人への投資

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 翁百合、日本総合研究所理事長

気候変動や格差拡大などの社会的課題を解決しつつ長期的に企業価値の向上に取り組まねばならない。
格差問題では従業員が、気候変動問題では子供たち未来世代がステークホルダーとなる。今後の企業経営では、株主だけでなく、多様なステークホルダーへの目線も考える必要がある。

グリーン投資や人への投資を含む無形資産投資が一層重要になってくる。中でもキーとなるのは、人への投資だ。画期的なイノベーションを起こす人材を育成する高等教育が特に大切で、これは大学に求められる。民間企業にはリカレント教育やリスキル教育が期待されている。

積極的労働政策が何よりも重要だ。失業者や起業に失敗した人が再就職のための研修や教育を受けられる制度だ。これは単なる一時的な金銭的支援に終わらず、より良い仕事への就職も支援する制度だ。
日本はしっかりと積極的労働政策を打ち出し、人を支えながら、将来性のある新産業にシフトさせていかねばならない。

人への投資を行う企業には優秀な人材が集まるという好循環が生まれる。このため、機関投資家は将来性を判断するデータとして起業の人材育成に注目している。
つまり、企業の無形資産投資は、企業価値の向上+社会的課題の解決という一石二鳥の経営戦略だ。企業は人件費をコストと考えがちだが、人への投資と捉え直してほしい。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「辛い時、笑いなさい」

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昇幹夫  

これは、ドイツの諺です。

真面目な人の考え方は、すべて「良いと悪い」
「正しいと正しくない」と決めつける事です。
判断するの「判」は、一刀両断、
スパッと切り離すという意味です。

社会に出ると、実際には、それが出来ない事ばかりだと
分かるようになります。
子供から大人になるとは、そういう事ですね。

この世は思うようにならないからこそ意味がある。
と、理解できれば、気持ちが楽になります。

あなたの悩み、困った事は、
あなたにとって試されたことなんです。
その悩みは、後で振り返ると、絶妙な時期に怒ります。

必死になってやるだけやって、
人事を尽くして天命を待つ。
八方手を尽くして、これ以上出来ないというところまで
貴方はやりましたか?

適当な所で、これでいいやと妥協する生き方を、
これまでやってきたのではありませんか?
天は見ています。

望みどおりの結果と言うのは、実は長い目で見たら
あなたにとって決していい事ではなかった。
そんな事が人生にはあるのです。

この事実から目を背けたい、逃げ出したい。
誰だって人生の途上で、それに遭遇します。

辛い事が在っても、日々笑い楽しめば
きっといいことがあります。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「人生劇場の名優を目指す」

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昇幹夫

ネアカであり続けることは、非常に強い意志を必要とします。真面目とは違う「非真面目」というのもあるんです。

氷が溶けたら何になる?もちろん水。でも、他の答えもある。春になる。素敵な感性でしょう。これを日常にも応用するんです。
誰しも自分の人生劇場で、いろんな役をこなし生きている。会社での顔、友人の前での顔、連れ合いの前での顔、子供の前での顔。それぞれ役割を演じている。真面目な人は、どれも同じ顔をしている。自分は、大根役者だと自認しているからだ。

名優の様に、いろんな顔を演じ分けてみよう。人生劇場で、あなたは主役。だったら名優を演じてごらんなさい。
観客にも、あなたの辛さが分かるように、これ以上ないという辛い役をやってごらんなさい。そのままずっと、それを演じ続けられますか。
落ちるだけ落ちたら、笑うしかない。不思議な諺でしょう。どん底まで落ちたら、泣くんじゃない。笑うしかないのです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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