経営はすべてが『仕組み』

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× 優秀な人材を雇う
○ 今いる人材が成果を生み出す

スモールビジネス経営者の、「ヒトの悩み」は尽きることがありません。

必死で指導しているつもりが、やればやるほど社員の心は離れ、
大きな隔たりができていく、なんてことも・・・。
そして残念ながら、社長がいくら一人でがんばってみても、
その「苦労」は社員には伝わらないのです。

多くの経営者の方は、
優秀な人材さえいれば、、、優秀な人さえ雇えれば、、、と考えますが、
実際のところ、大半のスモールビジネスでは、
優秀な人材を雇う余裕も、優秀な人がやってくるのを
のんびり待っている余裕もないのが実態です。

だから、成長のための最善の策は、
「人が成長する普遍的な仕組み」をつくり、今いる人材を成長させることなのです。

●「企業は人なり」のワナ

「企業は人なり」「人材こそが最大の財産である」というのは、良く知られた格言ですが。
この格言が正しいのは、人がその可能性を最大限に発揮できる
環境や文化、基準、ルールがある場合に限ります。

それがなければ、人はかえって、問題の発生源になってしまうというのは
多くの経営者の方が経験されていることだと思います。

人がその可能性を最大限に発揮できる環境や文化、基準、ルール、
これを「会社の経営システム」と呼びます。

非凡な会社では経営システムが整備されているため、
”普通の人でも非凡な成果”を出すことができます。

彼らは環境が整備されている会社で働くことによって、
これまでやったことのなかった仕事、出したことのなかった成果を出すことができるのです。

●経営とは仕組みつくり
社員が成果を出せるのも仕組みがあるから
会社はすべてが「仕組み」で成り立っています。

人を採用するのも、育てるのも、仕事を任せるのも、
その仕組みがうまく機能しているかどうかで、結果が決まってきます。

●マイケルE.ガーバーは次のように言っています。

成長し続ける会社とは、高性能な自動車と大差はない。
原則は同じで、最高の原料を使って、最も効率的にエネルギーを使うように設計された
高性能な「仕組み」である。
高性能な「仕組み」は、常に調整を行なう必要があることから負担も大きい。
しかし、手間をかけるだけの価値はある。
なぜなら、ビジネスチャンスにめぐり合ったとき、最高の成果をあげてくれるからである。
マイケルE.ガーバー

あなたは、誰かに仕事を任せたいと思いながら、
結局、任せられないまま、 自分自身が朝から晩まで
働きづめになっている、というのが現状ではないでしょうか。

少し想像してみてください。

■ もしあなたが、経営はすべてが『仕組み』だと知っていたら?
■ もしあなたが、権限委譲の『仕組み』をもっていたら?
■ もしあなたの、“勘”と“経験”を『仕組み』に変えられたら?

これができれば、あなたの会社は、まったく違う方向へ動き出します。

うちの商売を忘れてました。エンジンオイル、買います、売ります。

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「働く幸せの像」に刻まれた言葉

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人に愛される事、
人に褒められる事、
人の役に立つ事、
人から必要とされる事。
働くことによって、愛以外の3つの幸せは得られるのです。

「その愛も、一生懸命に働く事によって得られるものだと思う。」
日本理化学工業・大山康弘

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「21世紀の資本」トマ・ピケティ

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勤勉と努力が報われるという価値観は、無くなってしまった。
格差という点では、世界は19世紀に逆戻りしている。

金持ちになる最有力の方法が、遺産を相続し、
運用する事になってしまったからだ。
なぜならば、労働から得る収入が、資本から得る収入に
優る事はあり得ないからだ。

資本収益率>経済成長率
資本の収益性は、経済成長率を上回っており、
格差は拡大する。

2つを比較して、経済成長率だけが小さくなると、格差は開く。
成長も格差対策も、同時に行わねばならない。

経済成長さえすれば、格差は無くなるというトリプルダウンの
考え方は甘い。

 

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アドラーの幸福論

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人は過去の原因によって、突き動かされるのではない。
今の目的によって動いている。

「つい、カッとして怒鳴った」のではない。
「怒鳴り声を上げる為に、怒りの感情を造りだした」と考える。
怒りの目的は、大声で空いてを威嚇して、屈服させる事なのだ。

精神的に不安定な人が「不安だから、外に出られない」と言う。
これについても、アドラーは「外に出て、他者と接触したくないから。不安という感情を造りだしている」と
原因ではなく、目的を考える。

アドラーは、そうやって何の因果関係も無いところに、
原因を求める事を「人生の嘘」と呼んだ。

もしも、「過去の原因」が、全てを決定するのなら、
我々は過去に縛られたまま、何もできなくなってしまう。

厳しいけれども、希望がある。正にアドラーは劇薬である。

「過去に何があったとしても、
これからの人生には何の関係も無い」
「すべての悩みは、対人関係の悩みである」

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グローバル化が最善ではない

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1929年の世界恐慌から、各国は保護貿易にシフトした。
自由貿易を辞めて、ケインズ型の政策へと変わって行った。

グローバリゼーションは、自由貿易、規制緩和を重視する。
これは、人々を激しい競争社会へ放り込む。

行き過ぎた弱肉強食に耐えられない人が増えた。
そんな人々が労働組合を組織して、競争に制限をかけるように
政治家に働きかける。

こうした民主的な政治の動きと、保護貿易を主張する国家主権の
回復が、第一次グローバリゼーションを終わらせた。

1980年に現行の第二次グローバリゼーションが始まった。
これも、以前と同じだ。
自由貿易や規制緩和を優先する代わりに、民主主義か
国家主義のいずれかを放棄しなければならなかった。

この反動として、民主主義や国家主義を回復させようとする動きが
強まっている。

民主主義や国家主義を犠牲にすると、必ず、国民の反発を
招いてしまう。
そもそも、政治的なトリレンマである。
グローバリゼーションと民主主義、国家主義の3つを同時に
成り立たせる事は不可能だ。

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