「コトラーのマーケティング4.0」

Pocket

フィリップ・コトラー

コトラーはマーケティングの発展過程を1.生産主義2.顧客中心3.人間的価値を見出す製品やサービスの提供という3段階に分類し、この順番に学問が進化してきたと説明してきた。4.0とあるのは、デジタル革命によってそれが新たな段階に入ったこと指している。

■カスタマージャーニー
ある製品やサービスを知った消費者がそれを購入するだけでなく、他人に推奨するまでの道筋の事。マーケティング関係者には、消費者がこの一連の過程を完結するまで誘導することを求めている。
活用するのは、ツイッターなどのSNSだ。デジタル革命により消費者の意識、購買行動パターンも大きく変わってきた。人口知能(AI)やロボットが、スマートフォンと同様に日常の生活に溶け込もうとする世界で人間は「かってないほど不安になる」。
そのため、顧客を惹きつけ、人間対人間の繋がりを築ける特性を明示する事がブランドの魅力を高める。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

日本の商習慣は難しい

Pocket

外資系スーパーが日本市場を攻めあぐねている。
グローバル競争で培った少品種大量販売の成功の方程式を日本に持ち込んで躓いている。

寡占が進む欧米の食品市場では、メーカーと小売りのパイプが太くなって規模の経済が機能し、大幅な低価格が実現する。
だが大手から中小零細メーカーがひしめく日本ではそうはいかない。欧米の流通構造とは正反対の多品種少量販売が日本の基本。多彩なメーカーとの取引に柔軟な調達、支払い機能を持つ卸の存在が欠かせない。

流通外資は、そこを見誤った。また外資系スーパーは、日本の地域に根差す食文化を理解できなかった。味噌や醤油など、地域に密着した品揃えが弱く、閉鎖した店が多い。

低価格を前面に打ち出す網の目の粗い欧米の販売スタイルよりも、消費者をよく知る、きめ細かな日本の小売業に軍配が上がった。
しかし、こうなると差別化が通用するのは反対に日本だけなのかも・・・せめて豊かな先進国では通用して欲しいものです。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『本当に頭のいい人がやっている思考習慣100』

Pocket

齋藤孝

議論をしていると、とにかく波風を立てないように無難にまとめようとする人がいます。これは会議でも同様で、司会者によってはひたすら秩序を保ちつつ、平穏無事に1時間の会議を終えようとします。
しかし、そこからは新しい発想は生まれません。

議論や会議は、「秩序(コスモス)」と「混沌(カオス)」がほどよく行ったり来たりする状態が理想です。
コスモスだけに終始してしまうと、議論はそこに小さく収まってしまって、新しいアイデアは生まれてきません。まとまりかけたコスモスに、大胆な角度から予期せぬ意見を放り込むと、ある種の混乱が起きて会議はカオス化します。見たことがない発想が生まれるのは、そういうときなのです。

予定調和で終わらせないというのが大事なポイントです。
一方、そういった斜め上の意見だけで1時間話し合っても、会議は永久にまとまりません。尖った意見の数々を練り上げながらコスモス化していく。この作業を繰り返すうちに、参加者のアイデアが混ぜ合わさったような、重層的に折り重なった結論が 導き出され、結果として会議は充実したものとなるわけです。

これは、普段の会話でもそうですし、講演会で聴衆の前で話すようなときも同じです。たとえば、本の話をするとき、ひたすらその内容のすばらしさを説くというやり方でもいいのですが、あえて「本は絶滅する運命にある」とか「電子情報の一部となっていく」などと言い出してカオスを起こし、「それでもなぜ人は紙の本に魅せられるのか」とコスモスにもっていくと、奥行きと幅ができ、おもしろい展開が生まれる。

《コスモスとカオスを行き来して情報を整理する・・・秩序だけでは斬新な発想は生まれにくい》

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

戦争が作った現代の食卓

Pocket

A・M・デ・サルセド

ボストン郊外にある陸軍ネイティック研究所。さえない工業団地のような研究所が、世界の食卓を支配する現代の神殿なのだ。

主たる任務は軍事予算をしかるべき大学や企業に分配し、戦場用食料の研究開発を進めさせること。
そこで育まれた防腐や包装、高栄養成分開発に関する新技術やそのプロセスで獲得された特許は、食品メーカーに無償ないしは低額で提供され、一般の食品の生産や流通に数々の革命をもたらしてきた。

今やスーパーマーケットで売られる食品のほとんどにこの研究所が関与した技術が応用されている。
科学技術には軍事用にも民生用にも使えるデュアルユース性があり、どこまでが軍事研究なのか線引きは難しい。私たちに最も身近な食の世界こそデュアルユースの典型であり工業生産加工食品は、戦争と平和が既に相互に浸潤している現代の一つの象徴である。

