『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる』

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小倉広

人間であるということは、劣等感を持つということである
我々はこの「劣等感」と一生付き合っていかなければなりません。
劣等感は、成功の基礎であり、同時に、あらゆる問題の基礎でもある
成功した経営者は、まさにこの劣等感を味方につけた人であり、
失敗した経営者は、この劣等感を制御できなかった人なのでしょう。

劣等感は、成功の基礎であり、同時に、あらゆる問題の基礎でもある
劣等感が強すぎると、その反動で、必要以上に優越を追求する。
その結果として、コンプレックスが発生する。
いばり散らして他者に奉仕させるか、病気や弱さをひけらかして
他者に奉仕させるか。
どちらを選ぶかは、子どもの頃の成功体験しだい。

「もしもAだったらBしたのに」は人生の嘘である。順番が逆なのだ。
「Bでの失敗を避けるためにAを創り出した」のだ
「理想の結婚相手が見つからない」という人は本当は結婚をしたくないのだ。
他者と人生を共に歩む準備ができていないのだ
病気になれば、課題から逃れ、家族を支配できる。病人がこの便利な手段を
手放すとは考えにくい。
次々と仕事を変え、仲間を変え、パートナーを変え、
人間関係を途中で投げ出す。劣等コンプレックスである

勇気とは「自分には能力があり、価値がある」と思える感覚
勇気がある人は、自分の課題を解決する。そして、他者に貢献する。
他者に依存したり、支配したりはしない。
勇気がある人は、簡単に友だちを作る。職場、趣味の場で、
周囲の人とうまくやっていく。
自分のことばかりでなく、他者にも関心があるからだ。
勇気がない人は「特別」であろうとする。
勇気がある人は「普通」であろうとする。
「普通である勇気」を持っているからだ。

あらゆる失敗は、共同体感覚の欠如に原因がある。
協力する能力が低いから失敗するのだ。忘れっぽい人、ミスが多い人、
不注意な人は、仲間に関心がない。共同体感覚が低いのである。
共同体感覚が高い人は、相手に尽くし、与えるだけではなく、
自分も援助してもらう勇気がある人だ。
「自分は集団なしには生きていけない」と認め、
「自分は全体の一部である」と考える人だけが
共同体感覚を高めることができる。
「不完全である勇気」「失敗する勇気」「間違いが明らかになる勇気」を持て。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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