脳が悦ぶと人は必ず成功する

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佐藤富雄

「人を喜ばせること」で享受できるものはたくさんあります。それは当然のこと。なぜなら「おもてなし」というのは、簡単なように見えて、実は結構、知恵を要求されるものだからです。
もちろん「閃き」が人を喜ばすカギになるのですが、その結果なにが起こるかと言えば、それは脳のなかに新しい思考回路のパターンができる…すなわち、“自分自身が成長する”ということなのです。

このことは「おもてなし」に長けている人の、「閃き」の鋭さを見れば、すぐに感じ取れます。人に「おもてなし」をすることが自分を成長させる糧になるのですから、そのことに投資をすることも惜しんではいけません。

毎回のように洒落た店を見つけてきては、私の好みに合わせて、メニューなどもきちんとセッティングしてくれる人もいる。こういった人たちの脳に何が起きていくか分かりますか?

「御馳走すること」によって鍛えられていくのは、他ならぬ自分自身なのです。ですから「おごられ上手」になっているばかりでは、自分に「閃き」をうながしていくことはできません。
実は「おごり上手」になってこそ、皆さんの「閃き脳」は開発されていくのです。むろん、「お金を使うこと」だけが投資というわけではありません。その人のために時間を割いたリ、自分ができるだけの労力を使ったり、相手のことを優先に考えれば、誰にだってできることはたくさんあります。そうやって「相手のためにできることは?」と考えることが結果として「閃き脳」に刺激を与えていくのです。
これは、「相手を喜ばすことができる」ということにワクワクすれば、それだけで「閃き脳」の欲する「快適になりたい」という欲望が燃え上がり、それを実現させるアイデアが、どんどん促進されていくことになるからです。

これで、私が「楽しい人間関係」を大切にしていけばいいという意味も、よく分かると思います。「おもてなし」を強要してくるような相手ではなく、“喜ばせたいな”という相手だからこそ、あなたの「閃き脳」はワクワクしていくのです。だからこそ「閃き」は生まれ、そのことがさらにあなたを成長させ、「閃き脳」は一層の人間関係が豊かになることを求めていく。

結果的には人間関係も「楽しいもの」に変わっていき、気づいてみれば自分の周りには「閃き」をどんどん高めてくれる仲間たちができあがっている。
お金もある、豪邸や、地位もある、という人をもてなすほど難しいことはない。高価なものはもらいなれているし、高級なレストランも行きつくしている。すべてにわたってハードルが高い。そんなとき必要なのが「閃き」。
閃きを高めるには、普段からたくさんの情報を撮り続けること。大事なのは、誰の役に立つか、誰が喜んでくれるのかという視点で、その「情報」をとること。おもてなしは「閃き」を生む。おもてなしに限らない。一所懸命にやれば、閃く。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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幸福を引き寄せる発想法

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 幸田露伴

「大きな成功を遂げた人は、失敗を人のせいにするのではなく、自分のせいにするという傾向が強い。その結果、運を呼び寄せ、成功する確率が高くなる。
他方で、失敗を人のせいにすれば自分はが楽になるが、そこから、不運を呼び寄せ、成功しない確率が高くなる。
つまり、失敗を自分のせいにする人は、運を引き寄せ成功する。他方で、失敗を他人のせいにする人は、運を引き寄せられず、成功を引き寄せることが難しくなる。」

露伴はサムエル・スマイルズの自助論の影響を受けた。自助の精神は、人間に備わっている無限の可能性を引き出す。幸運や不運は、気まぐれや偶然のものではない。それは自分自身の考え方次第だ。自分の生きざまによって、自分の運不運は引き寄せものである。
失敗や不運を自分に引き寄せて考えることを続けた人間と、失敗や不運を他人のせいにして済ますことを繰り返してきた人間とでは、かなりの確率で運の良さが違ってくる。自助の精神が人生を豊かに生きるための要諦だ。

