ミニマル思考

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鈴木鋭智

「世界一単純な問題解決のルール」という「ミニマル思考」。
問題にならないことは問題にしない。

高齢者の自動車事故が多発しています。
その中で高齢者(に限りませんが)の高速道路逆走する事故を
なくすことを考えます。
「出入り口に派手な標識と通行止めゲートを設置する」
「高齢者ドライバー全員に認知症検査を義務化」
「一般ドライバーにも事故の重大さを周知しよう」
これらすべて「出入り口での誤進入をゼロにしよう」
という発想。
「間違いをゼロにしなければ」という完璧主義の思考は
コストと労力の割に効果が薄い・・・・

ミニマル思考では「間違いは誰にでも起こるもの」と考える。
では、どうするか?

問題は、逆走していることにドライバー自身が気が付かない
「風景」にある。
そう考えると・・・・
センターラインを矢印にしてしまう!
そうすると、出入り口で見落としても矢印が逆を向いていたら
直感的におかしいと気付く。

間違いに気付けば路肩や非常駐車場に停車することもできる。
この方法なら誤進入しやすい場所のセンターラインを
数十メートル塗るだけ。

危機管理には「トラブルを起こさない」そして
「ドラブル発生の場合最小限に抑える」という2段階がある。

多くの場合、「トラブルは起きるもの」という
前提でのバックアップの方が重要。

ものの本質は何か。
何を解決することがポイントなのか。
そう考えると難しい問題も意外と簡単な方法で解決できる

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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