ラグビーに学ぶマインドセット

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リッチー・マコウ、オールブラックス主将

試合中のマインドセットの修正
「得てして劣勢になっている時には、
すべてが機能していないように悪く映りがちだ。
しかし、ピッチ上で冷静に判断すると
機能していないのは1つか2つだけ。
そこを指摘して、どうすれば良くなるのかを考えれば
全体としてまた機能し、ゲームをコントロールできる。
その的確な指示をするのがキャプテンシーだ。
キャプテンは、それを自ら体を張って実践する。
ゲームの中の流れで、それを掴むクールな判断と
熱い実行力が必要だ。」

集団では、現状を見極めた具体的な共通認識を
チームメイト全員に持たせるキャプテンシーが大切だ。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

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「コア・コンピタス経営」ゲイリー・ハメル

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コア・コンピタスとは
顧客に対して、他社に真似のできない
自社ならではの価値を提供する企業の中核的な力。

コア・コンピタスを練り込んだ戦略設計図が、
企業を成功に導く道筋となる。
しかし、これだけでは動かない。

社員の情熱とエネルギーが必要だ。
これを引き出すには、夢に満ちた戦略方針が要る。
今の経営資源と目標のギャップが、社員を駆り立てる。

そして社員をストレッチすれば、新しい能力を
ライバルよりも早く築き上げる事が出来る。
現在の経営資源・能力と目標の目標の間に、
意図的な不整合を造り出す。
これが経営幹部の大切な仕事である。

今までの経営戦略の主流は、市場や業界から考えた。
市場や業界における成功の鍵と、現在の経営資源との
整合性を、どう作り出すかに重きを置いていた。

ハメルは、現在と未来の不整合に着目した。
不整合こそがストレッチを生み、
それが自社の強みである新たなコア・コンピタスを作る。

未来へ一番乗りするには、レバレッジも必要だ。
これは、より多くの事を、より少ない努力で
成し遂げようという発想だ。

経営資源をレバレッジするには、
それに活用できる技術、人、財務を
コア・コンピタスの観点から見なければならない。

今の経営資源の制約が、
未来の主導権構築の制約になるという発想を捨てて、
果敢にトライせねばならない。

経営資源を、どう蓄積するか。
スキルや能力を、どう利用するか。
これらも、戦略の大切な要素である。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

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「ケンカの流儀」佐藤優

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仕事に関する秘密については、
最小限のことだけ知るようにする。

自分の話したことを正確に覚えておけ

相手から秘密情報を取って、
こちらの工作に利用するのが大切だ。

相手が、情報を引き出されると危機感を持つと、
貴重な情報源が無くなる。

派閥に加われば、負ける事もある。
負けた時は、猫型に徹する。
とりあえず会社に居座って、
虎視眈々と逆転の機会を狙う。

他者を自分の思い通りに動かすことは、
至難の業である。
相手が従っていても、腹の中では恨みを蓄積していて
機会を見て、反撃してくるかもしれない。
部下の心情がデリケートであることを理解し、
強圧的姿勢を取らない人が出世し、
世間からも尊敬される。

組織では疎んぜられても、
能力のある改革者には、チャンスが訪れる。

能力のある者は、その力を他者の為に使うべきだ。
具体的には、他者の中にある肯定的要素を
引き出す手助けをしてやる。
そうすれば、組織は強くなる。

人間の弱さが作り出してしまう悪から、
我々は逃れることができない。
悪は必ず憎しみを生む。
悪を突き放して、理解する知力と意志力を
身に着けた人は、
憎しみから逃れ、自由になる。

修羅場を生き抜くのに大切なことは、
自分に課せられた正しい命題を見誤らないことである。

イランのように平気で嘘をつく国家がある。
短期的な利益から、こういう国家と取引すると、
後で大きな負債を負うことになる。

情熱をもって何かに取り組む人は、
必ず権力闘争に巻き込まれる。
そして闘争に敗れる。
ただし、情熱をもって取り組んでいた内容自体は、残り、別の人によって展開される。
これが理性の策略なのである。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

 

 

 

 

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「論語と算盤2」渋沢栄一

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人の真の評価は、成功か失敗ではない。
如何に社会に尽くそうとしたか、
その為に、知らない事は知らないと認め、
謙虚に学ぼうとしたかによって、評価されるべきである。
そうした精神こそが、人格である。

人格を磨くには、まず良心的で信頼される。
親兄弟を敬う事を基本に据える。
そうして、自らの知恵や能力を磨く事だ。

実際の行動を通じてこそ、精神を鍛え、
見識を磨く事が出来る。
人格を磨く者が行う商売は、1個人の利益に留まらない。
多くの人や社会の利益になる。

皆がお互いに商業道徳を尊重し、
不正を行わないという強い意志で商売に励む。
すると、資本家による労働者からの搾取と、
それによる貧富の差の拡大再生産、
過度な競争、独占といった資本主義の弊害も
回避できる。

江戸事態に伝えられた孔孟の教えが誤解され、
すべての商売は罪悪との先入観を持つ人が多かった。
軍隊や政治だけでなく、経済の強化が重要であり、
商売そのものが社会に貢献している。

