『一人になりたい男、話を聞いてほしい女』

Pocket

ジョン・グレイ

男性的な仕事をしている女性は、男性ホルモンと女性ホルモンの健全なバランスをとるために家庭では女性らしさを表現すべきだ。このバランスが、うまくとれなければ、退屈や不満、空虚さ、不安などを感じやすくなる

現代の女性は、気持ちの分かち合い、恋愛感情、親密なコミュニケーション、対等な尊重といった、新しい愛の表現を求めている。また、自立や自己表現も強く求めるようになった。
男にも、女性とは違う新しい心のニーズがある。男は“パートナーを幸せにしている”と思いたいのだ

肉体労働や弁護士などの従来は男性が担ってきた仕事をすると、男女ともに男性ホルモンであるテストステロンの分泌が刺激されやすい。一方、保育士や看護師などの従来は女性が担ってきた仕事をすると、男女ともに女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が刺激されやすくなる

抑えてきた男らしさや女らしさを表現すると、大きなエネルギーが解放される。本当の自分を、わずかでも表現すれば、生きている実感や活力、愛情や人生への情熱が高まる。
女性にとってやるべきことは、相手の男に“人とは違う自らの才能の表現”という男らしさを十分に目覚めさせることだ
男性にとってやるべきことは、相手の女に“愛と献身”という女らしさを十分に目覚めさせることだ

男と女は生物学的に大きく異なるため、ストレスを減らし、幸福感と充実感を増やすのに必要なホルモンも違う

男女とも、自立や冷静、問題解決などの男性的特性を表現するとテストステロンが分泌されて気分が良くなる。
だが、男はテストステロンによってストレスが減るが、女性のストレスを減らすには、女性ホルモンの分泌を促す女性的な行動が必要になる

刑務所にいる男性は女性の約9倍

男性の約2倍の女性が会社を病欠する

男は“洞窟タイム”で自分の殻にこもることが必要

女性はストレスを感じると、感情的に反応しようとする。これは過剰反応ではない。問題の重要度を確かめ、解決のために誰かの手助けを得られないかを探るための適切な反応であり社会的に生きている女性の特性だ。

問題に出くわすと、男は解決したがり、女は話をしたがる

月経周期中のホルモンの変化に注目すると、女性が最適な行動(相手時間、二人時間、自分時間)をとるべき時期がわか

人生において、意味と目的は男が優先したいもの、愛情と幸福は女が優先したいものだ。

「それぞれのジェンダーの特性をよく知っていれば相手に寛容になれる」。

Pocket