コミュニティスペースのつくり方

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みんとしょ発起人、土肥潤也

《場づくりをしたいと思っています。まずは何から始めたらよいですか?》
「場づくり」には、ハードとソフトの二つの側面があります。物件を買うか借りるかして、 固定の場所で始めるハードの場づくりと、特定の場にこだわらずイベント的に行うソフトの場づくりです。

もしあなたが場づくりを一度も経験したことがないならば、まずはソフトの場づくりから始めることをおすすめします。
いきなり土地や物件を買ったり、借りたりしてしまうと後戻りが大変ですが、イベント的なソフトの場づくりは良い練習になります。場づくりを進めていくには、想像力と臨機応変な対応力が重要だと考えています。その想像力と対応力を養うためにはたくさんの経験を積むことが必要です。

場づくりには常に想定外なできごとがつきまといます。それが場づくりの面白さでもありますが、ある程度は起こり得る想定外を予測できたほうが、安定した場の運営ができるでしょう。

自分が初めてハードの場をもったのは大学四年生のときでした。焼津市からの委託事業として、商店街の一角に開設された若者地域交流拠点「若者ぷらっとホームやいぱる」の運営を任されました。中高生世代の若者の放課後スペースとして、大学生世代のスタッフが運営を手掛けるのが大きな特徴でした。
この施設を運営するまでに、中高生世代の「やりたい」を応援するサークルに所属し、四年のあいだ、ソフトの場づくりに取り組んできました。

こうした経験もあって、実際に中高生が集まる場をつくるときにどんなリスクが伴うか、ある程度の予測ができるようになりま した。
もしソフトの場づくりを経験していなかったら、トラブルだらけでたくさんの方に迷惑を掛けていたはずです。

そしていくらソフトの場づくりに取り組んでいたとしても、実際 にハードの場を開くと、想像を超えるできごとが山のように起こります。とくに中高生世代という未成年を対象にした場だからこその苦労も多く、たくさんの専門家に助けられながら、 ようやく運営を続けられていました。

場づくりと聞くと、ハードの場づくりをイメージする人も多いと思います。しかし場をつくることは必ずしもハードだけでなく、ソフトだけでも可能です。
今はオンラインで簡単に場をもつこともできますから、まずはソフトの場づくりから始め、どんな場をつくりたいか動きながら模索してみてはどうでしょうか。またソフトの場づくりを続けることは、ハードの場づくりを始めるときの応援者を増やすことにもつながります。

何も活動をしていない人がいきなりハードの場を開いても、そもそも人を集めることさえ難しいかもしれません。
赤の他人が場を開いたと聞いても、ほとんどの人は関心を示さないからです。

しかしイベントのような場であっても、場づくりを続けていれば自然とファンができて、その人たちがハードの場にも来てくれるようになるはずです。
そこからクチコミで噂が広まり、人が集まるコミュニティがつくられていきます。ソフトの場づくりは、ハードの場をつくるための準備運動にもなるのです。

土肥氏の運営する「みんなの図書館 さんかく」には3つの事業の柱がある。
一つ目は、誰かと繋がる「みんなの図書館」の運営だ。開館時間中であれば、自由に本を借りることができ、利用料は無料だ。
二つ目は、まちの学びを自給自足すること。さんかくを中心に様々な講座の企画を行っている。
三つ目は、小さな挑戦がたくさん生まれること。何か一歩踏み出したい、そんなときに仲間が見つかったり、そのチャレンジの場所として活用できる。

一つ目の図書館は「一箱本棚オーナー制度」というユニークな方法によって運営されている。月額2000円を出すことにより、自分の本棚を借りることができる。そして、本に囲まれた空間でお店番をする権利もある。コンセプトは「市民がつくる公共スペース」だ。

「新しい公共」とは、「お上依存」というお任せから自らが当事者になることだ。今後日本は人口減少がどんどん進む。公共をすべて「官(お上)」に任せるのではなく、人も、団体も、企業も、今後は公共の担い手にならなければ、やっていけなくなるからだ。

そして、大事なことは、すべてを面白がってやること。「新しい公共」は結果なのだ。
「面白い人の集まる場所を作りたい」「面白いことをしたい」「面白い学びをしたい」「面白い人とつながりたい」…。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「リーダーの条件」

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柳井正

多くの人が勘違いしている。実は、本当に成功した起業家は、非常に注意深い。すごく注意しないと持続的な成功はできない。大胆な人は、いない。
フォーカス(焦点を絞る)しないといけない。

もう一つは、誇大妄想狂と言えるほどのアントレプレナーシップを持っている事。うちのステートメント(行動指針)は、服を変え、常識を変え、世界を変えて行く。自分でもよく言うなって思うんだけど、そういうことが必要です。

