幸せな社会を創る

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矢野一男、ハピネスプラネットCEO
関西経済同友会、地方自治委員会

幸せは、楽な状態ではない。前向きな状態だ。幸せは、生産性や創造性を高め、心身を健康にし、離職を防ぎ、経済性をも高める。
個性や性格とは違う。前向きな姿勢は練習で身に着けることができる。

HERO 幸せにする4つの力
1.HOPE 道は見つかると信じる力
2.Efficacy 現実を受け止めて踏み出す力
3.Resilience 困難に立ち向かう力
4.Optimism どんな状況も楽しむ力

幸せで生産性が高い集団には、信頼できる関係がある。そして幸せな人が周りを幸せにしている。
職場には三角形のコミュニケーションが必要。仕事においては指示や依頼、報告などの用件を伝えるコミュニケーションになりがちだ。ここで上司→部下の縦の関係だけでは駄目だ。同僚との横や斜めの繋がりを持つことが必要だ。
三角形の繋がりは地域コミュニティづくりでも活用している。地域の成長とは、つまり人の成長である。人は心しだいでいくらでも変わる。ITで三角形の繋がりをサポートし、良い組織、サービス・地域づくりに役立てたい。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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『ブッダのことば 』

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北川八郎

釈尊
「まず自分を正しく整え、次いで他人に教えよ。そうすれば煩わされて悩むことが無いだろう。他人に教える通りに、自分でも行え。自己は実に制し難いからである。」
本当に自己は制し難い。人に忠告するのは簡単である。人に良きことを説きたければたくさんの本を読み、そのことばを伝えれば良い。しかし、頭で考えたことや、自分がなし得ないことをいくら説いたところで、ことばに光や、重みがないので、人の心にはしみ込まない。
自分が体験し、苦しみ、そして平安や、安らぎを得て…釈尊のいわれる「先ず自分を正しく整えて」…初めて、人に喜びを与える感動等がことばになる。その時こそ平凡な、使い古されたことばでも、人の心を打つ。ことばにエネルギーが乗り、人の心に飛んでゆくからだ。

〇NHKのTV番組で、ある県の健康大会の模様を中継していた。
その中で、司会者を挟んで両側に東大の先生が座り、タバコの害をしきりにグラフや数字で示していた。喫煙がガンの原因になることを説き終わり、「ところで、両先鋭も、タバコは吸われないんですよね」と司会者がいった時、二人とも「いえまだ吸っています」と答えた。その瞬間、今までの講義内容は苦笑とともに消え去ってしまった。東大の先生であろうと…まず、「自分を正しく整え、次いで他人に教えよ」と2500年前に釈尊は教えている。そうすれば、その東大の先生が信を失うことはなかったであろう。たくさん良きことを口にしていると、それが自然に自分の耳に入り、自分が少しずつ正されてゆく。良きことを行い、良きことを口にし続けると、自分が少しずつ修正されて澄んでくるのが解る。自分がなさないことを口にして、人を諭すのを名づけて口善人と呼んでいる。私自身への警告である。口善人と呼ばれないために、出来ないことは口にしない。

〇親でも教師でも、経営者でもリーダー的な立場にある人が、口で言っていることと、やっていることが違ったら、誰もついてこなくなる。
自分を修めることができていない人は、人にモノを教えたり、導いたリすることはできない。親は、往々にして、自分ができなかったことを子供に要求する。教師も、経営者もまた然(しか)り。他人に言うのは簡単だが、自分を律することはまことに難しい。口善人と呼ばれないために…いくつになっても、自分の行いを律し、身を修めなくてならない。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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『腹を立てないこと』

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小林正観

《どんな問題も腹を立てることで解決はしません》

大切なのは、どんなことがあっても腹を立てない、戦わない、ということ。腹を立てることで問題を解決することはできないのです。
社会ではこんな極悪非道なことが起きている、あの人はこんなにひどいことをした…社会現象や事件に対して論評したり、他人の評価やうわさ話をしたりすることはやめて、自分はそうしない、と決めるだけです。それらのことをした人を非難、糾弾したりする必要はまったくありません。

人間は根本的なところでは、ものすごく美しい心を持っていて、自分の心の中で良心が芽生えることで、その問題は解決していきます。大切なのは、私が実践者になること、私が太陽になることです。

〇「怒ったら負け」
よくテレビなどで議論していて、突如激昂して大声で怒鳴りつける人がいる。それを傍から見ていると、「ああ、怒ったから負けたな」「この人は、ニセモノだな」と思う。議論では追いつかなくなり、大声で相手を圧倒し従えようとする、その態度が見えてしまうからだ。どんなに相手から大声で怒鳴られ、挑発されても、涼しい顔をして最後まで冷静に、声も荒げずに、淡々と言い返す人はカッコいい。しかしながら、これがいざ自分のこととなるとなかなか制御できない。

〇怒りを制御する
「怒りそうになったら6つ数える」というメソッドがある。怒りをコントロールする技術「アンガーマネジメント」の「怒りをしずめる」方法だ。6秒間思考停止すると、怒りやイライラがおさまる。「 大切なのは、私が実践者になること、私が太陽になること」腹を立てないこと…口先だけでなく、実践する。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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