フレネミー時代

Pocket

フレネミー(frenemy)とは、友達(friend)と、敵(enemy)を合成した言葉。
ビジネス世界の、競争相手でありながら、同時にパートナーである関係を指す。

例えばソニーのフレネミーは誰か?
ネット動画配信の米ネットフリックスである。
この会社は、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンの最大顧客の1つである。自社ブランドのコンテンツの作成に膨大な予算をつぎ込んでいる。
だが、ネットフリックスの配信で世界的にヒットした「ハウスオブカード」や「ザ・クラウン」を作ったのはソニーだ。

一方で、両者は競合関係にもある。
ソニーは「プレイステーション4」で
お茶の間のテレビに映画やアニメを届けるサービスを展開している。これは、ネットフリックスの牙城である動画配信市場への挑戦である。

フレネミー時代に必要なのは、
他社との関係を適切にマネジメントする能力だ。
どの領域で相手の力を借り、
どの領域で競争するかを分かりやすく定義し、
自社の強みを最大限発揮できるような、
関係性の網の目を作る。
それが経営者の役割である。

 

 

 

Pocket