『脳が認める最強の集中力』

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林成之

脳細胞自身が生き抜くために備えている、生まれながらの本能というものもあります。それが「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」「伝えたい」の四つです

記憶力が働くかどうかは、どれだけそれに集中しているかで決まります
無意識での集中力低下を引き起こす最大のトリガーは、否定が含まれる言葉や後ろ向きの気持ち

自分が首位に立っていることをスコアボードで確認した瞬間、「あと残り三ホールだけがんばればいい」や「ここでミスをしたらまずいな」との気持ちが働いて、それまで保っていた集中を無意識に切らしてしまうのです
安心したり、失敗を恐れたりしてしまうと、脳はとたんに集中しなくなる

集中力の源は、いかに情報に前向きなレッテルを貼っていくかにある
否定語が耳から脳に入ると、A10神経群が「この情報は必要ないのだな」とマイナスに反応して集中力をレベルダウンさせてしまいます

何事も斜に構えてクールでいるほうが賢いと考えている人ほど、実際の脳のパフォーマンスは落ちます
いい加減に聞いて、いい加減にしゃべる習慣がついてしまうと、話を聞き流すことがクセになり、どんな場面でも「集中して聴く」ができなくなっていきます

気持ちを込めて何かをするというのは、脳の力を最大限に引き出すための不可欠かつ重要なファクター
高い集中力を発揮するためには「やるからには素直に、損得抜きで全力投球する」
脳には「新しい情報に瞬時に反応する」クセがあります。関係ないものが周りにあると、意識がそちらに向いてしまい、次やるべきことに集中できない

「コツコツ」や「一歩一歩」には、「失敗はイヤだ」という否定語、「慎重にやろう」という安全策でいく発想の「気持ちが無意識に緩む」という二つの要素が含まれてしまっています

デスクを固定しないノマドワーカーのような働き方は、脳の本能からすると、集中力の発揮を妨げてしまう最たる条件

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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『40歳からの「転職格差」』

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黒田真行

「人生100年時代」の到来と、昨今の求人難で、キャリアの世界にも大きな変化が生じています。
それは、以前に比べ、40代以上の転職がグッとラクになったこと。

でも、実際には、実力その他の条件によって、かなりの「転職格差」が生まれている。
仮に100万人の求職者が求人サイトに登録していたとすると、3カ月以内に転職先が決まるのは1割の10万人で、そのほとんどは20代、30代です
書かれていないだけで、実際には35歳以上の人の履歴書は見ないという企業が多数あり、36歳の誕生日を迎えたその日から、求人は半減します

中小企業は人材不足に悩んでいますが、だからと言って求人を出しているかと言えば、多くの企業は出していません。
求人を出して良い人材を採れた経験などないからです。
ただ、多くの中小企業の社長は「いい人がいたら紹介してほしい」と常に思っています

35歳限界説がなくなったという話は、多くの場合、エグゼクティブに強い人材紹介会社の方から発信されています
「育ててきた部下が自分の上司になったから」「これだけ会社に貢献してきたのに、役職定年になって悔しい気持ちでいっぱいだから」「1500万円あった年収が1200万円に300万円も下がってしまったから」など、ネガティブな理由で転職活動を始めた方々の転職後の満足度は、あまり高くありません

40代転職者の平均年収は約450万円
40代転職者の転職後の年収を見ると、10%以上上昇した人が32.2%、10%以上減少した人が32.9%とほぼ同じ(ワーキングパーソン調査2014より)

企業はエグゼクティブやスペシャリスト以外の40代や50代をもて余しがち

地方転職でうまくいかない理由として多いのは、「その地域のコミュニティと合わない」こと
「異業界」の「同職種」も狙い目
これまでに磨いてきたスキルの中で、他業界に行っても役立つスキルがないかを考えます
抽象の梯子を上ることで、転職先の選択肢が広がり、新しい世界が見えてくる
「業界格差」による「タイムマシン転職」で成功したNさん
企業が確かめたいのは、「成果の再現性」

〇転職を決める前に確認すべき3つのポイント
・「環境」・「ミッションと権限」・「達成基準と評価基準」

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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