『2022年、「働き方」はこうなる』

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磯山友幸

本当に「正社員」は働き手にとって素晴らしい制度なのだろうか

長期休暇を阻害する「一斉休業」

新卒から四十歳までの雇用は保障するが、
そこから先は自己責任。
四十歳までにスキルを磨いて
労働市場の中でひとり立ちできるように頑張るのです
(柳川範之教授の論)

ただし、四十歳で「新たな勝負」をするためには、
重要なことがある。「学び直し」だ。
報告書でも「生涯教育」として、
常にスキルアップすることの重要性が強調されている

青野氏が社長を務めるサイボウズはユニークな働き方を認める
企業として有名だ。
「人は人らしく生きるために働くのではないでしょうか。
ところが今の社会では、会社という『法人』が
生身の人間に様々な命令を出してくるわけです
『何時から何時まで働け』とか、
『転勤せよ』とか、『副業はするな』とか。
なぜ、『法人』がそんな権限を持つのか、
注目して考えるべきだと思っています」

企業が終身雇用を守り続けることが難しくなってきた今、
会社員自らが「五十代のリセット」を選択できるような
生き方をする。それが新しい働き方かもしれない

社長を辞めたら、さっさと会社を去って、
むしろ他の会社で社外取締役などになった方がいい

「人手を使うサービス」は、
価格を引き上げていくことになるだろう。
良いサービスは高い、というのが当たり前の時代になる

野村総研の調査では、「代替可能性が低い」職種も
列挙している。
アートディレクター、アナウンサー、エコノミスト、医師、
作曲家、教員、テレビタレント、ソムリエ、美容師、鍼灸師、
料理研究家、旅行会社カウンター係、レストラン支配人などなど

サービス職でも「人が直接対応することが
質・価値の向上につながる
高付加価値なサービスに係る仕事」は増える

「人しかできない事」「人がやって高い料金を得られる事」に
思い切って人材をシフトしていこう

柳川範之教授の「40歳定年制」と、
正社員雇用を疑うこと、
そして「50歳からの起業」
よく考えたら、人は大学を卒業して社会人になったら
「あとは自分で稼げ」と言われるわけで、
これがサラリーマンを40歳までやって、
「あとは独立して稼げ」になってもおかしくないわけですよね。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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