潰し合い

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グーグルの使命
「世界中の情報を整理して、人々が使えるようにする」

ところが、グーグルの動画サービス「ユーチューブ」の映像を
アマゾンの端末から見られなくしてしまった。
アマゾンがグーグル製品を扱わないからだ。

アマゾンは、他の競合他社の製品も取り扱っていない。

規模を武器にした企業間の潰し合い、更なる独占。
IT業界も、ここまで来た。
ネットで蓄積した情報は、選挙の当落や就職活動にまで影響を与えている。

社会の基盤となっているのに、
まったくフェアでなくなってしまう可能性がある。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「新しい企業倫理が必要」

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山折哲雄

日本は、おおむね、近江商人の三方良しでやってきた。

今は、売り手良し、買い手良し、世間良しだけでは足りない。
世界の為、人類の為という普遍的な価値観も加えなければいけない。

正邪善悪の価値基準も必要だ。

自社の従業員を、奴隷のように酷使する事は許されない。

企業は営利を追求するものだが、
無私の精神、すなわち社会の為になるという心構えが求められる。

さらに誠。嘘をつかない、
正直を貫く原則が絶対に必要だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「危ないポリファーマシー」

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大西睦子、米国在住、内科医

ポリファーマシーとは、沢山の薬。
つまり、医学的に必要以上の薬の服用を意味する。

2016年、ドイツのヴイッテン・ヘァデッケ大学
慢性疾患の治療は、ガイドラインに従って
治療する事が推奨されている。
ところが、複数の疾患を持つ高齢者に対して、
ガイドラインの変更や議論は無い。
それぞれの疾患に対して、すべてのガイドラインに沿って
治療をすれば、必然的にポリファーマシーになる。

多くの薬は、複数の疾患を持つ高齢の患者が利用している。
にもかかわらず、臨床試験による有効性の根拠は
若年者を対象にしている。
若年者に比べて、高齢者は腎臓や肝臓の機能が低下している。
そのため、薬の解毒や排泄がしにくく、
副作用が起こり易い。

米国では、10年ほど前から考え方が変わってきた。
1.不必要な薬の処方を減らす
2.高齢者の積極的な治療は控えめにする

2008年ウェイクフォレスト大学医学部
心臓病で糖尿病患者の血糖値を下げる為の
強化治療と標準的な治療を3.5年間追跡調査をした。

強化治療は、死亡率を高め、治療は中止となった。
また強化治療で低血糖や10キロ以上の体重増も生じた。
つまり、心臓の弱い高齢者を、
厳しい治療で徹底的にコントロールしても、
かえって合併症や死を招くことになった。

健康のためには、薬は最低限にしておくべきなのだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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激しい変化に対応できる筈の日本

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山折哲雄

日本人は、無常ということを、よく理解している。
無慈悲な自然にさらされた縄文時代からのものだ。

現代こそ、米同時多発テロ事件、リーマンショック、
東日本大地震、が起こった。
これらは、経済学者や政治学者が
全く予知・予測できなかった無常に満ちている。

日本人は、昔から無常を受け止め、
じっと時を過ごしてきた。

これに勤勉性が加わり、近代も経験している。
だから、予測不可能なことが激増する時代には、
意外と適応して行けるように思える。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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2040年仕事とキャリア年表

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「プロフェッショナル」マインドへ
国際経営コンサルタント・弁護士、植田統(おさむ)

1980年代には、世界の時価総額ランキングで
上位を総なめにしていた日本株式会社は凋落し、
今や世界トップ30に入る日本の企業はトヨタ1社だけです。

上位は、言うまでもなくGAFAM(ガーファム。グーグル、
アップル、フェイス ブック〈メタ〉、アマゾン、
マイクロソフト)に代表されるアメリカ企業ばかりです。
そして、そのアメリカ企業で採用されているのが、
「ジョブ型雇用」です。

ジョブ型雇用では、
職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)が用いられます。
そこには、そのジョブ(職務)で行なう仕事の内容が
明確に定義され、そのジョブに就くために必要な
学歴や経歴も記述されています。