米国食品メーカーは、国際的な市場競争でも優位に立つが、米国の軍事予算はそうした非軍事的戦争も支えているのだ。
そして最も過酷な条件下で食べられる戦闘糧食向け技術を応用した。

保存性に富み、調理時間もゼロか最短で済む加工食品が、働きつつ家事をこなす女性たちへの福音となった。それは平和時であっても戦場並みに秒刻みの効率的な行動が要求されるようになったからだ。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

物言う株主

Pocket

普段は関わりたくないが、債務超過を回避できる増資を引き受けてくれる時だけ渋々取引する。

資本論理の上場会社として世界と繋がりを持っているくせに物言う株主による企業価値を増やす提案をことごとく否認する。
すると物言う株主の攻勢は悪感情も起こってますます強まる。

会社は物言う株主をリスク資本の担い手として敬意を払う必要がある。
高リターンを求める人を強欲者とけなしたら資本主義は成り立たない。

彼らの要求・要望はほとんどが正論だ。会社が企業価値を増やそうとするのなら彼らとの対話を避けることなく、堂々と議論するべきである。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

顧客も社員もワクワクさせる

Pocket

高橋誠

5GやIoTの時代が来る中で、ワクワク感を持って新しいサービスを顧客に提案できるのは素晴らしいことなんだと社内に浸透させたかった。

会社は目指すべき姿があって、それに向かって成長していかないといけない。何を目指すのかを明確に示すのがリーダーである。それに近づく為に利益をしっかり稼いで投資に回す。

だから、会社が目指すべき姿を哲学として定義づけることを最優先した。組織にあっては、それぞれの仕事も違ってくる。共通の思い、哲学が無いと、まとまらない。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』

Pocket

スコット・ギャロウェイ

Google、Apple、Facebook、Amazon…。4つを総称して「GAFA(ガーファ)」

アマゾンはグーグルにとって最大の顧客だが、検索についてはグーグルにとっての脅威でもある。何かの商品をさがしている人の55パーセントが、まずアマゾンで調べているのだ(グーグルを使う人は28パーセント)

アマゾンのおかげで、ウォール・ストリートはそれまでとは違う基準を受け入れることになった。
「利益は小さく、成長は大きく」である

たいていの取締役会は経営陣にこう問いかける。「どうしたら最小の資本(投資)で最大の儲けを得られるだろうか?」。
一方、アマゾンはこの逆を行く。「莫大な資金がかかるために他社にはできないことで、我々が他社を出し抜けることは何だろうか」。
なぜそれが可能かといえば、アマゾンは他社に比べリターンへの期待が低い資本を集める力を持っているからだ

実際の店舗が消滅するというのは、ひどく誇張された言説だ。
実は滅びかかっているのは店舗ではなく中産階級である。かつては重視されていたその階級と、彼らが住む地域のためのビジネスなのだ

野菜や肉は直接買いたいという消費者が多い

電池のような重要なカテゴリーで、アレクサは自社のプライベート・ブランドであるアマゾン・ベーシックのものを勧める

アップルはいつも他者からインスピレーションを得る(アイデアを盗むときの常套句だ)。

近年のアップルがインスピレーションを得ているのはぜいたくな高級品業界である
ブランドが経営する店舗は、そのブランドにとっての神殿となる。アップルの店舗の1平方フィート当たりの売上げは約5000ドルで、小売業で最高である

アップルは最高の遺伝子を持ち、22世紀まで存続する可能性が四騎士の中でいちばん高いと私は思う。頭に留めておいてほしい。
四騎士の中で、少なくともいまの時点で、創業者と創業当時の経営陣がいなくなったあとでも好調を維持しているのはアップルだけなのだ

フェイスブックはアマゾンより漏斗の上部にある。フェイスブックは“何”を提案し、グーグルは“方法”を提示し、アマゾンは“いつ”それが手に入るかを教えてくれる

★四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」
1.商品の差別化 2.ビジョンへの投資 3.世界展開 4.好感度
5.垂直統合 6.AI 7.キャリアの箔づけになる 8.地の利

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『QUEST(クエスト)結果を勝ち取る力』

Pocket

池田貴将

行動は2度作られる。1度目は頭の中で。2度目は現実の上で。

つねに「次にやること」がわかるように、手元に置いておくこの2時間をどう使おうではなく、15分8セットをどう使おうというふうに考える

“自制心”は、「選択する」と減るのです。ですから意思が強い人たちは、「選択の数を減らす」という感覚に長けています

瞬時に判断できないと、その次の行動は「ぱっと見て、なにをすればいいのかわかる行動」に流されやすくなります。
それは主にメールチェックをしたり、スマートフォンを見たり、同僚に話しかけたりといった<惰性のモード>でやるようなことです