士魂商才という、武士道を重んじた日本人ならではの
精神と経済の両立を渋沢は目指した。
これで、日本の強みを生かした産業奨励も可能になる。
すべての商業道徳の要となる信用を築ける。

研鑽は自らに求め、その還元は顧客や社会全体を
目指す。
これこそが、武士道に基づく算盤(商売)であり、
こうした商業道徳の進歩が、社会を豊かにする。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

 

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ハーバード流、最後までブレない交渉術

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ウィリアム・ユーリー

交渉の最大のノウハウは、自分自身との交渉
交渉が上手く行かない理由は、自分自身にある。
人間の奥底には、欠乏に対する不安があるからだ。
損をしている、何か足りないという不安で、
警戒心を募らせ、相手を犠牲にしてでも、
自分を守ろうといて、結局は双方とも敗者となる。

自分にイエスと言うステップ
☆自分の身になって考える。
心の奥底にある願望に真摯に耳を傾ける。
☆インナー・パートナーを養う。
何が起きようと自分の願望から目をそらさない。
願望を大事にする自分の姿勢を保つ。
☆人生に対するイメージをリフレーミングする。
物事がうまく行かない時でも、人生は自分の味方だと
考える。
☆ゾーンに留まる。
☆どんな相手でも尊重する。
☆与え合う。

「何故、私はこれが欲しいのか?」
これは、交渉の際に自分の本当の利益や願望を
明確にしてくれる、魔法の問いかけだ。

人間の基本的な心理欲求
☆苦痛が無いことを約束してくれる保護、安全
☆喜びを約束してくれる結びつき、愛

非難合戦の対局は、責任を負うこと。
責任を負うとは、自分で対処できるものとして、
自分が直面する状況に前向きに対応することだ。

自分の心の中の願望を叶えられる責任は、
誰が背負うのか?
答えが、誰かなら、その誰かに自分の力を与えてしまう。
答えが、自分自身なら、自分の人生と未来を変える力を
取り戻すことができる。

許す事によって一番恩恵を受けるのは、自分自身だ。
恨みと怒りは、人を消耗させ、
その感情をぶつけた相手以上に、自分を傷つける。
他社を許すこと大事だが、自分自身を許すことが
最も大切だ。

最も安上がりな譲歩、
最低限のコストで最大の成果を生み出す譲歩は、
相手を尊重することだ。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

 

 

 

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「頭に悪い事」梶本修身

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自律神経を制御するのは脳である。自律神経に無理強いすることは、脳の疲労に繋がる。
脳に悪い事とは、自律神経に無理強いする生活習慣である。

1.1つのことに集中する
脳の使われる場所は、計算するのと、音楽を聴くのとでは違ってくる。
同じ作業を、ずっと続けていると、同じ場所ばかり使われることになり、脳が疲れてしまう。
脳の疲れたという防御反応のサインは、飽きること。
飽きてきたら、一旦その作業から離れ脳を休ませる。
もしくは、脳の他の場所を使う作業に切り替える。

2.早朝のジョギング&ウォーキング
早朝の脳は目覚めたばかり。自律神経を十分に制御することはできない。
そんな状態で運動をすると、心拍や血圧を上手く
コントロールできない。心臓や血管が暴走し、
心筋梗塞や脳卒中を起こす。
運動をすれば、疲れが吹き飛ぶのは、高揚感や達成感で、疲労感が隠されてしまうからだ。
疲労を感じていなくとも、運動すれば自律神経は
緊張せざるを得ない。脳は確実に疲労する。
これを繰り返していると、慢性疲労に陥り、過労死を引き起こす可能性もある。

3.疲れを癒やしに温泉へ
温泉に浸かって、リラックスしているのは、気分だけ。
自律神経は、緊張を強いられている。これも、感情で疲労感が隠される典型例だ。
汗をかくというのは、外からの刺激に抵抗して、体温を下げようとする身体の防御反応だ。
汗をかけばかくほど、脳は疲労する。サウナなどは、
脳にとって、これ以上ない過酷な環境だ。
睡眠中は、自律神経も休ませるべきだ。
過剰な寝汗をかかないように、エアコンなどで環境を整えよう。

4.空腹を我慢して布団に入る
睡眠時は、消化を促進する副交感神経が優位になる。
とはいえ、睡眠中は自律神経に休息を与える為に、
身体の動きを全体的に落とす事が大切だ。
だから、寝る前の食事は良くない。
ところが、空腹なのに我慢して布団に入るのも良くない。
人間は、飢餓を感じるとイライラしてしまう。
このイライラが自律神経、しかも劣勢になっている筈の
交感神経に大きなストレスを与える。
すると、寝つきが悪くなってしまうので、空きっ腹で寝る事も良くない。
そんな時は、キャンデーを1粒舐める。もしくは、チョコレートを1かけら食べればよい。
胃に負担を掛けずに血糖値を上げられるので、
イライラが収まり、スムーズに眠りにつく事が出来る。