社員を指導した日に、こんな記事が目に入りました。よく似たことを言った訳ですが、僕は自分のせいとして深く反省した方が成長できるとしました。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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自らの型をアップデートする

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島田久仁彦、国際交渉人

自分のこれまで、現在、これからのことを整理してみた。その過程で「守・破・離」というコンセプトに出会えた。
「守」とは、良い手本を真似る事で、型を学び、伝統を身に着ける事を指します。
その型がしっかりと身に着いた段階で、それを「破」っていく。
そして、最終的には自分のオリジナリティーを作って「離」れて行く。
この手順を踏んで、初めて創造的と言える。

こういう深い洞察と伝統への敬意があるからこそ、日本人は何百年も愛され、影響力のある武道・芸道や文化を創造する事が出来た。これを自分自身に当てはめた場合、過去の成功に囚われてしまい、その成功と現状を比較し、行く末までも無駄に嘆いている自分を見つけた。これまで積み上げてきた事は、間違いなく自らの糧となり、財産となっている。なのに、そこに囚われていては成長しないし、新しい状況に対応する事も難しくなる。

積み上げてきた揺るぎないものに立脚しつつ、刻一刻と変わる現状に対応し、自分なりの型を作ることが必要だと気が付いた。世間では、「型破り」な人は、尊敬されるが「型無し」は良しとされない。
なぜなら、「形無し」は、最初は目新しく斬新に見えるが、たいていは長続きせず、単なる一発屋で終わる可能性が高いからだ。交渉の世界でも、同じことが言える。

過去に上手く行った方法に拘り、「こうして行けば大丈夫」と高をくくる交渉官が複雑さを増す事態を収拾できた例を、見たことが無い。
常に自らを省みて、時分に合った核になるテクニックは大事にしつつも、新しく良いモノは進んで取り入れ、自らの型をアップデートしていけるのがプロである。これは、また現在を生きること、そのものなのだ。

明日の事を憂えても、心が暗くなるだけで、時間とエネルギーの無駄です。
過去から学び、戒めとする事は大事ですが、いつまでも過去にしがみついていては何も変わらない。
同様に、まだ起きていない明日の事ばかりを憂えても何も変わらない。

いざという時に対応するための準備を怠らないことは大事だが、心配ごとに心を囚われて身動きできなくなるのではなく、あくまでも、自分が変えることのできる現在に集中して生きる事が大事である。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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一日は一生の縮図

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教育者・森信三『幻の講話』から

自分は本当の意味でやれることを持ち越していないか。ちゃんとその日その日を過ごしているか。それができてない人の仕事は、結局あの世へ持ち越しとなる
死んでなお、仕事を持ち越してはいけない。一生はその日その日の積み重ね。分かってはいるが、分かっているつもりになっているだけかもしれない。

日々やり残したことがないか、振り返ることも大切だ。わたくしたちが、自分の人生を真に充実して生きようとしたら、結局「今日」の一日をいかに充実していきるかということが、最後の「秘訣」といってよいでしょう。
それというのも、人間の一生と言いましても、結局は一日一日の積み重ねの他ないからであります。したがって、もし今日わたくしが、当然すべきであり、かつやる気になればやれる仕事を、もししなかったとしたら、それは結局明日に延ばすことになりましょう。
ところが、一生といっても、結局は一日一日の積み重ねの他ないわけですから、その日の予定を翌日に延ばして平気でいるということは、そういう人の仕事は、結局あの世へ持ち越しとなるわけであります。すなわちその人の人生は真の完成にはならないのであります。

随って一人の人生が、真に充実した一生になるかならないかは、その人が「今日」一日の仕事を、やり遂げるか否かによって分れる訳であります。
そしてそれを他のコトバで申しますと、われわれの人生は、結局「今日」という一日の上に、その「縮図」が見られるわけであって、それが今日わたくしがテーマとして掲げた「一日は一生の縮図なり」ということになる訳であります。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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