僕が人より優れている能力があるとすれば、自分を客観的に見られる能力です。僕は自分が商売に向いていないと思っていたから、自分を客観視できるんだと思う。
仕事でストレスを抱えると、僕も寝られない。だから、僕の機嫌が悪い時は、寝られてない時。でも、5~6時間は寝ているよ。

僕のモチベーションは、夢とか目標とか、高尚なモノじゃない。服屋として、行けるところまで行ってみたいんです。登山家と一緒。
加えて、仕事は団体競技なんです。今、当社には世界で11万人の従業員がいるんだけれど、その人たちと一緒にチームプレーができる。
僕に100mを9秒9で走れる能力が無くても、誰かがその能力を持っていたら走れるんです。それが楽しい。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「自分の物差しだけで判断しない」

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昇幹夫

おみくじを引いたら、凶と出た。
これをメが出たと言った子が居ました。
素晴らしいでしょう。

誰だって生まれた時は、
良い悪いという物差しなんかっていません。
善悪を付ける教育の結果、その物差しが身について、
物事を判断して悩んでいるのです。

海外に行って、日本の常識は
世界の非常識と気付く事もあります。
今の時代の物差しで、過去の時代の方々の行動を判断して
馬鹿みたいと思っていませんか。

良いも悪いもない。
ただ、そう思う自分がいるだけなんですね。
だから、幸も不幸もない。そう思う自分がいるだけ。

この世でいろんな体験をして、
それから多くの事を学びなさい。
という天からのメッセージ。

そして、あなたに起こる事は、
すべて天からの試されごとです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より


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「香りの化学」

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平山令黎明、東海大学教授 嗅覚は五感の中でも特別だ。
視覚や聴覚などの情報は、大脳新皮質で処理される。
嗅覚の情報は、大脳辺縁系にも伝わる。

大脳辺縁系は、記憶や喜怒哀楽に関わる所。
臭いは想い出や感情を直に刺激する。

20世紀。接客を生業とする人が
身だしなみの大切なポイントとして
香りをあげていた。

服装や髪形に劣らず、その人の印象を左右する。と、
社会人であればエチケットやマナーの一つとして
日常的に気を付けなくてはならない。

自分の臭いは気が付きにくい。
指摘を受けるまで自覚しないのが普通ではないか。
その一方、よほど親しい人でも「臭い」と告げるのは
気が引ける。
下手をすれば人間関係にひびが入り、
職場の雰囲気を悪くしかねない。

つまるところ、職場内のコミュニケーションが、
どれほど円滑なのかを試す問題の様に思える。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「人生にゆとりを生み出す知の整理術」

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〇習慣の力でやる
これまで美徳とされていた「刻苦勉励」という
イメージからは、ほど遠い。
毎日歯磨きするように、また風呂に入るように
習慣づけてしまえば、
さほどエネルギーを使わなくてもできる。

〇ゲーム感覚でやる
ゲームだと思う事で、大抵の事が楽しめるようになる。
確かに、試験の点数や順位や売り上げといったものは、
もともとゲーム的な要素がある。

さらに達成感という要素も大切だ。
進行度や達成度を表示して、ご褒美を用意したり、
爽快感を味わう仕組みを作り上げたりすることだ。

〇楽しい事だけやる
勉強は、本当に自分に必要な知識を得る為に、
やればいいという含意である。
自分に本当に必要な知識を得る作業は、実は楽しいものなのだ。

時間を把握する時には、デジタルよりアナログ。

本を読むときは電子書籍よりも紙の本。

書いて言葉にすることで、考えがまとまり前進する。

効果的に記憶を強めるには、
覚えたい内容が自然に目に入るようにする。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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個人の幸せと企業の成長のために

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伊藤直子、日立ソリューションズ

〇従業員エンゲージメント
これは、従業員が企業の理念や方向性を理解、
共感、信頼し、企業に貢献したいという
意欲を持っている状態。
これの高い従業員が多い企業は、
離職率も低く、業務へのモチベーションも高い。
その結果、業績向上に寄与する。

〇働き方改革
1.一貫して個人の幸せと企業の成長をビジョンとして挙げる
 個人の幸せを優先する
2.できるところから始めて始めて改善を続ける
3.自社の経験(成功・失敗)を活かして事業展開へ繋げる
 年1回モラルサーベイを実施、分析して組織単位の改善を続ける

〇ジョブ・クラフティング
働く人がやりがいを持って働けるように働き方を工夫する
1.仕事のやり方への工夫
2.周りの人への工夫
3.考え方への工夫
主体性が肝心で、みずから目的を決め、
やることを決めるのが大切。

大切なのは目的や方針をぶれずに言い続けること、
従業員の声を聴くこと、そして形にすること。

誰もがよりよく働き企業の成長につなげるよう
主体的にできることから始める。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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