先送りしようがないほど、小さな行動を考える

人間が同時に「気にする」ことができる数はだいたい3つくらいだと言われていて、それ以上になったら、意識から外れやすくなります。
だから制限した方がいいのです

カレンダーには、その日に「絶対にやらなくてはいけないこと」だけを書く

“整理されている状態”とは、それぞれが意味しているものと、置かれている場所に違和感がない状態のこと

やるべき7つの順番
1.健康状態を正常にする
2.感情の状態を正常にする
3.人間関係を正常にする
4.時間の使い方を改善する
5.仕事・家庭を改善する6.家計を改善する
7.自己実現と社会貢献

ToDoリストは、行動の自然な流れを表現していない

おすすめしたいのが、「今日のあらすじ」を書き出すこと
「今日のあらすじ」を書く上で、優先したい事項
1.その状況でしかできないこと
2.その時間の長さでしかできないこと
3.すぐにできること

やめられない習慣をやめたり、やりたくない習慣をはじめるためには、その習慣にくっついた感情を変えない限り、長くは続かない

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『amazon(アマゾン)』

Pocket

成毛眞

CCCとは顧客から代金を回収するまでの期間である。なんと2017年12月のアマゾンのCCCはマイナス28.5日だった。つまり、物を売る約30日前に手元に現金が入っている

プライム会員ではない一般ユーザーの年平均消費額は700ドル。これも決して小さくない数字であるが、プライム会員はその倍近い1300ドルの購買をしている

築き上げた物流網を使って、アマゾンはアメリカの都市部で、自社の荷物以外の配送をスタートした。
宅配便などの物流業者もまた「アマゾンによる支社リスト」に組み込まれるかもしれない

法人向けの金融事業も手がけている。アマゾンマーケットプレイスに出店する企業に対して融資するサービスをしているが、最近では銀行業に参入するのではとの観測も広まる

本業をする上で生まれた技術やサービスで横展開できそうなものがあったら、それを育てる。あるいは、近接する領域の事業があったら、それに乗り出す

マーケットプレイスで扱う商品は、アマゾン直販の品数の30倍以上で、約3億5000品目にも上る

中小企業にとっては、FBAは海外展開の足掛かりにもなる

アマゾンでは、これらスタートアップ商品に対して、助言するサービスまで登場している。スタートアップをいち早く取り込むと、新しい商品が早く売れて長期的な機会ロスを防ぐことができ、また大きな市場が作れることを知っているからだ

いつも同じ低関与商品を、店頭ではなくアマゾンで買わせるのがアマゾンダッシュボタンである

ADRSは、そのIoTの機能を組み込んだ機械が、消耗品が少なくなったタイミングでアマゾンに自動的に注文する仕組みだ

アマゾンは、商品が発売される30日前にすでにお金が手元に入っている

自社のために開発したシステムを売り物にするのが定石

アマゾンは米テキサス州で、風力発電事業にも投資している

特にここ数年のアマゾンの物流の強化には目を見張るものがある。商品輸送用に購入した大型トレーラーは4000台以上だ

国家の枠を超えた超国家的存在になり、いまだに膨張を続けるアマゾンは21世紀のローマ帝国といえるかもしれない。ネット通販もクラウドサービスもAIスピーカーも、すべてのITという道はアマゾンに通じているのだ

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket

『運の技術』

Pocket

角田陽一郎

神様にプレゼンして願いを叶えるとは、お水取りやパワースポット自体に霊力があるかどうかは実は問題ではなく、「わざわざその時間・その場所に行った」という自分のなかの覚悟や決意、その面倒くさいことにコミットしたという事実が、脳内を活性化させ、結果として目標達成に近づく。
これは開運メカニズムの基本です「運を上げる」とは「自分ごと化する」こと

自分の名前で勝負すれば運が開く

世の中で一番時間を守らないのは普通のサラリーマン

とにかく流行りに首を突っ込んでみる、誘いには可能な限り乗ってみる

運を開くには、相手を人間扱いすることです

運というのは、「富士山に登ろうと思ったら悪天候で登れなかったから、隣の低い山に登っちゃったけど、意外と絶景だったね」みたいなこと

自分が飽きるタイミングと、世の中に飽きられるタイミングにはギャップがある

「自分に飽きない」のは開運のための重要なポイント

やりたいことに「いい名前」をつける

ルールを無視してでも「得」をとる

整ったものは、むしろおもしろくない。少しの遊び、多少の不格好さ、若干のバランスの悪さ。そこにチャーミングや愛嬌が顔を出し、人を引きつけるのです

「若さ」だけを売りにする人に運は来ない

自分がよくても味方が悪ければ仕事は来ない

あなたの行動や振る舞いに道理がないと、味方になってくれる人が結果的にどんどん減っていく

先に冷徹な「線」を引いてしまっては、渦のように運を引き込むことは一生ない

必要条件を十分条件にするのは個人の熱量バッファがないと「運」が入り込めない

運を呼び込むのは、自分の意識であり、周りの人のその人への評価、そして偶然のスパイラル。こういった見えないものが、新たなチャンスを運び、結果として成功をもたらすのです。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾

Pocket