にするのが定石

アマゾンは米テキサス州で、風力発電事業にも投資している

特にここ数年のアマゾンの物流の強化には目を見張るものがある。商品輸送用に購入した大型トレーラーは4000台以上だ

国家の枠を超えた超国家的存在になり、いまだに膨張を続けるアマゾンは21世紀のローマ帝国といえるかもしれない。ネット通販もクラウドサービスもAIスピーカーも、すべてのITという道はアマゾンに通じているのだ

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『運の技術』

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角田陽一郎

神様にプレゼンして願いを叶えるとは、お水取りやパワースポット自体に霊力があるかどうかは実は問題ではなく、「わざわざその時間・その場所に行った」という自分のなかの覚悟や決意、その面倒くさいことにコミットしたという事実が、脳内を活性化させ、結果として目標達成に近づく。
これは開運メカニズムの基本です「運を上げる」とは「自分ごと化する」こと

自分の名前で勝負すれば運が開く

世の中で一番時間を守らないのは普通のサラリーマン

とにかく流行りに首を突っ込んでみる、誘いには可能な限り乗ってみる

運を開くには、相手を人間扱いすることです

運というのは、「富士山に登ろうと思ったら悪天候で登れなかったから、隣の低い山に登っちゃったけど、意外と絶景だったね」みたいなこと

自分が飽きるタイミングと、世の中に飽きられるタイミングにはギャップがある

「自分に飽きない」のは開運のための重要なポイント

やりたいことに「いい名前」をつける

ルールを無視してでも「得」をとる

整ったものは、むしろおもしろくない。少しの遊び、多少の不格好さ、若干のバランスの悪さ。そこにチャーミングや愛嬌が顔を出し、人を引きつけるのです

「若さ」だけを売りにする人に運は来ない

自分がよくても味方が悪ければ仕事は来ない

あなたの行動や振る舞いに道理がないと、味方になってくれる人が結果的にどんどん減っていく

先に冷徹な「線」を引いてしまっては、渦のように運を引き込むことは一生ない

必要条件を十分条件にするのは個人の熱量バッファがないと「運」が入り込めない

運を呼び込むのは、自分の意識であり、周りの人のその人への評価、そして偶然のスパイラル。こういった見えないものが、新たなチャンスを運び、結果として成功をもたらすのです。

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『一人になりたい男、話を聞いてほしい女』

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ジョン・グレイ

男性的な仕事をしている女性は、男性ホルモンと女性ホルモンの健全なバランスをとるために家庭では女性らしさを表現すべきだ。このバランスが、うまくとれなければ、退屈や不満、空虚さ、不安などを感じやすくなる

現代の女性は、気持ちの分かち合い、恋愛感情、親密なコミュニケーション、対等な尊重といった、新しい愛の表現を求めている。また、自立や自己表現も強く求めるようになった。
男にも、女性とは違う新しい心のニーズがある。男は“パートナーを幸せにしている”と思いたいのだ

肉体労働や弁護士などの従来は男性が担ってきた仕事をすると、男女ともに男性ホルモンであるテストステロンの分泌が刺激されやすい。一方、保育士や看護師などの従来は女性が担ってきた仕事をすると、男女ともに女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が刺激されやすくなる

抑えてきた男らしさや女らしさを表現すると、大きなエネルギーが解放される。本当の自分を、わずかでも表現すれば、生きている実感や活力、愛情や人生への情熱が高まる。
女性にとってやるべきことは、相手の男に“人とは違う自らの才能の表現”という男らしさを十分に目覚めさせることだ
男性にとってやるべきことは、相手の女に“愛と献身”という女らしさを十分に目覚めさせることだ

男と女は生物学的に大きく異なるため、ストレスを減らし、幸福感と充実感を増やすのに必要なホルモンも違う

男女とも、自立や冷静、問題解決などの男性的特性を表現するとテストステロンが分泌されて気分が良くなる。
だが、男はテストステロンによってストレスが減るが、女性のストレスを減らすには、女性ホルモンの分泌を促す女性的な行動が必要になる

刑務所にいる男性は女性の約9倍

男性の約2倍の女性が会社を病欠する

男は“洞窟タイム”で自分の殻にこもることが必要

女性はストレスを感じると、感情的に反応しようとする。これは過剰反応ではない。問題の重要度を確かめ、解決のために誰かの手助けを得られないかを探るための適切な反応であり社会的に生きている女性の特性だ。

