『女性市場攻略法』

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三菱総合研究所

今、車や一眼レフカメラ、ビール、ウコンエキスなどを好んで買っているのは女性であり、これまでの男性とはニーズも趣味嗜好もまったく異なります。時代の新たなニーズを読み取るには、生のデータに触れるのが手っ取り早い方法。

男性は収入の約7割を消費する一方、女性は約9割を消費している
日本女性の4年制大学進学率は、1990年の15%に比べ、2014年は31ポイント増加し46%、初婚年齢は25.9歳から29.4歳に上がった。
女性雇用者数は約600万人増え、女性管理職率は2%から8%まで上昇した
三菱総合研究所の推計だと、2015年20~50代の女性のうち、ワーキングシングル(結婚していない働く女性)は27%、DINKS(子どもを持たない共働き女性)は12%、ワーキングマザー(子どもを育てながら働く女性)は25%、専業主婦(働いていない女性)は21%

例えば、1971~74年生まれの団塊ジュニア女性。mifで2015年時点の彼女たち(41~44歳)の状況を見ると、21%が結婚をしないワーキングシングルであり、そのうち半数近くが非正規雇用である
この5年間でDINKS(正規)が時間的にも経済的にもゆとりが向上したことがわかる。逆に、ワーキングシングル(非正規)は、両方のゆとりが低下した専業主婦が2020年に546万人と2015年より95万人減少する。

一方、働く女性は増加傾向が続き、特にワーキングシングルは995万人(2015年から154万人増)に達する
ワーキングマザーのビール志向が高まっている
ひとり飲みを行う割合が増加傾向

2011年には10%だった女性のスマートフォン保有率(「現在保有している」割合)は、15年には56%に達している。
特に追い上げが激しいのがワーキングマザーであり、50ポイント以上伸びている動画をダウンロードしている人は、今後学びたい分野として「英語・外国語」を選択する人が多く、中でもワーキングシングルとDINKSにその傾向が顕著

マイカー保有率の伸びが顕著なのは、実は女性、しかもクルマ離れが指摘されている20~30代の若年層
ワーキングマザー(正規)は週7日クルマを利用する割合が42%
一眼レフカメラは育児用品になりつつある
女性全体で化粧品への支出額が減少している「香水」の年間購入金額は、「0円」が77%と、2011年と比較して6ポイント増加

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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