共感的理解

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 金山元春(高知大学准教授)

自然に感じるのではなく、意図して共感する。
相手の理解に努めた結果として生じる共感的理解。

心を楽にして穏やかな気持ちで、話を聴く。
「この人の事を知りたいな、理解したいな」という
素直な気持ちで話に耳を傾ける。

理解できない事があったら、素直に尋ねる。
分かった振りも、相手の否定もしてはいけない。

相手の話を理解できたと思っても、
こちらの理解や受け止め方がずれていないか、
相手に確かめるような応答を心がける。

そうした応答を丁寧に繰り返していると、
腑に落ちる感覚が生じてくる。

相手の話が腑に落ちたら、それも相手に伝えてみよう。
それが相手の腑に落ちたら、
お互いに分かり合えたという感覚が得られて、
強い信頼関係が生まれる。

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痛み

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大野裕(認知行動療法研修開発センター)121171

痛みには個人差がある。
同じ病変でも人によって痛みの感じ方は違う。

私たちが痛みを感じる時には、
「苦痛という身体的な痛みと」
「苦悩」という精神的な痛み。
この2つを感じているからだ。

同じ身体的な痛みを感じていても、
その痛みの為にどの程度悩むかによって、
感じる痛みの程度は違ってくる。

だからといって、心をしっかり持てば
痛みが弱まると言う訳ではない。
無理に心をコントロールしようとすると、
かえって辛くなる。

それでも、痛みは痛みとして受け止めながら、
先への希望が見えれば、辛さが和らぐ可能性がある。
そう考えたのは、ある産科医と話す機会があったからだ。

彼は、生まれてくる子に、どのように育って欲しいかなど
将来の希望について妊娠中に話し合う。
そうして出産時の痛みを軽くする工夫をしていた。

将来の夢や希望を自覚する事は、もちろん効果を出すだろう。
それよりも、そのような話ができる医療者や家族がいる安心感も
痛みに影響するだろう。

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『熱意』

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田中真澄

「成功には、いろいろな要素があるが、
そのなかでとくに大事なもの、それは熱意だ」
デール・カーネギー

カーネギーの文献や講座の本質は“熱意”だ。
その彼が存命中、よく講演をともにした人が
フランク・ベドガーだ。

ベドガーは、貧乏な家庭に育ち、
小学校さえも満足に卒業しないで、苦労した。

うだつのあがらない保険セールスマンだったが、
デール・カーネギーの演説講習会に
たまたま出席したのが転機になった。
カーネギーによって熱意の精神を植え込まれた彼は、
それ以来、人が変わったように熱意の人になり。
全米一の保険セールスマンになった。

「世の中で熱意以上に大切な要素はない。
熱意が重要視されるのは、
この素質をもつ者が少ないからだ。
どうすれば熱意がもてるのか。
それは唯一つ、
『熱意の人になるには、熱意をこめた活動をせよ』」
フランク・ベドガー

アメリカには、ポップ・フィロソフィーという
哲学のジャンルが確立されている。
大衆に役立つ哲学という意味であり、
生活実践哲学といっていい。
カーネギーの講座は、その代表的なものである。

仕事も教育も、原点は熱意をもってやることだ。

無我夢中で熱くなってやる人を、
カッコ悪いと思うような風潮がある。
クールで表情には出さず、
がむしゃらさを見せないような人が
カッコいいとされているのは間違いだ。

松下幸之助「熱意」
「なまじ知識があると、
しゃにむに突進する気迫が、のうなります。
しかし“断じてやる”と決めて、やってみれば、
案外できるものです。
鉄をも溶かす熱意があれば、
何とか知恵がわくもんです」

吉田松陰
「狂愚まことに愛すべし、才良まことにおそるべし」

狂愚とは、常軌を逸して愚かなことだが、
熱情に突き動かされて行動したり、情で動いたり、
感極まって動くような人を指す。
才良とは、行動もしないで、ただ理屈や理論を振りかざす、
頭でっかちの人を指す。

狂愚の人からは熱意がほとばしり出ている。
頭で考える理屈の人からは、熱意は伝わってこない。

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『もっと良くなると信じる』

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斎藤一人

誰がなんと言おうと、明らかに世の中はよくなっています。
松下幸之助さんの話ではありませんが、
宇宙はちゃんと生成発展している。

江戸時代は将軍様の家にだって、
扇風機なんかありませんでした。
冷蔵庫もなかった。

その時代から少しずつよくなってきて、
今はどの家にも冷蔵庫があります。
扇風機どころかクーラーだってあります。
いつの間にか、私たちは将軍様より
いい暮らしが送れるようになっているんです。
江戸時代に生まれなくてよかったですね。

この世の中にはどんなにいいことを並べられても、
不安に思ってしまう不安症の人がいるんですね。
つまり、「世の中はどんどんダメになっていく」と
考えるタイプの人間です。
そういう人はつねに不安に思うから、
足がすくんで動けなくなってしまう。

動けないと行動ができないから、運が回ってこない。
そして不安に思うから不安な生活がきちゃうんです。
行動しないということ自体が、自分の未来を閉ざしてしまう。

だからもし、自分が不安症の人間だと思ったら、
「自分が考えている悪いことは、
本当は50分の1くらいしか起きないんだ」
と思うようにしたらいいんです。

要するに「不安を50倍にふくらませて感じているのだ」と
自分に言い聞かせる。
そのことを意識するようになると、
過剰反応している自分がだんだんバカらしくなってきて、
そのうち不安に感じるのをやめるようになります。

本当は人生に困ったことは起きないんです。
だって自分の人生は
生まれる前に自分の責任で決めているんだから、
自分でも処理できないような困ったことなんて
起こるはずがない。

世の中は生成発展するようにできているんです。
その流れに素直に乗っていればいい。
今の世の中は江戸時代には戻りません。
生成発展しているんですから。
100年前はもっとひどかった。
200年前はそれよりもっとひどかった。
時代は戻りません。
世の中はよくなるようにできているんです。

「よくなる」と思い込んでいれば、別の何の問題も起きません。
「よくなる」と思っているから、よくなるように生きるし、
よくなる道も見えてきます。

でも「よくならない」と思っている人は、
「よくならなかったらどうしよう」と思うので、
足がすくんで行動できません。

行動できないから、変われない。
変われないから、運勢が悪くなる。

「よくなる」前提で生きるのか、
「よくならない」前提で動くのか。
決定的な違いですね。

もちろんこれからだって、地震はくるし、台風も襲います。
だけど、昔は地震がきても放っておかれた。
今は仮設住宅をつくってくれます。

年金が安いと言ったって、昔は年金なんてなかった。
ほら、やっぱりよくなっているでしょう?

「このまま行くと、ダメになっちゃう」じゃなくて、
「もっとよくなる」なんです。
それを信じるか信じないかだけ。

未来には希望がある、と思えば、
どんな希望があるのか、明るい未来があるか、を探す。
しかし、未来には希望はない、絶望だらけだ、と思うなら
絶望することを、いくつもいくつも探し出してくる。

人は、自分が信じるものに焦点をあて、
そこにスポットライトを照らす。
そして、それだけしか見えなくなる。

エンジエオイル、OEM仲間の経営塾より

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『君に成功を贈る』

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中村天風

《悲しいことや辛いことがあったら、
いつにもまして、笑ってごらん。
悲しいこと、辛いことのほうから逃げていくから》

いいですか、常に積極的な心をもって応じ、
歓喜の念をもって接するようにすれば、
心はいたぶられないんです。
といっても、なかなかできない人も多いでしょうから、
いちばん簡単な方法を、いまからお教えします。

いいですか、なにか悲しいこと、辛いこと、
そのほか消極的な出来事があったら、
努めて「笑う」ようにしてごらん。
どうだい、これならあなた方でもできるだろう?

多く言うまでもなく、笑えば心もちは、
何となくのびのびと朗らかになります。
すなわち鬱な気が開けるんです。

あなた方も、笑えばこう、
なんとなく楽しくなってきやしません?
ためしに、おかしくもなんともないときに、
「アハハ」って笑ってみてごらん。
なんだかおかしくなってくるから。

悲しいときや辛いときにも、おかしな話に引きこまれると、
なんだか笑っているうちに
悲しいのや辛いのを忘れはしなくても、
やわらいだっていう経験おありでしょう。

笑うにつれ腹がたってくるとか、悲しくなってくるとか、
辛くなってくるってことは、絶対にないんです。

この簡単な事実を、
案外にも多くの人は見のがしていやしませんか。
この笑いの効用を応用すれば、
すこぶるいい結果を人生に招くことができるんですよ。
このことに気づいている人が少ないようですなあ。

考えてみればすぐお分かりになられることなのですが、
そもそもこの笑いというものは、
生きとし生けるすべての生物の中で、
われわれ人間だけに与えられている特殊の作用なんです。

ほかの生物の世界には、人間のように笑うという表情をもって、
心の喜びをさかんに表現する特別の作用はだんぜんありません。

こうした事実を厳粛に考えますと、
笑いというのは人間のみ与えられた特権だってことが
わかるでしょう。

昔から言うでしょう、「笑う角には福きたる」ってね。
さあ今日から、努めて笑うことにしましょうや。

とくに悲しいことや辛いことがあったら、
いつにもまして悲しいこと、
辛いことのほうが逃げていくから…。

「楽しいから笑うのではない。 笑うから楽しいのだ」
ウィリアム・ジェームズ (アメリカの心理学者・哲学者)

『脳は、先に口にした言葉に対して、不条理・不合理を認めず、
起こったな事実に当てはめて解釈しようとする働きがあります。

先に「ありがとう」と言ってしまうと、
その瞬間から、脳は「ありがとう」を
探しはじめるようにできているそうです』

小林正観さんの言葉だ。
これは、「笑い」も同じ。

笑えば、笑う材料を脳は探し始める。
すると、もっと笑いたくなるような状況がやってくる。

たくさん笑えば、人生はもっと楽しくなる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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まず、社員を幸福にする

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伊那食品工業会長の塚越寛

経営の目的は「社員の幸福と、
社員の幸福を通じての社会貢献」です。

企業は、永続的に安定成長することによって、
より多くの人びとを幸せにすることができる。

ゆるやかな末広がりの成長を続けて、
永続する企業であること。
これが私の理想像です。

末広がりを「八の字経営」とも呼びます。
前を向いて両手を広げて立つ、大らかな感じ。
閉塞感がなく、夢や希望に満ちている状態です。
常に末広がりであることは、
ゆるやかに、限りなく成長をつづけていくというイメージです。

末広がりの成長をイメージしながら
経営判断を積み重ねていけば、
生産設備の無理な投資や、
それによる供給の過剰を抑えられます。

資源の有効利用や二酸化炭素の排出削減など、
生産活動を環境問題に矛盾なく適合させることができます。

末広がりを志向するならば、
若いときのスタートは、むしろ辞めた方がいいでしょう。

必ずしも景気のいい会社に勤める必要はなく、
若いときの努力が無駄にならない会社や業界かどうかを、
判断した方がいいかもしれません。

恵まれない状態からスタートすれば、
将来は末広がりになっていくはずです。

人一倍に苦労をして考え、
人の話に耳を傾けて学ぶ謙虚さが身につくからです。

会社を永続させようと思うなら、
取るべき経営の方向は自と決まってきます。

たとえば、事業を一気に急速拡大する戦略をとるなら、
リスクが多すぎて、100年、200年と続く会社にするには難しい。

逆に、コツコツと内部充実をはかり、
会社を財務的にも、組織的にも筋肉質にしていくこと。
それは、不況や天変地異があってもびくともしない会社。

〇松下幸之助「ダム式経営」

ダム式経営とは、ダムがいつも満々と
水をたくわえているように、
不測の事態に備えて、資金も人材も
蓄えておかなければならない。
そうすれば余裕を持った経営ができる。

〇アメリカのサウスウエスト航空の企業ポリシー
「お客様第二主義、従業員第一主義」

企業を永続するためには、
働いている人一人ひとりが幸せになり、
そのことによって、まわりも幸せになっていくこと。
そのことによって、サウスウエスト航空は、
40年もの間、黒字経営を継続している。

従業員を幸せにすれば、顧客も、地域社会も、
取引先も自然と幸せになっていく。
だが、その逆は難しい。

それは、王道と覇道の違いでもある。
『王道とは、努力多くして、「利」少ない道。
覇道とは、努力少なくして、「利」多い道』
王道を歩きたいですね。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『リーダーの条件』

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稲盛和夫

リーダーの条件を申し上げます。

部下からの申し出、意見をただ、「いいわ、いいわ」と
認めていたのでは会社は決してうまくいきません。

優しい情愛に満ちた人であると同時に、
すさまじい厳しさを兼ね備えた人でなかったら、
社長なんて器は務まりはしません。
どんな小さい会社でもそうです。

つまり、同一人物が両極端の考え方をあわせもち、
そしてそれが同時に正常に機能できる能力を持った人
でなければ経営者は務まらない。

ただ優しいばかりの社長では、経営になりませんし、
厳しい一方の人では誰もついてきやしません。
その両方が綾織りのように出てくる人でなければ、
経営者なんてできやしません。

私は、いつも善の大切さを説いています。
だからみなさんもそれに引かれて話を聞きに来られる。

人間らしい優しい、いい生き方をしなきゃいけませんよと、
いつも私が説く考え方に、みなさんは賛同して、
それを自ら実践されている。

そのような優しい、すばらしい経営者の方が、
この不況で会社が赤字に転落をしそうなとき、
「経費を減らせ」と言って、
もう鬼みたいになってやり出すことがあります。
そうすると周りは、
「いつもあの優しかった社長とは違うやないか。
二重人格みたいなものやないか」と言い出す。

でも、私はそれでいいと思います。
会社が厳しい状況になったら、鬼みたいな形相で、
厳しいことを一直線になさねばならないのです。

反対するような敵は千万いても、
我ひとりその敵に向かおうという、
そういう気概を持って、
自らを鼓舞して進んでいってもらいたい。

逆に問題なのは、嫌われるのが嫌で耐えられないから、
お茶を濁し、妥協し出すことです。

善を説き、人の優しさを説き、それで人の喜びが自分の喜びに、
人の悲しみが自分の悲しみに感じられるような人こそが、
経営者にふさわしいということと、
私が必要だと思う厳しさとは、考え方のベースが一緒なのです。

これは仏教の教えである、「小善は大悪に似たり
」「大善は非情に似たり」
ということから説明ができます。

「ええわ、ええわ」といって、
猫なで声で従業員をかわいがるという小善は、
みんなを甘やかし、経費は増大し、
不況にひとたまりもないぐらいに
脆弱な企業体質をつくってしまいます。

そして実際に不況になり、会社をつぶして
100人の従業員を路頭に迷わしてしまうのです。

確かに従業員に対して人がいいという小善、
小さな善はしたかもしれないが、
大悪をなしたのではないか。

私はそういう小善はしない。
「ええわ、ええわ」というわけにはいかんのやと。

次に大善。
大きな善というのは、非常に似て厳しいのです。

獅子は我が子を千尋(せんじん)の谷に突き落とす。
かわいい子には旅をさせよとも言います。
あのかわいい子を旅へ出して、
「なんて厳しい非情な親や」とみんな考える。

しかしじつはそれが、
子どもの成長には大いに役立つ大善、大きな善なのです。
だからつい、そういう意味があると知らなければ、
自信がぐらつくわけです。

「俺が今やっているこの厳しさは、大善をなす行為だ」と
自信を持つようにする。

「それは凡人から見たら非情に見えるかもしれないが、
これは大きな善なのだ」と思えば、ひるまないわけです。

そして改革は、ズバッと本音でものが言える状態を
つくらなければ、
前に進まないのです。

例えば古い法律を変える際、
誰に聞いても「そんな古い、明治時代にできた法律が
今のこの時代に合うはずがない。それは廃止すべきです」と
言うはずです。

しかし廃止すれば、路頭に迷う人がものすごく出る。
そういう「人でなし」なことはできないと考える人も多くいて、
つまり人に嫌われることをしたくないものですから、
改革が進んでいかないのです。

根底にはみんなから信頼をされ、
慕われる社長でなければならないけれども、
たまには、厳しくて嫌われるようなことも言う。
あえて嫌われることも必要です。

社員のみなさんを路頭に迷わせないためにも、
私は経営者のみなさんに厳しいことを言います。

つまり、ただ人がいいだけで会社をつぶして、
全員を路頭に迷わす、
そういう悲惨な目には遭わせたくない。

私はみなさんを救うために、あえて厳しいことを言います。
それこそが大善というものです。

この「小善は大悪に似たり」「大善は非情に似たり」
ということは、
何も会社経営だけに通じる考えではない。
子育てや、教育、あるいは、
あらゆる組織の運営などにも同じことが言える。

子どもの教育においても、
おもちゃなどを子どもの言うがままに買い与えたり、
テレビやアニメやゲームを子守がわりに見せたりやらせたり、
小遣いを際限なく与えたりする。

そうやって甘やかし放題に甘やかすなら、
我慢のできない、わがまま放題な子どもになるのは
目に見えている。

躾やルールを守らせるということは、
真の大人になるための最も大切なことだ。
そのためには、ときには厳しいことを言ったり、
叱責することも必要だ。

大事なことは人に対する、「愛」や「思いやり」や「情」、
と同時に「厳しさ」や「非情さ」も併せ持つこと。
そして、その相反することを何の躊躇もなく、
同時に行うことができる人を名経営者、偉大な教育者と言える。

「大善は非情に似たり」を理解しておこう。

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『アイデアを生み育てる』

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稲村徹也

学びをお金に換えていくときにイノベーションは不可欠ですが、
それを現実化してくれるものが「アイデア」です。
この「アイデア」に対する姿勢ひとつとっても、
あなたが「成功」に近いのか遠いのかが、わかります。

先に答えを書くと、「成功」する人は
確実に「アイデアを生む」人です。

残念ながら「アイデアを盗む」人は、
一時的な「成功」を手にできるチャンスはあっても、
本当の「成功」を手にすることはできません。
「成功」は読んで字のごとく「功を成す」です。
これは自らの能力で勝ち取るべきもので、
盗んでしまっては「盗功」となってしまいます。

ィリップ・コトラーの根本思想にも、
「人のアイデアを盗まず、自らアイデアを生む」とあります。

とはいえイチから独自のアイデアを生み出すというのも、
また難しいことです。
そこでフィリップは重要な示唆を私たちに与えてくれています。

「イノベーションを生み出すうえで重要なのは、
自分たちが現在直面しているさまざまな問題を
解決する方向でのイノベーションを目指すことです」
(ロッキー・リャン)

いかがでしょうか。
今の自分に解決すべき課題があるとき、
その解決策を自力で生み出そうとする行動が、
新たな「アイデア」を生み出してくれるということです。

私も常々「無理かもしれないな」と思うような
課題に直面したとき
「これを解決できたらスゴイことになるんじゃないか?」と
思い直し、ひたすら解決のためのプロセスを、
あれこれ考え続けます。

すると、ふとした一瞬にアイデアが舞い降りてくるケースが
多いのは不思議なことです。

「成功のカギは“なぜ”という動機が20パーセント、
“どうやって”という方法が80パーセント」

この「なぜ」の部分は「問題提起」です。
問題提起をするには、「問題意識」が
働いていなければなりません。
そして「どうやって」の部分は、
すでに説明したように「アイデアを生む」ということです。

ロッキー・リャンが新規ビジネスに参入するうえで
何を基準にしているのか。
『特許・ノウハウ・限定・特殊。
参入障壁が高いビジネスをする』

ハードルが高ければ高いほど入り込むのには
困難を伴いますが、
『門前払いをしてくれる業界ほど
ライバルが少なく競争が少ない』ということで、
入り込むことさえできれば、あとは簡単だ。

「アイデアが重要なのではない。
一つのアイデアをどうやって、 具体的にしていくかが重要だ」
ソニー創業者、 井深大

どんなに素晴らしいアイデアが浮かんだとしても、
それを「どうやって」という具体的な方法が見つからなければ、
絵に描いた餅になってしまう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『水の力』

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小林正観

私は49歳のとき、年相応に頭髪の半分が白くなっていました。
それで、水分を取るときに「若返らせてくれてありがとう」と
声をかけて、飲むようにしました。
すると1ヵ月後に、なんと髪の毛が真っ黒になりました。

次のような事例もあります。
アトピー性皮膚炎だった人ですが、水分を飲むときに
「正常な細胞にしてくださってありがとう」と
言って飲んでいたら、
ありがとうと言いはじめてから2週間で腫れが引き、
4週間後には完全にかさぶたが取れたそうです。

若い人のことを「みずみずしい」と表現します。
日本人は「若さとは、水分量によるものである」と
科学的に分かっていなかった時代から、
若さを「水」にたとえるという、
すばらしい文化を持っていました。

「水もしたたるいい女」という言葉もありますね。
みずみずしい女性、という意味です。

NASAの最新の仮説理論では、地球上に存在する水は
「大気圏外から飛んできた氷」かもしれないそうです。

NASAが、何万コマという人工衛星からの写真を
分析した結果、地球の上空1万5000km~2万kmのところに、
なんと氷が浮かんでいたのだそうです。
どうやら、氷がある一定量、大気圏外から毎日飛んできて、
地球の引力にとらえられ、上空に浮かんでいるらしい。

水というのは、宇宙から飛んできた
「地球上の生物が好きで好きでしょうがない」という
生命体のように思えます。
地球上の生物の体の中に入って、生物の役にたちたいという、
はっきりとした意志を持っているようです。

その水に対し、自分の体内に入ってくる前に、
ある方向性(たとえば、若さ・美しさ・健康など)を
与えてあげると、水はそのとおりに働く。

ですから、水を飲むときだけでなく、お風呂に入るときや、
顔を洗うときも、
「若返らせてくれてありがとう」と言うといいですね。

炊き立てのお米は90%が水、果物や野菜は98%が水ですから、
食べ物に対して、「体に悪い」「まずい」と
否定的な感想を言いながら食べていると、
ほんとうにそのように方向づけられてしまいます。

ある週刊誌のグラビアで、
次のような実験が紹介されていました。
スメタナ作曲の『モルダウ』を聴かせた水は、
非常にきれいな結晶になった。
ショパンの『別れの曲』を聴かせたら、
バラバラの結晶になった。
ヘビーメタルを聴かせたら、
ぐちゃぐちゃな結晶になった。

「よくできたね」と言ったら、桜の花びらのようになった。
「ムカつく」「殺す」と言ったら、ぐちゃぐちゃになった。
「ありがとう」「愛しています」と声をかけたら、
いちばんきれいな形になった。

人間の体の大部分は水分です。
人間も、「ありがとう」という言葉を聞くと、
体内の水分がきれいな結晶になり、
細胞が元気になるらしいのです。

大人の人間の体は約60%が水で出来ている。
胎児は体重の約90%、赤ちゃんは約75%、子どもは約70%、
大人は約60%、そして老人は50%だと言わる。
加齢によって水分の割合は減っていく。

子どもはしなやかで、柔軟だ。
大人になるにつれ、硬くなり、ギスギスして柔軟性がなくなる。
それは、身体の中の水分量の変化と比例している。
そして、この変化は、体も心も同じ。

子供のようなみずみずしさを取り戻すため…
水を飲むときに「ありがとう」と言い、
身体にも感謝しましょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『PEAK PERFORMANCE 』

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ブラッド・スタルバーグ、スティーブ・マグネス

最近、「働き方革命」の号令のもと、
「定時に上がる」ことや時短、
休暇を取ることばかりが強調されていますが、
生産性において本当に大切なのは、「結果を出す」こと。

組織のなかで結果を出しつつ、個人としても成長できれば、
ビジネスパーソンとしてこれ以上のことはないでしょう。

「負荷+休息=成長」は、あらゆる分野の一流がやっている
ピークパフォーマンスのための方程式。

〇悪習を断ち、成長のための集中力を付ける

突破口が開くとき。
「人が自分の分野には絶対的な決まりはない事に気づき、
さまざまな可能性に心を開いたときだ。
◯◯は他のやり方でもできると気づくとき、
または△△を試せないかと考えるとき、
あなたの前にはあらゆる方向性が開く」

負荷がかかると、炎症性たんぱく質と
コルチゾールが活性化されて、
「この攻撃には耐えられそうにない」と体に信号を送る。
すると体は脈拍や血圧を上昇させ、運動機能を増幅させる。
かくして体は前よりも強くなり回復力もアップする。
体には、未来の脅威に備えるための
すごいプログラムが備わっているのである

〇トップレベルの人々とその他とを隔てるのは、経験ではない。
どれだけ「意図的な練習」をしたかだ

生理学的なデータと自己診断データから、
アマチュア歌手たちは練習中に緊張感と楽しさを
感じていたことが読み取れた。
他方でプロの歌手たちは、練習中に高い集中力を
維持し続けたことがわかった。
プロの歌手たちは、歌う楽しさを多少犠牲にしながら、
特定の歌唱技術を伸ばそうと注意を払い、集中していたのだ

「シングルタスク」に徹底的にこだわる

ストレスを有意義なもの、いわゆる「成長の起爆剤」と
考えることを「チャレンジ反応」と呼ぶ。
ストレスにさらされたときに「チャレンジ反応」が起きると、
人は自分でコントロールできることに集中する。
恐怖感や不安などのネガティブな感情は気にならなくなる

〇「洞察に満ちたアイデア」は休息が生む

一流は「ルーティン」を持っている

仕事をする場所を設定するときは、
仕事がはかどるものをまわりに置き、
邪魔になるものは置かないほうがいい

大きな成功を手に入れるためにミニマリストになる

・アシュトン・イートンが疲労にもかかわらず
記録更新に挑んだ理由
「実をいうと、幼い頃のことを思い出したんです。
ソファに座ってマイケル・ジョンソンかカール・ルイスかが、
勢いよく飛び出して疾走する姿をテレビで見たんです。
そのおかげで僕は今ここにいます。
で、思ったんです。
どこかでソファに座っている子供が、
大会記録を破る僕の姿を見て、
自分も何かをやってやろうと思うんじゃないかって」

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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