『優しい人』

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加藤諦三

「偉大な仕事はみんなの力で成し遂げられる」あらゆる人に自信を持たせ、大きな仕事を成し遂げるには、やさしさや励ましが必要。

優しい人には、「この歌を聴いたら、あー涙が出る」というような歌がある。あるいは、「この歌を聴いたら元気が出る、世の中、辛いのは自分だけじゃないんだと思えてくる」ような歌がある

優しい人は、花に水をあげるときにも、「もし自分が花なら水を欲しいだろうな」と思って水をあげる

執着性格者は、生真面目で仕事熱心だけれど、一緒にいて安らぎがない。それは、幼少期の心の傷を水に流せないでいるから

今の日本、あまりにも優しさがない。そして、あまりにも優しさが尊ばれない「痛い、痛い」と言うときには、膿を出さなければならない。痛くても膿を出すのが慈愛である。膿を出す人が優しい人である

言葉は「帰っていい」だが、心を見れば帰ってほしくないということがある。心を見る人が優しい人である

抑制型の人は、自分の憎しみの感情を吐き出すことで優しくなれる

自己実現について研究をしたマズローは、自己実現している人の考え方の特徴は、「にもかかわらず」だと言う。まさに、このヒナギクの考え方である。空を飛べない、「にもかかわらず」私には価値があり、私は幸せなのである

「昨日の夜、つきあってくれてありがとう。屋台はあまり美味しくなかったけれど、君と一緒で嬉しかった」こうして相手に誇りを持たせる人が、夢を与える人である

仲間の中で大志が生まれる。夢は仲間から生まれる。皆と騒いでいるうちに、戦う意欲が湧いてくる。大切なのは集団の空気。頭の良い暗い集団では、夢は湧いてこない

「人類を愛する人」とはつきあわないこと。愛を唱えている人は、必ずしも優しい人ではない。たいていは残虐で冷たい人であることのほうが多い

「かわいい」と思うことと、「実際にかわいがる」ということは違う

優しい人は、見えないところをきちんとしている

執着性格者は、上に伸びることよりも、根を張ることにエネルギーを向けることが何より大切である

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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