『頭に来てもアホとは戦うな!』

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田村耕太郎

皮肉なもので、人は学べば学ぶほど、
他者の至らない点が目につくものですが、
それをアウトプットしてしまうと、
人生においてはかえってマイナス。

学んだ人ほど、「アホ」と戦わない技術を
身につけるべきなのです。

・怒りとか憤り、ましてや仕返しなど無駄で後ろ向きなこと
・悪い奴ほど出世する
・日本のような嫉妬社会ではアホが出世しやすい
・アホと戦うのは人生の無駄
・責任感を感じているなら、組織のためならば、
戦ってはいけない。
 相手を気持ちよくさせて組織のために誘導しないといけない
・成功する人の共通の特性は、常に「自分を見失わない」

悪い奴ほど出世する。どうやら真理と善悪とは別である。
私が知る限り、少なくとも
成功する人は善悪ではなく真理を追求している。
いい人生を送りたかったら、
善悪の判断はできた方がいいが、
善悪、もっといえば勧善懲悪にこだわってはいけない

悔しい過去にこだわり、未来を犠牲にするか、
それとも、成功するための真理に集中するのか

残念ながら、日本のような嫉妬社会ではアホが出世しやすい。
能力がある人格者は、出世する途中で
多数のアホに足を引っ張られて潰される可能性が高いからだ

「質の高い仕事をする」というプライドを持ち、
手抜きをしたい自分と戦いながら仕事を続けていけば、
相手が馬鹿にしてくるようなことはないし、
それでもなめてくるような相手とは仕事をしなければいい。
プライドやメンツをつぶされた? それがどうした?
そんなものどうでもいいのである

成功すると、いろんな意図を持った人が持ち上げに来る。
そういう称賛の声は素直に受けた方がいいが、
決して真に受けないことだ

ライバルへの仕返しは、相手の力を利用して
こちらにメリットがあることを実現してしまう方が建設的だ

実のところ、生意気な人間が好きな人は、
限りなく少ないと思う。
たいていの人は従順そうな人間が好きなのだ

忍耐といってもずっと我慢しろというわけではない。
即答、即応してはいけないといっているのであり、
まず嫌なことがあっても、グッと受け止めることに
忍耐力を使うべきである

伝説のボクサー、モハメド・アリが最大のライバルであった
ジョージ・フォアマンに対して使った戦術である。
彼は、ずっとやられたフリをしてフォアマンを調子づかせ、
疲れさせ、最後の最後で全力で反撃して相手を驚かせ、
狼狽させながらKOで仕留めたのである

仕事に敵という発想はいらない

事を成すために、経営者だろうが、学者だろうが、
政治家だろうが、行政官だろうが、必要な能力がある。
それは「相手の気持ちを見抜く力」だ

困っていなくても困った顔をせよ

間違っても負け組に乗らないこと

人生は学んだだけでは成功できない。
スキルを磨いてもなお、人間という壁がある。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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