NLPラーニングセミナーより

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学習の基本姿勢についてお話しします。私はあらゆるセミナーで 効果性を特に大切にしています。ですから、セミナーにおいて「ご受講生が実際にどれだけ望んでいる変化を実現しているのか?」「ご受講生はどれだけ日常生活でNLPを使いこなせているかどうか?」これらの問いを大切にしています。

多くの知識が変化を創りだすのではなく、血肉となったいくつかの考え方やスキルが人に豊かな変化を創りだすと思っています。
NLPは数百にのぼるスキルがありますが、このセミナーでは基本を徹底的にお伝えし、そして基本の理解という土台に、膨大な数にのぼるスキルをつなげていきます。

大きく華麗な建造物はしっかりとした土台の上に立つものです。そして、徹底して基本をマスターしてしまえば、たくさんのスキルは、誰から教えてもらうことなく、理解し使いこなせるようになるということに、気づいていていただけると思います。

復習のことをNLPでは「バックトラック」と言います。空白、つまり「解らないこと」がある時、意識のみならず無意識(潜在意識)も情報を集めるべく活発に働き出すのでしたよね。これは「潜在意識を操る魔法の法則」の復習(バックトラック)ですね。
さて、私たちが効果的に学習するために必要なことは何だと思いますか?これについてはいくつもの方法がありますが、ここでは2つをご紹介します。
ひとつは 復習(バックトラック)することです。もうひとつは、シンプルな法則につなげることです。

人間は何かを学んだ際、48時間以内に復習しなければ全体の約80%は忘れ去られる。つまり20%しか定着しないということになりますね。
しかし、48時間以内に復習すれば50%も定着する。さらに、24時間以内に復習して、学んだ内容を誰かに説明すると80%も定着する。

基本は、何かを学んだあと、できるだけ短時間に学んだことを復習することです。そして、「誰かに説明することがなぜ大切か?」それは、誰かに説明することによって、バラバラになっている知識が整理され、脳の中に体系化されて記憶されるためです。なぜなら、誰かに説明して解ってもらうためには、順序立てて、解りやすく説明しなければならないので、誰かに説明するプロセスの中で自然に頭の中が整理され、知識が体系化されるのです。みなさんも、何かを学んだ後、それを誰かに教えている時に、より深くそれを理解できたという経験が過去にあるのではないでしょうか?

私たちが何かを記憶する時、「体系化してつながっている知識」は強い記憶として残る。しかし、「断片的な知識」はすぐに忘れてしまうものです。そして、私たちが効果的に学習するためにもう一つ必要なことがある。それは「シンプルな法則につなげること」でしたね。
たくさんのことを学んだ時、数日で何を学んだのか思い出せなくなったという体験はないでしょうか?例えば、NLPの法則を仮に20個、ここでみなさんにお伝えしたとします。そうすると、おそらく、ほとんど忘れてしまうか、どれ一つとして思い出せないようになるでしょう。
しかし、3つの法則をお伝えしたとしたら、すぐに覚えてしまって、いつでも思い出せるようになるでしょう。人間は一度に記憶できる数に限りがある。ある心理学者は7±2だと言っています。もちろん、特別に努力したり、特別な記憶法を使えばそれ以上の数を覚えていくこともできますが、人間が一度に記憶できる数は多い人で9であり、少ない人で5が限界と言われている。ですから、企業などで作成される社員の行動指針などはできれば5~9つ位までが理想と言えるのではないかと思います。なぜなら、この数ならばいつも意識にとどめておくことができるからです。
仮に9つ以上になったらどうするか?その場合はグループに分けるのです。例えば9つの指針をA・B・Cと3つのグループに分けてそれぞれに3つずつの指針とするのです。そうすれば指針Aは○・△・□、指針Bは×・●・★といった形で理解しやすくなります。
そして人間が同じ一度に記憶する限界が5~9と言ったが、実際には3つと考えた方が現実的だ。「人間は3つならよく記憶して、なかなか忘れることがない」と、私のクライアントで心理学に精通している人が言ってた。
その人は会社の経営をされていて、経営方針をシンプル3つに分類して社員に伝えていました。私も、それをすぐに理解し覚えることができました。

私はかなり勉強好きで、様々な学習をするのは得意だと思っていますが、セミナー等で5つ6つの法則を学んでも、何も覚えていないことが多かったのです。しかし、シンプルに3つ位の法則にまとめてあった場合は、いつまでもよく覚えています。
よって、効果的に学習するためのコツとして、3つ位のシンプルな法則をかかげて、それにつなげて理解するという方法をおすすめします。

これまで、いろんな地域でいろんな対象者にセミナーを行ってきましたが、NLPの膨大な数にのぼるスキルも、このようにシンプルな法則にまとめて、それにつなげて説明したところ、多くの人にとても解りやすいと喜んでいただきました。
しつこいくらいに復習することが、NLPを血肉とするコツです。そして、このような形で学習を続けていくと、意識することなく、無意識に、NLPの考え方やスキルを使って好ましい変化を創り出している自分に出会うことになるでしょう。NLPでは、何かを本当に上達させ有能になるためには、意識せずに、無意識に、つまり全く考えることなく実践できるくらいに深く学習することが大切だと考えます。

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