贈る、しあわせ

Pocket

 Takashimaya Salon 11

手渡した時の相手の驚きや笑顔、受けった時のドキドキや心躍る気持ち・・・
ギフトをやりとりする数だけ、さまざまな想いが溢れ、忘れられない時を刻む。それは、リアルだからこそ感じられる価値なのかもしれない。
贈るという行為が生み出す幸せな瞬間。

高島屋さんのCMに追加します。
贈るものは、モノに限らない。行為でも、愛情であっても、幸せになれます。

Pocket

国土のグランドデザイン2050

Pocket

日本の都市は、人口の増加に伴って市街地は郊外へと拡大してきた。都心部に集中していた人口や施設は、郊外に広がり都市圏全体が密度低下している。拡散してしまった市街地を抱えたまま、人口が減少すると、都市圏はますます低密度化して住民の日常生活を支えるインフラなどの都市機能は維持できなくなる。

これからは、生活に必要な機能を一定の地域に集約して、コンパクト化された地域同士を結ぶネットワークが必要になる。つまり「コンパクト+ネットワーク」が、これからの都市構造となる。コンパクト化とは、行政や医療、福祉、商業など、人々の生活に必要な機能を一定のエリアに集約することにより、必要なサービス施設の持続性を高めることである。
そして、機能が集約されたエリアを選び、ヒトやモノ、情報の流れを支えるネットワークを作る。新しい都市構造を作るのに、公共交通は重要な役割を担う事になる。

今まででも、大量輸送を行う公共交通の主要駅の周辺には多くの都市機能が集約し、コンパクトなエリア形成に大きく寄与してきた。利便性の高い駅周辺や沿線への転居を促すことも、コンパクト化につながる。
クルマを運転しない高齢者だけでなく、観光客など域外からの来訪者の移動を支えるのも公共交通だ。地域経済を活性化させるには、外からの来訪者が重要になって来る。そうした人たちが移動しやすいように整備する事も必要だ。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

仕事も人生も娯楽でいい

Pocket

堀江貴文

《行動しないことが一番のリスク》

「失敗のリスクを考えると新しいことに挑戦できない」という人がいる。しかし、恐れていても何もメリットはない。自分で勝手に「できない理由」を考えているにすぎない。
よく考えてみてほしい。行動しなければ、成功のチャンスすら掴めない。仮にビジネスで失敗したとしても、命まで落とすわけではない。実際、起業家のなかには、何度も失敗を積み重ねたが、最後には成功したというケースも多いのだ。むしろ、現代のような変化の大きい社会では、行動しないことが一番のリスクだ。AIの発達で、今ある仕事が10年後には機械に代行されているかもしれない。現状に甘んじて何もしないのか。それとも、変化を見据えて新しいことにチャレンジするのか。どちらを選ぶかはあなた次第だ。

《誰でもできる仕事だからです》
2017年10月、僕はツイッターでこう発言して炎上した。きっかけは朝日新聞のネット記事。「『なんで保育士の給料は低いと思う?』低賃金で負の循環」にリアクションするかたちでつぶやいたのだ。「保育士を見下している」「尊い仕事なのに」…。とにかく叩かれまくった。
誤解を招く表現だったかもしれないが、僕の真意はまったく別のところにあった。働きに見合わない報酬しかもらえないなら、そんな仕事はやめてしまえばいいのだ。我慢して働き続ける人がいる限り、労働環境や待遇は改善されない。需要と供給のバランスの話で、必要な人員が集まらなければ状況は変わる。

人生を変えるのは簡単だ。現状に縛られず、初めの一歩を踏み出せばいい。前進を妨げているのは、「リスク」ではない。「能力」でも「経験」でもない。そのように言い訳して行動しない自分自身だ。

僕は嫌なことは我慢しないし、自分が面白いと思うことしかしない。「仕事も人生も娯楽でいい」。その程度に考えていればちょうどいい。
現在、多くの企業で人手不足がますます深刻になってきている。そして、今後ますます少子化は進み、さらに人は足りなくなる。その対策はただ一つ、そこで働く人の待遇をよくするしかない。厳しい現実だが、待遇をよくできない企業は存続できなくなる、ということだ。