問題に出くわすと、男は解決したがり、女は話をしたがる

月経周期中のホルモンの変化に注目すると、女性が最適な行動(相手時間、二人時間、自分時間)をとるべき時期がわか

人生において、意味と目的は男が優先したいもの、愛情と幸福は女が優先したいものだ。

「それぞれのジェンダーの特性をよく知っていれば相手に寛容になれる」。

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『弱い者いじめはしない』

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小林正観

子どもに向かって腹を立てる、怒る、怒鳴る、声を荒げる、お母さんがいました。「確かに怒鳴ったり怒らない方がいいとは思いますが、子どもが口答えをすると、本当に腹が立って、もっと激しく言い返してしまうのです」
イライラしているのは自分、イライラしなくなるのも自分です。子どもに対して、つい強く言ってしまうというのは、その方の弱い者に対する態度を示しています。
もし子どもが見上げるような大男であるなら、たぶん怒鳴りつけたりしないでしょう。自分よりも体が小さくて弱い立場だから怒鳴っているのです。そういう意味で弱い者に対して刃が向いている。

ですから私は、そいうことを辞めるように提案しました。そうすると、そのお母さんは、こう答えました。「でも、世の中のお母さんってみんなそうですよね」「でも」と話をかわす方は、みなさん同じようなことをおっしゃいます。「はい、分かりました。よく分かりました」とはなかなか言いません。「でも、世の中の人って、そうしてないですよね」「だって、みんなそういうふうにしていますよね」などと、同じようなパターンで話をかわそうとします。

自分の問題として受け入れなくてはいけない時に、必ず「うっちゃり」をくわせようとするのです。これをひと言で言えば「素直でない」と言えますね。
「受け入れない」ということを前提に一所懸命考えた結果、出てくるのが、そのうっちゃりの方法です。受け入れることができたら、たぶん「分かりました」と言うに違いありません。世の中のこと、世の中の人たちはどうでもいいのです。実際に世の中の大多数の親が子どもを怒鳴っているのか、感情的に声を荒げているのか、私には分かりません。
「世の中はそうなっていますよね」と言うのは自分の都合のいいように言っていることに他なりません。9割方の親は怒鳴っていないのかもしれないのに。

自分に都合の悪いことを言われた時に、「世の中の多くの人がそういうふうにしているじゃないか」とうっちゃりをすることは辞めることにしましょう。「そうか、それを辞めたら自分は楽になれるんだよね。それを辞めたら子どもと関係が良くなるんだよね」と思ったら、素直にそれをやってみてはどうでしょうか?自分の問題として「そうじゃない方がいい」と言われたら、「なるほど、そうですね」と受け入れた方が自分が楽になります。

また「怒る」という行為は、たいてい自分より弱い立場の者に向かって発せられる。自分より強い立場の人に向かって「怒る」ことはなかなかできない。
怒るという行為は、弱い者いじめであり、卑怯な振舞だ。弱い者に対する態度で、その人の人格のレベルが分かる。

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鈍感力

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どんなことに対しても一喜一憂しない心をつくるとものすごく人生が楽になります。何を言われてもニコニコできる強靭な魂に必要なことは実は、「ぼ―っ」とすること。

メンツやプライドを一生懸命に守ろうとする人は、実はものすごく弱い人なのです。自尊心が傷つかないように、身や心を守るのではなく、バカにされてもあざけられても、いっさい傷つかないで「そうなんですよね、ふふ」と言える人。これが本当に強い人だ。

テレビの討論番組を見ていても分かるが、相手を論破しようと、感情的になって大声を出したり、威嚇したりしても、たいていの人は論破されたとは思っていない。むしろ、感情的になっている人の方が見ていて恥ずかしい。その反対に、「柳に風と受け流す人」や「さらりとかわす人」、「うまくやり過ごす人」の方がカッコいい。

うまく受け流したり、かわしたり、やり過ごすのに一番いい方法が、「ぼーっ」とすること。「なにかと攻撃的な人に対しては」人間関係において、「ぼーっ」とすることは、時にとても大切だ。

『幸せとは、健康で記憶力が悪いということだ』
(アルベルト・シュバイツァー)

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