会社は、そのジョブに合う人を採用し、
その人の能力に応じて給与を決めます。
日本のように年齢で給与を決めるのではないのです。
若くても高いスキルを持っていれば、高い地位に就けます。
高い地位に就けば、高い給与がもらえます。

ジョブ型雇用を採用する会社は、
専門家の集団となっていますから、
当然、生産性が高く、競争力も高くなります。

日本株式会社のようなジェネラリストでできあがった
生産性の低い素人集団とは根本的に違うのです。
これが、日本企業の雇用がこれから変わっていく方向性です。

では、これから2040年までに何が起こってくるのでしょうか。

2023年には、新卒学生の就職ランキング上位は
外資系の会社ばかりとなります。

2025年には、団塊ジュニアが50代となり、
その人件費負担を避けるために
「大リストラ時代」が始まります。

これに対応するために、2027年には、サラリーマンの間で
「学び直し」が大ブームとなっていきます。

そして、2029年になると、
若手社員は転職をまったく苦にしなくなり、
「大転職時代」が到来します。

2031年には、日本企業にもジョブ型雇用が浸透します。
スキルの高いジョブに就けた人は高給を取り、
そうでない人は低い給与で我慢する
「超格差社会」が到来します。

2033年には、実力のある外国人や女性が
社長のポジションに就くことが当たり前になります。
その一方で、日本企業の中には、
変われない企業もたくさん残っています。

2035年には、変われない企業の衰退が明らかになってきます。

2037年には、若手社員の中から、
変われない日本企業と少子化で縮小する日本市場を見限り、
外国に脱出する人が数多く出てきます。

2039年には、放漫財政を繰り返してきた日本の財政は崩壊、
少子高齢化のインパクトに耐え切れなくなり年金も崩壊し、
生涯現役社会が訪れます。

2041年には、こうした混乱の中から
這い上がろうとする人が現れ、
スタートアップ企業が急増してきます。

そして2043年には、メンバーシップ型雇用に固執してきた
日本企業が完全に消えてなくなり、
ついに「サラリーマン」が消滅します。
つまり、日本国民はすべて何らかの専門性を持った
プロフェッショナルに生まれ変わります。

こうした激動の時代を生きていくために、
私たちは何をすればいいのでしょうか。
周到な準備が必要なことは言うまでもありません。
しっかりとしたキャリア・ビジ ョンを持ち、
それに向かって日々懸命に努力していくことが必須です。

「サラリーマン」生活に慣れてしまった私たちにとって、
特に重要なことは、「サラリーマン」マインドから、
「プロフェッショナル」マインドへの切り替えでしょう。

アメリカの「ジョブ型雇用」や「転職」の元にあるものの
一つが「解雇」に関する考え方です。
『アメリカでは、社員も経営者も、いつでも解雇される。

では、アメリカの雇用は、
どういう場合に終了するのでしょうか。

アメリカでは、オファーレターに
Employment At Will と書かれています。
こ れは、「任意に基づく雇用」と翻訳されます。
その意味は、労働者も雇用者も、いつでも理由なく
退職、解雇できる雇用であるということです。

日本でも、労働者は理由なく退職することができますが、
雇用者はそうはいきません。
しかし、アメリカでは、雇用者も理由なく
解雇することができるのです。

たとえば、重要なクライアントを失ってしまった社員は
解雇されても文句を言えません。
クライアントを失わずとも、クライアントを怒らせてしまい、
上司に苦情が入れば、即刻解雇ということも起こります。

この2つの例は理由のある場合ですが、
理由がなくても解雇できるのですから、
上司とそりが合わず、いつもたてついている社員は、
気にくわないというだけで上司が 解雇することもできます。

アメリカの映画を見ていると、従業員が突然解雇され、
段ボールに私物をまとめて
会社を去っていくシーンが出てきますが、
まさにあれがアメリカ企業の解雇です。』

アメリカの解雇に関する法律や考え方が
全面的にすぐれているとは思わない。
しかし、この考え方があるので、
雇用者も自分の身を守るために、
たえず次の就職先を探していたり、
自分をレベルアップするため
大学や大学院へ入り直したりする(リカレント)ことを
せざるを得ない。