アメリカのサウスウエスト航空の企業ポリシーは、「従業員第一主義、お客様第二主義」。従業員の待遇をよくし、みんなが幸せに働けるようになれば、顧客も、地域社会も、取引先も自然と幸せになっていくという考え方だ。基本理念には、「ざっくばらんに」「ありのままの自分で」「仕事を楽しもう」といったキーワードがある。また、従業員第一主義に関しては、サウスウエスト航空のCEOであるハーバート・ケレハー氏は、「従業員を侮辱するようなお客様は自社の飛行機には乗せない」と公言するほど徹底している。この理念を実行することにより、サウスウエスト航空は、40年もの間、黒字経営を継続している。
まさに、こういう会社なら入りたいと思わせる素晴らしい経営理念だ。面白がってワクワクして仕事をする。仕事も人生も娯楽でいい。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

NLPラーニングセミナーより

Pocket

学習の基本姿勢についてお話しします。私はあらゆるセミナーで 効果性を特に大切にしています。ですから、セミナーにおいて「ご受講生が実際にどれだけ望んでいる変化を実現しているのか?」「ご受講生はどれだけ日常生活でNLPを使いこなせているかどうか?」これらの問いを大切にしています。

多くの知識が変化を創りだすのではなく、血肉となったいくつかの考え方やスキルが人に豊かな変化を創りだすと思っています。
NLPは数百にのぼるスキルがありますが、このセミナーでは基本を徹底的にお伝えし、そして基本の理解という土台に、膨大な数にのぼるスキルをつなげていきます。

大きく華麗な建造物はしっかりとした土台の上に立つものです。そして、徹底して基本をマスターしてしまえば、たくさんのスキルは、誰から教えてもらうことなく、理解し使いこなせるようになるということに、気づいていていただけると思います。

復習のことをNLPでは「バックトラック」と言います。空白、つまり「解らないこと」がある時、意識のみならず無意識(潜在意識)も情報を集めるべく活発に働き出すのでしたよね。これは「潜在意識を操る魔法の法則」の復習(バックトラック)ですね。
さて、私たちが効果的に学習するために必要なことは何だと思いますか?これについてはいくつもの方法がありますが、ここでは2つをご紹介します。
ひとつは 復習(バックトラック)することです。もうひとつは、シンプルな法則につなげることです。

人間は何かを学んだ際、48時間以内に復習しなければ全体の約80%は忘れ去られる。つまり20%しか定着しないということになりますね。
しかし、48時間以内に復習すれば50%も定着する。さらに、24時間以内に復習して、学んだ内容を誰かに説明すると80%も定着する。

基本は、何かを学んだあと、できるだけ短時間に学んだことを復習することです。そして、「誰かに説明することがなぜ大切か?」それは、誰かに説明することによって、バラバラになっている知識が整理され、脳の中に体系化されて記憶されるためです。なぜなら、誰かに説明して解ってもらうためには、順序立てて、解りやすく説明しなければならないので、誰かに説明するプロセスの中で自然に頭の中が整理され、知識が体系化されるのです。みなさんも、何かを学んだ後、それを誰かに教えている時に、より深くそれを理解できたという経験が過去にあるのではないでしょうか?

私たちが何かを記憶する時、「体系化してつながっている知識」は強い記憶として残る。しかし、「断片的な知識」はすぐに忘れてしまうものです。そして、私たちが効果的に学習するためにもう一つ必要なことがある。それは「シンプルな法則につなげること」でしたね。
たくさんのことを学んだ時、数日で何を学んだのか思い出せなくなったという体験はないでしょうか?例えば、NLPの法則を仮に20個、ここでみなさんにお伝えしたとします。そうすると、おそらく、ほとんど忘れてしまうか、どれ一つとして思い出せないようになるでしょう。
しかし、3つの法則をお伝えしたとしたら、すぐに覚えてしまって、いつでも思い出せるようになるでしょう。人間は一度に記憶できる数に限りがある。ある心理学者は7±2だと言っています。もちろん、特別に努力したり、特別な記憶法を使えばそれ以上の数を覚えていくこともできますが、人間が一度に記憶できる数は多い人で9であり、少ない人で5が限界と言われている。ですから、企業などで作成される社員の行動指針などはできれば5~9つ位までが理想と言えるのではないかと思います。なぜなら、この数ならばいつも意識にとどめておくことができるからです。
仮に9つ以上になったらどうするか?その場合はグループに分けるのです。例えば9つの指針をA・B・Cと3つのグループに分けてそれぞれに3つずつの指針とするのです。そうすれば指針Aは○・△・□、指針Bは×・●・★といった形で理解しやすくなります。
そして人間が同じ一度に記憶する限界が5~9と言ったが、実際には3つと考えた方が現実的だ。「人間は3つならよく記憶して、なかなか忘れることがない」と、私のクライアントで心理学に精通している人が言ってた。
その人は会社の経営をされていて、経営方針をシンプル3つに分類して社員に伝えていました。私も、それをすぐに理解し覚えることができました。

