『運を引き寄せる法則』

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精神科医、和田秀樹

「運」は、人生を明るくも暗くもします。その運はじつは偶然、外からやってくるというより、自分でつかみ取り、選び取るものだとしたら、いままで自分の「不運」を嘆いてばかりいた人は、大切な何かを見失っていただけとなります。長らく、精神医学や精神分析の勉強をしていて気づいたことがあります。それは人間の幸せも不幸も、「主観的」なものだということです。逆にいうと、客観的には幸せも不幸もないということになります。

一般的に、自分がついているとか、幸運だと思っている人間は、いろいろなチャレンジをすることに抵抗がありません。そのため、人と知り合う機会や、ビジネスチャンスにも恵まれ、結果的に成功することが多くなります。好循環に入り込むのです。
逆に、自分は不幸だと思っている人は、引っ込み思案になりがちで結果的に成功のチャンスをつかむことは少なくなります。成功する確率が1割くらいの人でも、100回チャレンジすれば、10回は成功できます。しかし成功する確率が5割もある「強運な」人でも、チャレンジが2回しかなければ1回しか成功できないし、チャレンジがゼロであれば、絶対に成功できないのです。要するに、自分は運がいいと思うことで成功する回数を格段に増やすことができます。

『運そのものは公平でも、不運か幸運かはその人の受け止め方次第。
だから、「わたしは運がいい」「わたしはもっている」と思った方が、運をつかまえるチャンスは広がります。
万が一、不運をつかまえたとしても、自分が動いた結果なら諦めもつきます。実際、運の強い人は不運と出遭っても「わたしは運がいい」と自分に言い聞かせるときがあります。自分が手掛けた仕事で大きな失敗をして地方や海外に飛ばされても、「まだ30代だ、やり直しのきく歳なんだから、運は残っている」と考えます。そう考えることで、仕事への意欲を保ち続けることができれば、いつか「いいこと」が巡ってくるものなのです。「最悪だ、不運だ」とガックリしてやる気をなくす人より、まだまだ「運・いいこと」をつかむ力が残っている人です。』


幸運も、不運も本来は無色透明。幸運ととらえるか、不運ととらえるかは、自分自身の考え方や見方による。ある人は、事故にあってしまって「ツイてない」と思う人もいるが、「この程度で済んでよかった!ツイてる」と思う人もいる。事実は一つしかないが、考え方や見方によって天と地ほどの差がでる。どんなときも、「私は運がいい」と考えることにしている。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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ファンが本当に求めている物は?

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和田裕美

〇その会社のファンになる1番の要因は何か?
1.企業&ブランドのインパクト19%
2.製品・サービスの提供19%
3.コストパフォーマンス9%
4.営業体験53%

半数を占めたのが営業体験である。顧客との対話で大事なのはヒアリングではなく、顧客がまったく気づかない考え方や課題に対する会話である。顧客は買いたいモノやサービスの会話を求めているのではないので、通り一遍の営業トークでは通用しない時代になった。
顧客は必ずしも自分の課題やニーズに気付いているとは限らず、まだ気が付いていない潜在意識を刺激するような質の高い会話にこそロイヤルティを感じる。

〇顧客以上に顧客を知る
相手の話をしっかりヒヤリングするだけでも仲良くなれる。じっくり話を聞いて共感してくれる相手に、人は親近感を抱く。しかし、ビジネスの関係を築くには、相手がまだ気づかない課題を見つけて、「もしかしたら、こんな悩みがあるのでは?」と推測できるスキルが求められる。それを見つけるためには、ただ聞き上手になって相手を知るだけでは足りない。相手の情報をできる限り取り入れて「もし自分がこの人だったら?」」を自問して徹底的に想像する。

自問する時のポイント
1.どんな選択をしたらより良い人生になるのか
2.どんな人生が一番幸せなのか
3.抱える恐怖やトラウマは何だろうと喜びと恐怖の両軸で想像する

そんな営業を顧客は、どう見てくれるか。この営業と会話すると気が付かなかった視点を教えてもらえる。危険を回避できる方法を教えてもらえる。色々な選択肢を見せてもらえる。それらを選ぶための的確なアドバイスがもらえる。そんな風に営業を高く評価し、ファンになっていく。
そのためには、顧客以上に顧客のことを知り、マーケットにも熟知しておくという厳しさがある。圧倒的な想像力と知識量で顧客と関係を築ける営業が、根強いファンになってもらえる。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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