しかし、日本では、会社に入ったら
定年まで安泰という暗黙の了解のもと、
自分をアップデートするための学びをする人が極端に少ない。
多くの人は、崖っぷちに追いつめられて、
はじめて行動が変わる。
せっぱつまらなければ動かないのだ。

いつまでも、ぬるま湯に浸かっていれば、
「ゆでがえる状態」となるだけだ。

世界の大勢と違い、日本だけが未だに
終身雇用の時代の名残のようなのんびりした考えでいるから、
世界から取り残されてしまう。

これからの大変化の時代…
「サラ リーマン」マインドから、
「プロフェッショナル」マインドへの切り替えが出来なくてはならない。。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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アマゾンエフェクト

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アマゾンが参入する業界で、
既存の企業が苦境に追い込まれること。
アメリカで著しい。

日本でもアマゾンの猛威に、
多くの小売業が経営手法の見直しを迫られている。

「変化が速く、前年越えを目指すだけでは、
立ち行かなくなる。」

イオンの新中期経営計画は、アマゾンを迎え撃つ戦略だ。

1.2020年度に売上高10兆円
2.IT・デジタルなどに3年で5000億円投資
  21年以降は、更に倍の投資をする。
3.仮想現実を活用した商品提案などの導入
4.仮想商店街型の通販サイトを構築
  様々な事業者が出店する方式を取る
5.グループのスーパーを地域ごとに再編・統合
6.総合スーパーの衣料や住居部門は専門会社化
7.3000㎡規模の新型スーパーを出店する
8.ディスカウント事業の売上高を1兆円にする
9.実店舗も拡大し、ネットでは体感、体験できないことを
提供する

ネット勢の強みは、圧倒的な便利さと価格の安さである。
彼らがやっている事に追いつかなければならない。
既存モデルを壊す覚悟はできている。
これまでの延長では、歯が立たない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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神の領域

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高度な遺伝子操作技術を手にした人類は、
既に神の領域に踏み込んでしまった。

引き返せないルビコン川を渡ってしまった。
個人情報は丸裸にされる。
親が求める容姿や能力を持った
デザイナーベイビーも生まれてくるだろう。

東京大学、濡木教授
「異常になった遺伝子を正しい状態に戻せば癌は治る。
武器となるのがゲノム編集という最新技術だ。
遺伝子を自在に切り貼りし、
異常個所をピンポイントで修復する。
癌も注射1本で治せる時代が来るだろう。」

自治医科大学では、花園教授らが
豚を使い遺伝病などをゲノム編集で治す研究を始めた。
遺伝子をくまなく調べて望みどおりに書き変える技術が
不治の病の治療に画期的な進化をもたらすのは間違いない。

遺伝子の検査サービスが3万円でできるようになった。
しかし、これらは事業者によって、
病気になるリスクの高低に違いが出たり、
科学的根拠の乏しい評価があったりする。
これは、またまだ発展途上のサービスである。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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簡単な能力開花の教育法

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「人生を創る言葉」より

大の里という大相撲の大関のお話。

小柄な体で新弟子のころは「鼠」と呼ばれて
兄弟子にこき使われていた。
苦労の末に大関にまでなったので後輩の指導には熱心であった。

後輩で後に同じく大関になった鏡岩という力士がいた。
鏡岩は大の里と同郷。
二段目で出世が止まりやる気を失い、
真面目に相手をしてくれる人がいなくなっていた

その時大の里が声を掛けた。
「おい、鏡岩。お前稽古が嫌ならしなくてもいいからな。
ただ、朝早く起きて稽古場に出てみろ。
俺に騙されたと思って人より早く出てみろ。
そうすればお前はきっと出世できる。うん、
俺が請け合うよ」

先輩から勧められたので断りかねて
鏡岩は騙されたと思って早く稽古場に下りた。
稽古をする気はまるでなかったが、
人の稽古を見ているうちに、だんだん身が入ってきた。