私はかなり勉強好きで、様々な学習をするのは得意だと思っていますが、セミナー等で5つ6つの法則を学んでも、何も覚えていないことが多かったのです。しかし、シンプルに3つ位の法則にまとめてあった場合は、いつまでもよく覚えています。
よって、効果的に学習するためのコツとして、3つ位のシンプルな法則をかかげて、それにつなげて理解するという方法をおすすめします。

これまで、いろんな地域でいろんな対象者にセミナーを行ってきましたが、NLPの膨大な数にのぼるスキルも、このようにシンプルな法則にまとめて、それにつなげて説明したところ、多くの人にとても解りやすいと喜んでいただきました。
しつこいくらいに復習することが、NLPを血肉とするコツです。そして、このような形で学習を続けていくと、意識することなく、無意識に、NLPの考え方やスキルを使って好ましい変化を創り出している自分に出会うことになるでしょう。NLPでは、何かを本当に上達させ有能になるためには、意識せずに、無意識に、つまり全く考えることなく実践できるくらいに深く学習することが大切だと考えます。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

変化と進化

Pocket

エグゼクティブ コーチング トレーナー秋山 ジョー 賢司

人は今いる場所が心地よいとそこから離れることは嫌がります。
いわゆるコンフォートゾーンから出たくないのですね。
でも、成長しようとすると
敢えてそこからの脱却をしないといけないこともあります。
日々同じことをするのではなく、何か違ういい方法があるのではないかと
それまでのやり方を疑う、そういう思考が常に必要ではないのかと。
マンネリ化というのでなく、考える、考え続ける習慣を持つことが
大事なのではないとか思います。
私の場合、結構飽きっぽいので、楽をし始めると
何か刺激を求めて違う方法を考えようとするのかもしれませんが。
失敗も多いですが、試す楽しみもあります。
しないで後悔するより、やって経験を積む方が人生面白いのかもしれません。

変化を求めるなら、新たなチャレンジをしなさい。
進化を求めるなら、新たなマインドを持ちなさい。

変化とは、できないことができるようになること。
進化とは、あなたの世界観が拡大すること。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『次世代日本型組織が世界を変える 幸福学×経営学』

Pocket

元ソニー上席常務、ホワイト企業大賞企画委員長、天外伺朗

「どうせ働くなら“いい会社”で…」というのは、世界中のサラリーマン共通の願望でしょう。また、できることなら自分の会社が「いい会社」に育って欲しい、と願わない経営者はいません。
仕事があればいい、儲かっていればいい、という時代は過ぎ去り、「いい会社」というのは、いまや産業界全体が追求すべき大きな課題のひとつになっています。私たちは、「いい会社」の表現のひとつに、「ホワイト企業」という言葉を使うことを提案しています。この言葉のいいところは、よく知られている「社員に過酷なブラック企業」の反対なので、誰でも直観的に「社員を大切にしている」という印象が浮かぶことです。少なくとも、漠然としたイメージは共有できます。

私たちはあえて、その漠然としたイメージだけを大切にして、「ホワイト企業というのはこういう企業ですよ」という定義をしないことにしました。定義をしてしまうとそれが目標になります。もちろん目標が明確になり、それに向かって努力をする企業が増えるというメリットはありますが、目標以外の方向性が無視されるので多様性が乏しくなり、また「達成したか/しないか」という結果にとらわれてプロセスがおそろかになり、達成したら終わりという刹那性をはらむ、などの問題点が出てきます。
それよりも、漠然たる方向性だけを示して、「永遠に歩き続ける道」として「ホワイト企業」という表現を使っていこうと考えています。

