私のリーダー論

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ハルメクホールディングス宮沢孝夫社長

それぞれの社員がKPI(評価指標)を意識して仕事する組織に変えた。そのために社員に対して公平公正な評価と情報公開に努めた。曖昧な数値では自分が働いた成果が分かりづらいので士気も上がらない。
KIPを明確にしたことで、社員一人一人が自分たちの成果を客観的に把握できるようになった。明確な目標を立てれば、より集中して働けるようになる。KPIについては社員が納得できなくてはならない。無理難題な数値を押し付けてはいけない。

■リーダーに必要な5つの要素
1.構想力
世の中の情勢や変化を見極めながら、どのような企業を目指すのかを考える力。
2.判断力 3.意思
責任と権限を持つリーダーには、最終的な判断を求められる。自分はこの事業をやるべきだと決断する強い意思が無ければ成功しない。
4.人と組織を動かす力
リーダーの言動に部下が納得してついてこなければビジネスはうまく行かない。5.倫理観
リーダーは倫理観を持ち、自分と組織を律することが何よりも求められる。

自分が責任を取るので自由に任せるという美学を持つリーダーは多いがそれは間違っている。上っ面だけの美学で、本当のやり方を知らない。部下に仕事を任せることは、自由放任ではいけない。リーダーシップの根幹として、説明責任がある。部下に仕事を任せっきりにすることは、説明責任の放棄になる。また仕事を任せられた部下にも説明責任が生まれる。お互いにとっての説明責任を果たす意味でも、リーダーが部下の仕事を把握するすることは、任せることを否定していない。部下との話し合いを通じて、納得できない仕事の進め方があれば、軌道修正をお願いしている。説明責任を放棄するのではなく、適切に指導することがリーダーの責任だ。

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