二日、三日と人より幾分早く稽古場に出ると、
自分も一番やろうという気が湧いてきた。
ついに一番とってみると面白い。それでまたやる。
というように、だんだん稽古をやって
いるうちに。停滞から脱出することができた。

関脇の綾川も同じく二段目で出世が止まって足踏みをしていた。
面白くないから稽古にも身が入らず、
気持ちにも僻みが出ていた。
その時にも大の里は同じことを言った。
「とにかく朝早く稽古場に出ろ。人に負けない時間に出ろ。
出さえすれば後はどうにかなる」
妙なもので、人より早く稽古場に出ると
多少なりとも優越感を感じて
稽古に励む気になってくる。
ちゃんこ飯もうまくなって体が大きくなり、
いつの間にか成績が上がって関脇になった。

大の里は常々こう話をしていた。
「これは相撲だけの話ではない。
どんな職業でも身を入れてやることができれば大したもの。

そうするのはわけはない。
勤め人なら人より5分早く出勤してみればいい。
それで”おお、お早う、お前はいつも早いなあ”と
友達に言われたら、それできっと仕事に身が入る。
それに引きかえ、”ああ、俺はダメだなあ。
誰も相手にしてくれない”などと、自分から遅れていちゃあ、
自分で穴を掘って自分を落とすようなもんじゃないか」

とにかく人より早く仕事場に行く。
それだけを続けているうちに、
全てが変わると大の里は教えている。

周りの見る目が変わり、本人自身もやる気になってくる。
そうなればしめたもの。
あとは放っておいても勝手に変わっていく。
これほど簡単な能力開花の教育法はないのではないか。

1日、与えられた時間は24時間。
これだけは人間だれにも与えられた平等なもの。
この時間を如何に自分が使えるようにするか。
効果的に使うことができるか。
私の場合、夜はすぐに眠たくなってしまうので、”朝”でした!

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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大きな成功を遂げた人は

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幸田露伴

 大きな成功を遂げた人は、
 失敗を人のせいにするのではなく、
 自分のせいにするという傾向が強い

いろんな失敗だけでなくいろんな困難も
何かと自分以外に原因を求めてしまいがちです。
でも、そこで自分に何が至らなかったか問いかけ、
自分ができたことがあったのではないかと
自らを質す人がより成長していくのだと思います。
私も日々反省です。

人のせいにすると、自分が反省する機会が無くなってしまう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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幸福とは

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「修身教授録」森信三より

「幸福」について話をするさい、私はいつも、
「幸福というものは、これを求めようとしたら
かえって得られないものであり、
逆に自分の為すべきつとめを真剣にやっていれば、
自然に与えられるもの]
ということを、よく申して来たものであります。

つまり幸福というものは、それ自身を追求すると、
かえって得にくいものであり、
かりに得られたとしても、
すぐに消えてゆくものだと思うのであります。

そこで、それではいったいどうしたら
幸せが得られるかと申しますと、
それはその人が人間として為すべき事柄と、
真剣に取り組んでいれば、
自然と与えられるものだと思うのであります。

では、その人が人間として為すべき事がらとは、
一体どういうことかと申しますと、それは、
(一)その人が自分の天分を十分に発揮し実現することであり、
(二)「人のために親切にする」ということであります。

そしてこの二つの事に真剣に取り組んだなら、
どんな人でもいつかは、自然に幸福に恵まれて、
幸せになると思うのであります。

したがって私は、この二カ条を
人生の生き方の上から考えて、
もっとも大切な根本的な二カ条だと考えるのであります。
同時に、それ故にこそ、この二つの事を守りさえすれば、
やがてその人は幸せになれると確信するわけであります。

人はいつも他人と比較してしまいますが、
そうではなく自分がよりよく頑張っているか、
そこに焦点を当てなくてはいけないですね。
昨日より今日。どれだけ成長できたか。
他人と比べるのではなく、自分がいかに役割を果たせたか。
とても身につまされるお話です。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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