よく考えると、仕事を通じての幸福は「働きがい」だし、「社会貢献」も幸福に通じる活動です。つまり、この方向性は「社員の幸福の追求」という一点に向かっています。
「幸福は伝染する」という特性があるので、社員が幸福なら、お客様を含めて、その会社に関係するすべての人たちを幸福へ誘う。また、社員が幸福なら創造性が高まり、会社の業績がよくなる。
いままでの経営学は、ひと言でいえば会社の業績向上を合理的に追求してきました。ところが、社員の幸福を無視して直線的に合理性を追求すると「ブラック企業」が生まれます。社員は疲弊して、結局は業績も落ちる。合理性の追求には落とし穴があるのです。
業績を追うより、むしろ「社員の幸福」を追求すると、時間はかかるかもしれませんが、結果として会社の業績も向上します。「ホワイト企業への道」というのは、そういう方向性を示唆しています。このことは、100年もの間「業績向上」を旗印に掲げて発展してきた経営学の前提を、ここで抜本的に見直さなければいけない、ということを意味しています。
また、「幸福」というのも漠然とした概念なので、もう少し、しっかりと学問的に追究する必要があります。かくして「“幸福学”と“経営学”の融合」という、大テーマが浮かびあがってきました。

■伊那食品工業代表取締役会長、塚越寛
「『いい会社』とは、単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社を取り巻くすべての人々が、日常会話の中で『あの会社は、いい会社だね』と言ってくれるような会社です。社員はもちろんのこと、仕入先からも、売り先からも、一般の消費者の方からも、そして地域の人たちからも『いい会社だね』と言ってもらえるように心がけています」
そして、「会社は社員を幸せにするためにある」、「会社は永続することに価値がある」とも言っている。どんなに「いい会社」であっても、長く続かなければその存在意義はない。逆に言うなら、本当に「いい会社」なら、消費者からも、そこに働く人からも、取り引き先からも、地域からも、誰からも支持されるので、長く続くに決まっている。時代を超えていい会社であり続ける…それがホワイト企業。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『エクスポネンシャル思考』

Pocket

エクスポネンシャルジャパン共同代表、齋藤和紀

歴史を見れば明らかなように、いかなるテクノロジーも代替テクノロジーによって置き換えられていきます。材料が置き換えられるのか、それとも、システム全体として違う形になるのか、未来は誰にもわかりません。私たちが手にするテクノロジー、とくに情報テクノロジーは今この瞬間も大きな進化を続けています。この連綿と続く一連の進化が人類の生活も大きく変えてきました。進化のスピードがこれほどわかりやすく顕在化する産業革命の前まで、人間の寿命は40歳そこそこでした。ほんの250年前のことです。しかし、18世紀後半にイギリスから始まった産業革命によって一部の国が一気に先進化し、そこから200年弱で人類の寿命は2倍近くに延びました。テクノロジーがもたらしたのは寿命の延長だけではありません。

手のひらに収まるデバイスから、地球の裏側の情報にも簡単にアクセスできるようになりました。そして、私たちは今、テクノロジーの進化が「さらに加速している」のを感じているのです。今後、多くの仕事が人工知能やロボットに置き換えられていくのは、まず間違いないでしょう。
テクノロジーが私たちの仕事を大きく変えてきたのは今に始まったことではありません。かつて、テクノロジーは電話交換手という職業を生み、そして廃業に追いやりました。同じ職場のなかでも、そろばんを持ち歩いて伝票の合計チェックにいそしんだ昔の公認会計士と、海外のデータセンターを活用し人工知能をフル活用して企業データを分析する今の公認会計士はもはや同じ職場と言うことはできない。
これから先の短期間で、電話交換手に起きた変化、公認会計士に起きた変化と同じことがいくつも起きることは予測できます。これから起きる人間の仕事の置き換えは、私たちの全く予想もしなかった形で表れる可能性があります。人工知能が直接人間の仕事に置き替わってしまうと言うよりも、テクノロジー進化の複合的な帰結として、今ある仕事は間接的に「蒸発していく」という表現が、より正確に状況を表す。

エクスポネンシャルとは、直訳すると「指数関数的」と言う意味。「ムーアの法則」という経験則で定義された進化速度を、はるかに上回る幾何級数的変化のこと。「エクスポネンシャル思考」とは、世界をひっくり返すような、ぶっ飛んだアイデアを出すことだ。
そして、「世界を変えるようなイノベーティブなアイデアは、テクノロジーとテクノロジーの交差点で生まれる」。
レイ・カーツワイル博士は、少なくとも2045年までには、人間と人工知能の能力が逆転するシンギュラリティ(技術特異点)に到達すると言っている。それが起こるかどうかは別にして、それほどテクノロジーの進化のスピードは、我々の想像をはるかに超えて速いのだ。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『自分を変える読書術』

