ラグビーには美意識が必要

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浅井慎平

社会人としても優秀で、スポーツでも活躍する。人間として好ましい生き方をしている人が、かつて多くいました。
ラグビーは、その部分を誇りにしていた時代があった。宿沢弘明は、ラグビーのアマチュアリズムを身をもって示した。

ラグビーはプロ化により、大きなモノを無くしてしまい、結果として違うスポーツになってしまった。
かつては強い、弱いを超えた戦いのワクワク感がラグビーの大きな魅力でした。慶応義塾は、タックルに活路を見出した。明治大学は、フォワードが前に出ることが絶対だった。早稲田は、展開・接近・連続で揺さぶる戦法。同志社も、しかり。
つまり、それぞれの学校が考え抜いてチームカラーを生み出していた。

戦前から非力な日本人がラグビーを手のうちに入れる努力をし、大西鉄之祐さんの時代があって、宿沢弘明、慶応の上田昭夫、明治の松尾雄二という流れがあった。つまり、個性がラグビーの一つの魅力だった。

ラグビーには、美意識が必要だ。どうやってトライを取るか、一つ一つのプレーが美しくあって欲しい。見ていて感動を呼ぶのは、そこだ。
選択したプレーが意表をつくもので、なおかつ、そのプレーが必然だった。そんな、ファンを唸らせるようなプレーを見たい。そこに、ドラマが生まれるスクールカラーを蘇らせて、創意工夫をするラグビーをして欲しい。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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