5.いびきを放置する
いびきをかくという事は、気管の狭窄が起こっている。
そこで、脳への酸素供給を保つために、
自律神経がせっせと働き、血圧や脈拍を上げる
司令を出し続ける。つまり、睡眠中でも、自律神経は
運動しているのと同じ状況だ。
これでは、脳は休めないので、慢性疲労を起こしてしまう。
自分がいびきをかいているようなら、枕などを工夫して、
横向きに寝る事を心がける。それで改善しないのなら、
病院へ行ってキチンと治療しよう。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

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「ブルーオーシャン戦略」キム

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どこで勝ち、どこで負けるか
戦略キャンパスは、横軸に競争要因(顧客が価値と思う
要因)を並べて、
競争相手に比べ、どの点が優れ、どの点が劣っているかを、「見える化」する。

戦略キャンパスに使われる言葉で、
戦略の良し悪しが分かる。

良い戦略に使われる言葉
1.メリハリがある
2.高い独自性
3.それらを踏まえた訴求力のあるキャッチフレーズ

悪い戦略に使われる言葉
1.利益に繋がらない過剰奉仕
2.一貫性の欠如
3.内向きな言葉使い

社内で使われている言葉が、
その会社の体質、文化を反映している。

 

2本の折れ線グラフを見て、
リーダーは何を考えなくてはいけないか。

「何処は負けてもいいかを考えろ」
コマツの相談役、阪根正弘

コマツのようにダントツの強さを発揮する企業になるには、
何処かで負けなくてはいけない。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

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コトラーのマーケティング3.0

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グローバル化を推進する日本企業は、
海外での事業拡大に専念するだけではいけない。
進出する地域に密着した「文化マーケティング」を
行わなければならない。

グローバル化での労働集約、知識集約などによる
利点を追求する。
同時に、各国の文化や社会的課題に配慮した
地域密着のローカル化を成し遂げる必要がある。

英国の「ザ・ボディショップ」は、
化粧品の販売などを通じて、
社会平等という普遍的な価値の実現を目指している。
そのために、地域に密着して社会的課題の解決に、
取り組んでいる。
世界各地の貧しいコミュニティーから、
天然原料を購入し、
事業活動と貧困の撲滅を両立させようとしている。
動物実験をしないのも、この会社の評価を高めている。

このように、慈善事業を超えて、
地域社会と共存する事で、
企業は、大きな支持を得ることができる。
マーケターは、人類学と社会学について、
理解しておかねばならない。

ローカルのビジネスを、表層的な地域の習慣に
適合させるだけでは、
社会的、文化的価値を生み出せないからだ。
地位歯に根付いた習慣や価値観の本質を
深く理解することが不可欠だ。

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どうして、この店で買ってしまうのか

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アンダーヒル

性別、年齢、収入、家族構成の違いにより、
同じ環境の店でも、買い物客として示す反応は違う。

女性は、ゆったりと店内を歩き回り、商品を手に取り、
品質や値段を比較する。
販売員に質問する事を厭わず、
試着しても買わない事が多い。

男性は、お目当てのものが見つからなければ、
諦めてサッサと店を出る。

女性は、86%が買い物をする時に値段を見る。
男性は72%。

男性は、女性よりも提案に弱い。

男女の社会的役割の変化に伴い、
男性がベビーカーを押して買い物フロアで過ごす時間が
増えている。

女性も働く時間が伸びるにつれ、セカセカと1つを選ぶ
買い方に変化している。

70歳の女性たちは、かつての50歳の頃の自分と
同じような感覚で、
若々しい容姿や気分を満喫している。
なのに、売り場の商品やデザインは、
自分たちに合っていないと報告している。

視力は40歳前後で衰え始める。
アクティブなシニアにとって、商品の文字が小さ過ぎて
読めないといった事が起きている。
教養の高い客ほど、ラベルや箱、瓶の表示で、
買うか買わないかを判断する。
だから、文字が読めない事は、
機会損失に結びついている。

子供が歓迎されない店では、
親が、それを察して背を向ける。
イケアで、託児サービスが好評な事から分かるように
子供が、大人のショッピングに及ぼす影響は
無視できない。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

 

 

 

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「リーダーシップ」アメリカ海軍協会

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戦上では、数分、数秒が勝敗の分かれ目となる。
従がって、リーダーは独裁的にならざるを得ない時がある。

企業でも、厳しい時間的制約のもとで、
チームの方向を決めなくてはならない時には、
いつまでも迷ってはおれない。

それでも、果断に行動するには、
普段から民主的に、メンバーの意見に耳を傾け、
各メンバーの行動傾向を把握しておく必要がある。
そうした努力をせずに、一方的に命令を出し続けていると、
いざという時に「独裁的な」指示をしても、
部下は面従背腹で応えるという問題が発生する。

士官に適切な権限が委譲されれば、
命令の尊重という考え方は、もっと容易に理解され、
そのような問題は解決できる。

つまり、部下に対するリーダーとしての役割と、
上司に対するフォロワーとしての役割は、一体不可分である。
そのいずれもが正しく理解されてこそ、
個人と集団の双方が満足し、組織の正当性も受け入れられる。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

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