Pocket

堀紘一

企業経営にとっては、運がなにより大切…
このことを私に教えてくれた人物は、故ブルース・ヘンダーソンである。彼はボストンコンサルティンググループ(BCG)の創業者であり、「戦略コンサルティング」という概念を初めて提唱。経営コンサルタントの世界に一種の革命を起こした風雲児であり、私の人生の師のひとりである。
その偉大なるブルース・ヘンダーソンは、経営戦略の重要性について私が問うと密かにこう教えてくれた。「もちろん企業経営にとって戦略は極めて重要なものである。しかし最重要ではない。最も大切なのは運である。しかし、これは人に教えるな」

運が大事だといっているのはブルースだけではない。かつて「経営の神様」と崇められた松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助さんも「成功の条件は運と愛嬌」とおっしゃっている。運があれば大概のことはうまくいくが、運がないと相当努力しても大概のことはあえなく失敗に終わる。

ところが困ったことに、この運ばかりは100%確実につかむ方法がない。何事にも重要な運をキャッチする確かな方法がないと聞いたら「努力なんて金輪際やめた!」と無為無策で世の中に流される生き方を選ぶ人が大半だろう。
でも、運をつかみとる方法がないとしたら、次善の策としてせめて自分にやれることを地道にコツコツ努力するタイプもいる。その姿を見た人は「頑張っているあいつにチャンスをやろう」と思ってくれる。それが思わぬ運につながるのだ。野球の選手でいえば、誰より遅くまでグラウンドで素振りを繰り返していたら、それを密かに見ていた2軍の監督は、1軍で想定外の故障をした選手が出たときなどに、その選手の1軍昇格を推薦しようとするだろう。

真面目に努力していれば、誰でも4番バッターになれるわけではない。世の中はそんなに甘くないが、少なくとも努力をしていればチャンスが訪れる確率は高まる。それをモノにできるかどうかもまた運である。運をつかみとるための日常的努力が野球選手にとっての素振りだとするならば、ビジネスパーソンにとっての素振りは読書に他ならないのだ。読書を通じて教養を磨いて自分なりの哲学を養っておくと、年上の人が可愛がってくれる。するとプロ野球の2軍の監督に目をかけられた野球選手が思わぬ出場機会を得るように、ビジネス上のチャンスをつかめる日もやってくるだろう。

『仕事でも結婚のようなプライベートでも、一大決心をするときには判断材料がなく、限られた情報だけで乾坤一擲、運を天に任せた勝負に出ないといけないシーンは結構ある。そこで頼りになるのは第六感しかないのだが、その勘の背景にあるのも、読書を通じて長い時間をかけて養ってきたその人の教養だと私は思っている。背後に豊かな教養がある勘は第六感だが、後ろ盾も根拠もなにもない勘は単なる山勘で失敗するリスクも高い』
読書をするということは、言葉を身につけることだ。言葉が身につくと、気の利いたことが言えるようになる。そして、相手を不快にせず、機嫌よくさせる言葉のセンスも身につけることができる。それが、「愛語」。その反対に、言葉のセンスがないと、相手を不快にする。相手を傷つけたり、二度と会いたくないと思わせてしまう。相手を不快にする人に、運やチャンスはやってこない。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『ココ・シャネルの言葉』

Pocket

山口路子

《かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない》シャネルは生涯を通して、「他の人と自分を区別する」ことを意識し続け、「他の人と同じことをして安心する」人たちから遠く離れたところにいました。「自分と自分以外の人との違い」について、「自分にできて他の人にできないこと」について、また逆に、「他の人がいともたやすくこなしているのに自分にはできないこと」について、考えた人でした。

シャネルの成功の理由は、もちろん1つではないけれど、「人と違っていること」に異常なほどのこだわりをもっていたことは、確かに成功の理由の根幹にあるでしょう。シャネルが71歳でカムバックしたとき、同業者であるバレンシアガは「シャネルは永遠の爆弾だ」と言いましたが、この強烈な賛辞は「かけがえのない人間」でありたいと願い続けたシャネルを喜ばせたことでしょう。

《20歳の顔は自然がくれたもの。30歳の顔は、あなたの生活によって刻まれる。50歳の顔には、あなた自身の価値が表れる》どのような生き方をしてきたか、どのような生き方をしているのか。それは顔に表れる。シャネルの有名な言葉のひとつです。進歩した医療技術で、どんなに肌に張りを与えようとも、重力に逆らった施術をしようとも、あるいは写真で修整を加えても、「精神の老化」は隠せません。

