『売れないものを売る方法?』

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川上徹也 blog

マーケティング本が下火になって久しいですが、
それは、ハッタリで売るのが難しい世の中になったから。

あくまで商品は誠実に、でも売り方を工夫するなら
まだまだマーケティングにできることはあります。

7つのポイント
1.「ウリ」を変える
2.「売る時間」を変える
3.「売る場所」を変える
4.「売る人」を変える
5.「売る値段」を変える
6.「売る方法」を変える
7.「売る目的」を変える

トイレットペーパーの芯が売れる??? 
実際、彼女のママ友が「30本セット」を500円で売り出すと
すぐに売れたとか。
さて、どういう「売り文句」で売ったと思いますか?
その答えは……。「お子さんの工作用にどうぞ」、です

「デロンギヒーター」という商品をご存知でしょうか? 
イタリアの家電メーカーのオイル内蔵型ヒーターです。
温風も出さず静かで空気も汚れません。
でもこれだけではほとんど部屋は暖まりません。
しかしその割には電気代が高い。
ヨーロッパでは主暖房で部屋が暖まったあと、
室温を維持するために使う補助暖房器具として
普及していましたが、
日本では当初まったく売れませんでした。
しかしある通販会社が、この商品の「ウリ」を
1行のキャッチコピーに凝縮して伝えたところ、
創業以来初めての大ヒットとなりました。
さてこの企業は、どんなキャッチコピーで
「ウリ」を伝えたのでしょう?
それは……。
「寝室に置いておくと、ひと晩中ホテルに泊まっているような
快適さ」
つまり寝室用のヒーターであることを「ウリ」にしたのです。
それまで「寝室用のヒーター」なんてありませんでした

ユニクロ1号店の話に戻しましょう。
あのとき、柳井さんがとった常識とは違うある試みとは? 
答えは「開店時間の常識を変えた」です。
朝6時開店にしたんです

逆に営業時間を短くすることで、
モノがバカ売れすることもあります。
栃木県の住宅地にあるパン屋さんは、
週に1日、毎週土曜日の朝しか営業していません。
食パン専門でかなり高価。高いものは1斤1300円します。
しかし朝9時の開店前からお客さんの列ができ、
2時間たらずで完売。
近くだけでなく、関東一円から広くお客さんがくるそうです

京都市にある町屋をリノベーションしたカフェで提供される
「賞味期限10分」のケーキが話題になっています。
その名も「10分モンブラン」

「ヤドカリ系」と呼ばれるカレーショップが急増しているのを
ご存知でしょうか?
「ヤドカリ系」というのは、昼間に営業していない
居酒屋やバーなどを間借りして、昼間だけ営業する店のこと

メニューを偶然で決めてくれる「ガチャめし」

「築地もったいないプロジェクト 魚治」
「規格より大きい小さい」「形が悪い」
「漁や運送時についたキズがある」
「獲れすぎた・旬からずれている」
「漁獲量が少なすぎて取引の対象にならなかった」
「セリで売れ残った」などの理由で廃棄されてしまう
魚たちを看板メニューにした居酒屋

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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