『孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術』

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三木雄信

孫社長の言葉「何事も数字で考えろ」「考える前に数えろ、議論する前に数えろ」「数字で語れない者は去れ!」「この数字はおかしい。この%の分母と分子は何だ?」ざっと目を通しながら、「これは『モデムの品質』に関することだな」「これは『操作方法』がわかりにくいってことかな」「これは『営業への苦情』だろう」といったように、大まかに分けていくだけで十分です。

「だいたい七種類くらいに分けてほしい」と頼んだので、最終的に私たちの目の前には七つの紙の山ができました。そのうち二つは、他に比べて圧倒的に大きな山になりました。パッと見ただけでも、この二つだけで全体の八割ほどを占めているのがわかります。つまり、二つの問題を解決すれば、問題の八割は解決するということです

優先順位をつける基準は、「解決すると効果が大きいものからやる」
数字=お金に換算しなければ、上は自分たちの問題として認識してくれない
数値化のファーストステップは「分ける」。
数える前にまず分けろ!分け方は、種類別やジャンル別だけではありません。「プロセスで分ける」のも、問題解決につながる有効な手段です。

仕事には、必ず始点(インプット)と終点(アウトプット)があります。その間の工程を分けて、それぞれの数字を出してみるのです
問題のありかが見えてきたら、さらに細かく分けて計測してみる「社員の総残業時間」を一日ごとに出してみると、「月・金は残業が少ないが、水・木は目標値をオーバーしている」などの傾向が見えてきます

〇現代のビジネスにおいて最も重要な「五つの数字」
・顧客数・顧客単価・残存期間(顧客でいてくれる期間)・顧客獲得コスト
・顧客維持コストあらゆる要素を回帰分析してみれば、
「決定係数が高いものほど、売上への影響度が高い」とわかるので、
おのずと優先順位も明確に
LTVを意識することが、なぜ強みになるのか。それは、意識していない競合他社より、顧客獲得コストを多くかけられるからです
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数字の罠にハマらない方法
他者のベンチマークを何となく流用してしまうことや、数字の「内向き化」、相反する二つの数字を同時に達成しようとしていることなどを戒めている。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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