不動産は負動産

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地方都市ではすでに問題となって久しい「負動産」問題。しかしそれは、都市部、しかもマンションであっても無関係ではない。ごく近い将来にやってくる「マンション大崩壊・大廃墟時代」。

なぜそうなるかといえば、築40年以上の老朽化し、管理の行き届いていないマンションが増えまくっているからだ。東京だけでも、築40年を超えたマンションは、17.4%に及ぶ。このうち約1,811件のマンションには、すでに管理不全の兆候が表れている。街を歩いていると、今でも老朽化してスラム化がすすむマンションを目にすることがある。それが、そこら中にもっと広がる。

これは、お金の問題、そして所有者である住民の高齢化と直結した問題でもあります。住民が高齢化して、乏しい年金収入しかないと、マンションを適正に修繕して保守管理していくのも、次第に難しくなる。従来集めていた 修繕積立金では、マンションの老朽化がすすむほど、修繕費用が不足しがちになるからだ。
人手不足や資材高騰による工事費の増大という問題もある。
管理費や修繕積立金を値上げしようにも、容易には上げられない。所有者も無職で高齢だとお金も持ち合わせていないからだ。
また、所有住民が高齢化して、管理組合が機能しなくなるという問題も発生してくる。

すなわち、こうしたマンションはやがて放置状態となり、劣化がさらにすすむ──ということが予想され、そこら中で生じてくる大問題でもある。

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『AI時代の子育て戦略』

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成毛眞

あなたは今、確信を持って子育てをしているだろうか。少し前までは、「いい大学に行かせること=理想の子育て」と理解している親が多かった。実際に、一流大学に行けば一流企業に就職できて、それなりに安定した生活を送ることができた。まだまだそう思っている親はいるだろう。しかし、あなたはすでに「一流大学コース」に疑問を持ち始めているのではないか。
受験に子育ての100%を注ぎ込んでいいとも思えないが、かといって何をさせれば良いのかわからない。そんなふうに迷っているのではないだろうか。考えてみれば、迷うのも当然だ。迷っているのは、はおそらく30~40代の子育て世代だろう。その多くは、厳しい競争を乗り越えて大学に進学し、就職難の時代を勝ち抜いた結果、職を得た人たちだと推測する。
「いい大学を出て安定した職に就けば幸せになれる」と信じてがんばり、配偶者や子供にも恵まれ、それなりに不自由なく生活していることだろう。でも、どこかでぬぐいきれない違和感も感じているはずだ。

ふと見渡せば、自分よりも一回り年下の世代がベンチャー企業の経営者として成功し、ケタ違いの収入を手にしているという現実がある。NewsPicksなどのニュースアプリを見れば、そんな人たちが山のように登場し、会社では耳にすることのない情報が飛び交っている。自分が生きてきた世界とは違う世界で成功している人がたくさんいる。どこでどうやってコースが違ったのか、わからない人もいるだろう。
ただ、わからないながらも、疑問は抱いているはずだ。これまで社会的に成功とされてきた、難関中高一貫校から東大、一部上場企業へという路線が、今後も成功像になり続けるかどうかという疑問。「いや、どうも違うんじゃないか」と気づいているはずだ。
そう、あなたの違和感は正しい。すでに「ガリ勉をして東大」というルートはヤバイ。私の肌感覚から言うと、東大卒で本当に使える人は10人に1人いるかどうかだ。幼い頃から難関校合格を目指して小中高と学習塾に通い、特定の正解を得るためのテクニックを磨く。そうやって東大を卒業した結果、わが子が「使えない人材」になったら…。
私なら、そんなハイリスクな教育を別にしようとは思わない。今、人工知能(AI)技術の高度化で、今後は多くの職業がAIに取って代わられると言われている。先が読みにくい時代であることは間違いない。では、AI時代の子育てとはどういうものなのか?どうすればよいのか?

■子育ては「ハマるもの探し」の旅
■もはや「東大出身」は武器にならない
■子どもにはゲームをやらせなさい
■10年後、その職業は存在するのか?
■AI時代を生き抜くためのSTEM教育

『子どもは将来「AIを使う人間」と「AIに使われる人間」とに二分されることになる。では、AIを使うメンタリティをどう養っていけばよいのか。
結論をいえば、新しい技術に触れさせることに尽きる。別にすべてを使いこなす必要などない。ドローンが飛んでいるところを1回でも見せて、「ドローンてこういうものなんだ」とわかってもらうだけでいい。あるいは3Dプリンターが動いている様子を見せて、「こうやって立体モデルを作っているんだ」と認識させるだけでも十分である。
AIも同じことだ。AIが実際に動いているところは見えないから、AI搭載のスマートスピーカーが音声を処理して音楽を聴かせたり、生活情報を伝えてくれたりするのを見せるだけでいい』

これらのことは、子どもの教育だけではない。大人も、「新しい」に触れることはとても大事だ。新しいスマホや、スマートウオッチ、VR、スマートスピーカーなどといったモノや、最新の情報というコトを手に入れる。そして、新たなアプリを入れたり、SNS等を面白がってやってみるという好奇心。
すべて、年をとればとるほど必要なことだ。なぜなら、「新しい」に触れていないと、新しいコトやモノを否定するようになってしまうからだ。AI時代の子育て戦略は、むしろ、大人の生き方が問われる。

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『「理不尽」が多い人ほど、強くなる。』

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中谷彰宏

理不尽だとグチる人は、「怒りを人にぶつけること」で解決しようとします。「怒れば解決する」と思い込んでいるのです。怒りをぶつけることで物事は解決しません。むしろ悪化します。
これは「おむつ作戦」です。赤ちゃんの間は、泣けばなんとかなりました。いい大人が「おむつ作戦」を持ち出しても、バカにされるだけです。よけい前の道はふさがっていきます。「いい大人が、おむつをつけた赤ちゃんのようなことを言うな」と言われて、ますます事態が悪化するのです。

理不尽なことに出会った時の対応の仕方で、その後の事態が好転したり悪化したりします。それは自分自身が決めています。理不尽なことを、いかに避けるかではありません。大切なのは、理不尽なことに出会った時に、それを好転させる手口を試行錯誤しながら身につけていくことです。これが社会で大人として学ぶことです。これを、「キャパがある」と言うのです。

■マザーテレサ
『人は不合理、非論理、利己的です。気にすることなく、人を愛しなさい。
あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。気にすることなく、善を行いなさい。
目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。気にすることなく、やり遂げなさい。
善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。気にすることなく善を行い続けなさい…』
世の中は、考えてみれば理不尽なことに満ちている。しかし、それを理不尽と捉えるか、それを「気にすることなく」、平然と、淡々と、人を愛し、善き事を行い続けることができるのか。
キャパがある人の反対は、「器の小さい人」。器の小さい人は、すぐ人のせいにしたり、すぐに怒ったり、人の成功を喜べなかったり、人を褒めないような人だ。要するに、自分のことだけしか考えていない人。理不尽なことに出会っても…それを好転させることができる、キャパのある「大人」になりましょう。

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