悠々として急げ

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新浪剛史、サントリー社長

サントリー会長室の壁に掲げられた額より。

当時も今も、経営の現場で分刻みのスケジュールに
追われる日々は変わらない。
だがそれ以来、時折、ただ音楽に身を委ねるような
時間を持つようになった。
心揺さぶる音の連なりが、また私を蘇らしてくれる。

クラシック音楽を日頃から聴き親しんでいる訳ではない。
世界最高峰の本物の音に生で触れる時、
その繊細さと豊かさには、ただただ圧倒されてしまう。
音楽は、言葉を越えたところに働くものだからこそ、
理性を超えて、直に人の心を鷲づかみする様に
突き動かすのだろう。

音楽とは不思議なものだ。
それぞれの音が1つずつ鳴るだけでは
ただの響きに過ぎない。
しかし、音が重なり、あるいは時の中に連なって
流れを作る時、
私たちは、そこに喜びや悲しみ、
時には物語さえ感じる

ジムでも当時好んだディスコダンス・ミュージックをかけて
体を動かしている。
脳が錯覚するのか、体の底から
青年時代の活力が沸き上がって来るような気分になる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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