空き地が増えている

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人口減少で、空き地が虫食い的に出現し、全国に広がっている。2013年の全国の空き地は、1554㎢。10年前と比べて2割増えている。

世帯数を大きく上回る住宅ストックがあるのに、住宅が増えているのが問題だ。日本の新設住宅のうち、住宅があった場所に建てられる再建築率は、9%だ。新しい住宅を建てれば建てるほど、空き地の予備軍が増える。

税制面で住宅建設を後押ししつつ、片方で空き家対策を迫られている。日本は、住宅過剰社会である。なのに、野放図な居住地の拡大が止まらない。300を越す自治体は、町のコンパクト化を進めようとしている。しかし、住宅地の郊外立地が止まらなければ、絵に描いた餅に終わる。

住宅投資は国内総生産を動かす要因となる。このため、歴代政権が、てっとり早い景気対策として使ってきた。

日本の世帯数は、2019年に頭打ちになる。住宅政策が住宅ストックの充実を意味していた時代は終わりつつある。

Chem.Dr.イチロー国土防衛の基本は「国民が国土の上で生活することである。」この基本理念を放棄して、防衛費を増額しても国土を守ることはできない。東京は地方により支えられている。地方が疲弊すれば、自然と東京も疲弊して来る。

エンジンオル、OEM仲間の勉強塾より

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