『脳が認める最強の集中力』

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林成之

脳細胞自身が生き抜くために備えている、生まれながらの本能というものもあります。それが「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」「伝えたい」の四つです

記憶力が働くかどうかは、どれだけそれに集中しているかで決まります
無意識での集中力低下を引き起こす最大のトリガーは、否定が含まれる言葉や後ろ向きの気持ち

自分が首位に立っていることをスコアボードで確認した瞬間、「あと残り三ホールだけがんばればいい」や「ここでミスをしたらまずいな」との気持ちが働いて、それまで保っていた集中を無意識に切らしてしまうのです
安心したり、失敗を恐れたりしてしまうと、脳はとたんに集中しなくなる

集中力の源は、いかに情報に前向きなレッテルを貼っていくかにある
否定語が耳から脳に入ると、A10神経群が「この情報は必要ないのだな」とマイナスに反応して集中力をレベルダウンさせてしまいます

何事も斜に構えてクールでいるほうが賢いと考えている人ほど、実際の脳のパフォーマンスは落ちます
いい加減に聞いて、いい加減にしゃべる習慣がついてしまうと、話を聞き流すことがクセになり、どんな場面でも「集中して聴く」ができなくなっていきます

気持ちを込めて何かをするというのは、脳の力を最大限に引き出すための不可欠かつ重要なファクター
高い集中力を発揮するためには「やるからには素直に、損得抜きで全力投球する」
脳には「新しい情報に瞬時に反応する」クセがあります。関係ないものが周りにあると、意識がそちらに向いてしまい、次やるべきことに集中できない

「コツコツ」や「一歩一歩」には、「失敗はイヤだ」という否定語、「慎重にやろう」という安全策でいく発想の「気持ちが無意識に緩む」という二つの要素が含まれてしまっています

デスクを固定しないノマドワーカーのような働き方は、脳の本能からすると、集中力の発揮を妨げてしまう最たる条件

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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