《私はこれから起こることの側にいる人間でありたい》シャネル63歳。スイスでの隠遁生活に退屈していたころ、「まだ終わったわけじゃないわ」はほとんど口癖でした。60歳を超えたシャネルの口から「はじめからすべてをやり直す準備はできている」と聞いた人々は、その不屈の精神、年齢をものともしない精神に圧倒されました。モード界にカムバックしたのは、それから8年後のことでした。

『シャネルは、物を買うことではなく、自分の格を上げることのためにお金を使いました。どんな物を持っているか、ではなく、どんなことをしているのか、で勝負したのです』

『シャネルが、モード界にカムバックしたのは71歳のときでした。「退屈よりも大失敗を選んだの」という言葉のとおり、困難覚悟の決断でした。それから87歳で亡くなるまで、最前線で働き続けたのです』
人はこの世では、一回限りの人生しか生きられない。二度はないと思ったとき、「退屈よりも大失敗を選ぶ」生き方は、凄まじいばかりの潔さだ。「晩節を汚さない」という生き方もあるが、晩年に大失敗をするのもまたそれでよし。どんなときも、
いつであっても、当事者でいることは自律した人生を生きる上でとても大事な価値観だ。評論家のように批判ばかりして、ひとごとのように話す。だからこそ、「 これから起こることの側にいる人間でありたい」。
引っ込んでばかりはいられない。かけがえのない人生を全力で生き切りたい。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『 人を味方につける男、敵にする男 』

Pocket

櫻井秀勳

現在、多くの出版社から「引き寄せの法則」式の本が出ています。幸せを引き寄せる方法を分析した、スピリチュアル的な考え方のものが多い。
スピリチュアルがいいかどうかは別として、幸せを引き寄せるには、自分だけでなく周りの人たちも同時に、幸せな気分にしていかないといけません。自分だけ幸せを引き寄せようとしていたのでは、結局、自分も幸せになれないのです。

この引き寄せの法則は、いわば「相手に花を持たせる」という考え方と、不思議なくらい一致しています。「相手に花を持たせる」とは、その人を立てて功を譲ることです。こうすることにより、相手をよろこばせ、感謝されるのですが、そのことによって、相手も自分自身も、幸せを引き寄せることができるのです。
反対に、「俺が、俺が」と出しゃばったら、相手は怒ってしまうし、周囲もそんなあなたに冷たい視線を向けるでしょう。

しかし、手柄を相手に譲ることは、そう簡単ではありません。戦国時代には、敵の武将に最初の一太刀を浴びせた男と、その敵を最後に仕留めた男が、互いに手柄を譲らず、決闘になって、殺し合うのがふつうでした。現在でも、出世がからむ場合など、容易に勝ちを譲ろうとはしないでしょう。
だからこそ、相手に花を持たせる度量の持ち主が、上の人から注目される存在になっていくのです。とはいえ、相手に花を持たせたことを、上の人がしっかり気がつき、認めてくれるかという不安があるのも事実です。

長い目で見ようとせず、毎月の売上だけで社員を判断するような会社に入ったら、それこそ悲劇です。だからこそ、目先の利だけに走った就職活動は、ときに大きなソンを生むこともあるのです。そうなったら即、辞めないと、ズルズルと不幸の淵にはまってしまうでしょう。

しかしふつうは、どんな会社にも信頼できる人の一人や二人は、必ずいるものです。また、誰も見ていなくても、相手に花を持たせればいいではありませんか。あなたの人間形成上、決して悪いことではありません。
相手に花を持たせるとは、その人を立てて功を譲ったり、 人に名誉や手柄を譲ったり、相手に恥をかかせなかったりすることだ。

何か議論になってしまったようなとき、あえて反論せず、「そうですね」と言って引き下がるようなこと。ムキになってやり合えば、ケンカになってしまい、関係も悪くなる。正しさを競って、相手をやり込めることができたとしても、何の得もない。サッとよけることだ
「自分の方がすごいんだ」とか「私のがもっと知っている」と競うのは、傍から見ていて見苦しい。人間が「小さい」とみられてしまう。そして、人としての器の大きさが問われる。
人と話をしていて、自分の方が多くしゃべってしまう、というのも同じ。人の話をじっと黙って聞いている、出しゃばらないし、静かに控えている、ということは人間関係にとって、時に、とても大事なこと。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket