人生がうまくいくシンプルなルール』

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ケリー・マクゴニガル

成功とはマインドセットの問題なぜなら、一流になるのに、・学歴、学力、IQは関係ない・血縁、コネも関係ない・下手すると経験も関係ないからです。
ただ必要なのは、自分が自分の人生に影響を与えられると信じること。
能力・知性・才能が固定的であると信じる「固定的マインドセット」の人間よりも、変われると信じる「成長型マインドセット」の人間の方が、長期的に成功する傾向がある。

仕事量を減らせば幸せになれると思っていたこと、これこそが問題だったのです。実は、これはよくある誤解です。米シカゴ大学と中国の上海交通大学の研究によると、たとえ本人が望む以上に強制的に忙しくさせられていたとしても、人間は忙しい方が幸せに感じるそうです。多くの人は、忙しくない方が幸せだと信じていますが、真実はその逆なのです

電話や手の中に入る小さな機器を使って仕事をすると、それを使う時の姿勢が窮屈で閉鎖的であるがゆえに、自信が持てなくなることまで、明らかになりました。大きなモニターのコンピューターを使って仕事をすると、逆の効果が表われました「広がりのある空間」が大きなことを考えるマインドセットにつながる

ニセモノを身につけると不信感が生まれる
変わりたいと一番強く思っているモチベーションが後者3つのどれかに当てはまるなら、変われる可能性が高い
(1)生活の質を改善しますか?
(2)「なりたい人物像」を反映していますか?
(3)本質的にやりがいのあるもの、 楽しいと思えるものですか?

誘惑に触れる前に、「大事なことを1つする」本当のトラウマ(心的外傷)を経験されている人、例えば、犯罪の被害者であったり、愛する人を亡くしたりして、大きなストレスを経験する人はいます。彼らが本当に前に向かっていくためには、「自分の経験を考えないようにすること」は、何の助けにもならないことが、様々な研究で明らかになっています。そのことについて考えないようにし、逃避していると、「自滅行動」につながってしまうことが多い。

前に進むための力というのは、この「意図的反芻」から生まれます。大事なのは、何かが起きた時に、「なぜ私にこんなことが起きたのか」と考えるのではなく、「何のために起きたのか」と考えるのです。
「なぜ」ではなく「何のために」と考える。これこそが、「成長思考」です

リーダーシップには二面性があることが分かりました。人を見下す傾向にある人、優しく思いやりを示す人、どちらも素晴らしいリーダーの素質があるという結果でした
「自分が倫理的なことを実際に行った」と感じる時、人は非倫理的な行動を取りやすくなります
疲れがたまり意志が弱くなると、小さなウソをつきやすくなる
昇進・出世したら、「共感力が下がる」と知る
「不安こそが、私たちを頑張らせてくれる」

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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『雑談力』

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百田尚樹

人が注目して聞く話を五分以上するというのは、話術に加えて構成能力が不可欠です。常識を揺さぶるような話から入る。失敗を笑いに変えることができるのは、人間の成長の証。
人に面白い話をしようと思う時は、「あなた自身が面白いと思うことを話すこと」と、「話のテーマになっていることを、聞き手は何も知らないという前提で話すこと」
人が面白がったところをさらに膨らませ、退屈したところを短くしていけば、次に話す時には、もっと面白い話になっていく
面白い話をする場合に重要なことは、その話の骨組みを自分で理解していることです。まず大きな筋というか、柱をしっかりと把握していなければなりません。

とっておきの練習法があります。それは、あなたが感動した映画や小説や漫画のストーリーを他人に聞かせることです
メジャーリーグの通算最多勝ち星はサイ・ヤングの511勝です。ただし、これはおもに1800年代の記録です。日本の最多記録は金田正一の400勝。両方とも、もはやアンタッチャブルともいえる超大記録です。今後これを破る投手は永久に出ないでしょう。ところがペイジの記録の前では二人の数字も霞んでしまいます。ペイジの通算勝利数は約2000勝といわれています誰かがこう聞くかもしれません。
「黒人リーグ選抜チームとメジャーリーグ選抜チームの試合で、ベーブ・ルースとの対決はなかったのか」と。あなたはここで衝撃的な答えを言って皆を驚かせます。「ペイジとルースの対決は、一度もなかった」

色恋の話は男女問わず受けますが、ただ、雑談としてそういう話題を選ぶ時に心に留めておかないといけないことは、男性はどちらかといえばバカな話を好むのに対して、女性はロマンチックな話を好むということです
女性が大好きな恋の話は、恋のために地位や名誉も擲って、好きな異性のもとへ走る話です
本来は忌むべき犯罪の話も、組み立て方によっては、愉快な話にもなれば、妙に哲学的な話にもなります。ただ、こういう話をする時は、そこに何らかの自分流の考察を入れて締めくくってもらいたいと思います。そうすることによって、犯罪の話も一気に深い話に聞こえるようになります
「金を儲けた話」「異性にモテた話」は最悪につまらない自慢で、男なら、ここに「喧嘩に勝った話」「有名人と知り合いの話」が加わる。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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『超一流の雑談力「超・実践編」』

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安田正

「この人とは呼吸が合うな」と潜在的に感じてもらうことで初めて、相手は話の内容に耳を傾けるようになります
ポイントを絞って「ちょいモリ」すると引きつける力が段違いに高まる
「昨日行ったカフェに美人店員がいた」→「昨日行ったカフェに、思わず二度見するくらいの美人店員がいた」
「今日は暑いですね……。40度くらいある気がしますよ!」→「今日は暑いですね……。ハンドタオルでは追いつかないくらい汗をかくのでバスタオルが必要ですね(笑)」

相手をうなずかせるには、目を見つめる。それでもうなずかなければ、自分がうなずいてみせればよいのです

〇講演で使える「うなずかせ」テクニック
(1)まずは右と左でターゲットをロックオンする
(2)右側の人にうなずいてもらう
(3)左側の人にうなずいてもらう→他の人もつられてうなずき、会場全体が温かくなる

話にオチをつける2つの方法「自虐」or「学び」

短期間の中で何度も「私」が出てきてしまうのは、「会話泥棒」感情や描写のダイナミックさをあらわすなら「パ行」
「パーッと景色が明るくなりますね」
「すみません、今ピーンとひらめいたのですが……」
「そのわらび餅、感動的なまでにプルプルな食感なんですよ」
「彼は英語だけじゃなく、ドイツ語もペラッペラなんですよ」
「申し訳ありません、つい本音がポロッと出てしまいました(笑)」

自分の主張をするときは、ボリュームを小さく
特徴的なキーワードには相手の「信念」が込められていることが多く、キーワードを共有することで思いも共有できます

意図的に流れを止めたいときは、どんなタイミングでしょうか?それは、「あ……今話しているこの話題、雑談を深める(核心に迫る)ポイントがありそうだぞ」
「ここは掘り下げたいな」というときです

「どうしてそんなに◯◯なんですか?」で自慢話を引き出していく
「さぞかし~でしょうね」+「◯◯しましょうか?」で心配りを伝える

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾

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『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』

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永井孝尚

・腕時計をする人は少ないのになぜ腕時計のCMは増えているのか?
・人はベンツを買った後どうしてベンツの広告を見てしまうのか
・女性の太った財布には、何が入っているのか

当時は「正確な時間を知ること」が時計をつける理由だったのである。でもいまやスマホや携帯で正確な時間はすぐわかる。だから腕時計をしない人が増えたわけだ
ジョギング専用ウォッチは「(時計で)体力を強化する」、登山専用ウォッチは「(時計で)安全に登山する」、そしてGPSソーラー腕時計は「(時計で)グローバルビジネスを成功させる」という価値を創造することで、お客さんがお金を出す「理由」を創り、新市場を生み出したのである

高い買い物をした後、広告が気になるのには、実は理由がある。「本当に買ってよかったのか?」高い買い物をした人ほど、内心、そんな不安を抱えているのだ「やっぱり買ってよかった」と不安が解消されたお客さんは、その後も継続して「顧客」になってくれる。
メルセデス・ベンツ社はこれが実にうまい。ベンツオーナーになるとその直後から、オーナーだけが見ることができる会員専用サイトが使えるようになる。ここでは自分の車の保守履歴やドライブ履歴が管理できる。それに加えて、オーナーだけが集まるコミュニティに入ることができる

宮崎のマンゴーは春から夏、一方の十勝のマンゴーは冬に出荷される。時期が違うので市場では競合しない。むしろ1年中マンゴーが食べられることでお客さんは増えて、マンゴーの需要も拡大する。このように他社商品が買われると、自分たちのお客さんもより高い価値を得る相手のことを、マーケティングでは補完的生産者と呼ぶ
十勝マンゴーは、一見すると新しい農作物の商品開発だが、実際には冬にマンゴーを食べるという顧客開発を実現している。商品開発の真の目的とは、商品を作ることではなく、商品を使うお客さんを創り出すことなのである
150円のプリンを買うとき、お客さんは「150円にしては美味しい」商品を買っている。一方、500円のプリンが提供するのは、「最高に美味しいプリンを食べる」という体験だ

「パンパンに膨れた女性の財布の中には、いったい何が入っているんだろう?」女性は安く買うことが大好きだ。そして安く買うことが大好きな女性は、クーポンも大好きだ。だからためたクーポンのために、財布が膨れていたのである。
しかしさらにリサーチしてみると、意外なことがわかった。そのクーポン券の実に6割が、残念なことに期限切れになっていたのである
これを使えるようにすれば消費を刺激でき、女性客がはなまるに来るきっかけづくりができるはず。そこであの「他店期限切れクーポン作戦」をはじめたのだ。このキャンペーンは大きな話題になった。なんと2億円の広告と同じ効果が生まれたのである。回収クーポンは12万枚、売上も3%増えた。大成功だった。
この社長は、その後、若くして親会社である吉野家の社長に大抜擢された

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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『心を動かす話し方』

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元ボストン・コンサルティング・グループ代表、堀紘一

堀さんは在学中、宿題に関して先生にこんな質問をしたそうです。「先生、この問題の意味がどうしても分からないんだけれど」
すると、先生はこうおっしゃったそうです。「堀くん、君は優秀な生徒だね。そう、君の言う通りこの問題はおかしい。でもみんなそれを疑わずに、問題解決しようとばかりしているんだ」
もし堀さんが、このエピソードに言及せず、「問題解決も大事だけれど、問題発見はもっと大事なんですよ」とだけ話したら、おそらく、聴講生は誰も、もうこの戒めを覚えていないと思います。

やはり話し方には極意というものがあるのです。
最も効果的なのは、「(2)相手が知らない話×(3)相手が関心のある話」という組み合わせ
新しい情報は全体の4割まで講演で話すときは、1つの山場が13分以内で終わるように気をつけている。
1対1でビジネスの話をしたり、大勢を前にプレゼンテーションしたりするときも、同様に“13分ルール”を守っている

1つのテーマを3つの視点で言い換える英語に「クリスタライズ」という言葉がある。日本語でいうと「結晶化」。
本質を理解しないで平気で長話をするタイプは、この結晶化が足りない。本質は結晶化のなかに潜んでいるのだ

しゃべりも文章と同じ。センテンスはできるだけ短く、接続詞を使わずに短くしゃべるのがベスト
相手との共通項をアピールしない理想的な展開は、こちらから言い出す前に、相手に気づいてもらうこと。「そういえば、君は僕の大学の後輩だね」と先方から言ってもらえるのがベストである

リレーションは経年劣化してしまう。関係性が色褪せたり薄れたり、ほとんど切れそうになることもある。それをコミュニケーションが強くしてくれるのだ
グローバル化する社会は間違いなくローコンテクスト化していく
目指すものがなく、努力もしない人は、年上から見て魅力はない

人生とは、自分のやりたい何かを探す旅に他ならない。私のように人生の後半戦に入り、進むべき道がやっと見つかるケースだってある。だから、若いうちから、「やりたいことがない」「未来像が見えない」と焦らなくてもいい。肝心なのは、内面を輝かせる不断の努力である。そのために不可欠なのは、読書というインプットであり、自らを引き上げる手助けをしてくれる先輩たちとの良質なコミュニケーションなのだ

大事なことは「ピアニッシモ」で話す
日本語は同音異義語が多いので早口を慎む
無駄な形容詞、お世辞、飾り言葉を取っ払って、核心を伝える。これを心がけるだけで、相手の理解度は格段に高まる。

ビジネスの現場で相手に時間を浪費させていると気づかず、延々と売り口上を続けていたら、好感を持たれるわけがない
話し方の本質は「どう話すか」ではなく「何を伝えるか」

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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フリーエージェント的体質との付き合い方

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竹田 茂

第三者増資を前提にしたスタートアップ・ベンチャーのオフィスが若者に人気の場所”にあるのは、事務所を魅力的なスポットに設定することで単位人数あたりの採用コストを抑え、かつ低賃金で働いていただくことを想定しているからだ(賃料には相場というシーリングがあるが、人件費は気を緩めると青天井になる)。
「日本は労働者の解雇が困難」というプロパガンダが蔓延しているが、これが実は真っ赤なウソで、OECDの「一般労働者雇用保護指標」が示す通り、零細企業を中心に頻繁に解雇が繰り返されている実態が明らかになっている。そもそも、成功もしていないのに一定額の給与を支払い続けたらその所属母体自体が消えてしまうので、「一定額の給与」も同時に消滅する。いわば共倒れである。
不幸にして、この手の特殊な状況におかれてしまった人だけが国家による救済を求める資格がある。

多くの経済活動では、業務・サービス・製品の納品や販売に対する“成果”として報酬が支払われる。成功報酬という言葉には“危険な報酬体系”というイメージがあるが、すべての仕事は本来、成功(=原資の再生産)なくして報酬など存在しない。どの程度の給与にしておくと安定的に支給できるかが経験則として共有されているだけであって、賃金を保障しろというのであれば、経営者がそれと引き換えに差し出せるものは“低賃金”だけのはずだ。
どのような雇用形態であろうと、成果と無関係に一定額の報酬を支払い続けると、仕事の品質は劣化していく。そうなってもある程度持ちこたえるのが大企業のいいところ(?)なのだが、零細企業は存亡の危機に陥る。
このとき、品質が劣化したスタッフへのなんらかのモチベーション喚起、インセンティブ提供、叱咤激励、教育活動などはコストが合わないので無駄である。即刻解雇したほうがいい。

経営者が行うべきは、「ベクトルを合わせる」という一点に集中した管理だけだろう。当該の事業を通じて実現したい価値(あるいは価値観)について意識の方向性が揃っているスタッフ“だけ”を残す、ということだ。そしてその「運動体の一員」であることが好き、という人だけにしたほうがいい。
ベクトルの方向性は業務の品質に優先する。多くのスタートアップ・ベンチャーが傍から見ていて羨ましいのは、「ベクトルが合っている仲間だけで会社を作る楽しさ」を具現化しているところだろうか。
ある程度の人数になってもまとまって行動しているベンチャーの場合、そのベクトルが向かう先に設定されているゴールが非常にシンプルであることが多い。「世界一のレシピサイトを作ろう!」「高級ホテルしか予約できないラグジュアリーなサービスを作ろう!」というように、その辺を買い物カゴをぶら下げて歩いているオバさんでさえ「それ、いいんじゃないのぉ?」と賛同してくれるようなわかりやすさがゴールとして設定されているサービスは、(明確な差別化要因があれば、という前提ではあるが)概ね優れていると思って間違いない。

技能は高いがベクトルが合わないことが多いスタッフの代表格が「フリーエージェント」だ。自らの技能だけで何年も食べてこれたフリーエージェントほど、その請負体質(=仕事はなんとなくやってくるという経験則)は強固なものになる。自ら営業することはなく(というよりもアウトプット自体に営業させる人のことをフリーエージェントといってもいいだろう)、話が舞い込んでくれば最高の技能で対応してくれる、という意味では医者とよく似ている。
フリーエージェントはその場で起きている問題を解決する能力は高いが、発注者のベクトルどころか自らのベクトル設定自体にも関心がないことが多い。麻布十番近辺にある何軒かの町医者全員が自分自身の健康に関心がない、ということに少々驚愕したことがある。特に医者が独身中年の場合、健康状態は最悪だと思って間違いない。そうでなければあんなに頻繁にコンビニで挨拶を交わすことはないだろう(俺もダメってことか)。
1979年6月刊とやや古いが、放射線医学の雑誌に載った「リスク・カタログ」という論文による「寿命を縮めているもののカタログ」を「社会実情データ図録」が紹介している。これによれば、独身男性は独身女性に比べ圧倒的にダメで、ついでに左利きであることは独身男性と同程度にダメらしい。「生まれつき左利きで炭鉱夫を経験した後に大統領となり、なるべくたくさん食べて未婚のままタバコを吸い続けている人」は間違いなく即死である。
ともあれ、ベクトルとゴールを設定することに興味のない、しかし優れたフリーエージェントをなんとかしてあげようとするのは多くの場合、単なる“余計なお世話”に終わる。発注者が実施しようとしているチャレンジに共感してもらえるかどうかの一点だけが重要だ。
一般的には“共感の確率”は極めて低いが、その気にさせることに成功すれば、そのあとは実に面白い展開が予想できる。共感してもらえない場合は説得してはいけない。あなたの時間が無駄になる。別の人を探そう。

エンジンオイル、OEMもフリーエージェント的な働きをする社員に助けてもらう時代になるでしょう。多様性を受け入れられる組織になっていなければなりません。

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