『最高のビジネスパフォーマンスを実現する 101の習慣』

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医学博士、北条元治

仕事にはストレスがつきものとはいえ、過度なストレスは健康に悪影響を及ぼす。

〇対処型行動と逃避型行動を比較分析する

対処型行動は、「解決する計画を立て、実行する」「誰かに相談する」「状況のプラス面を見つけ出す努力をする」。

逃避型行動は「変えることができたらと空想したり願う」「自分を責め、非難する」「そのことを避けて他のことをする」。

がんの死亡リスクや脳卒中のリスクが低いのは対処型行動をする人で、中でもがんの死亡リスクが低かったのは、「状況のプラス面を見つけ出す努力をする」人だった。

仕事のストレスは、対人関係も絡むため、「状況のプラス面を見つけ出す努力」をしても、思うようにならないことはある。空想や自責の念に駆られる、あるいは、別のことをして気を紛わすことはありがち。しかし、それはメンタルへの影響に加え、病気のリスクを高めてしまう。

ビジネスマンには、問題を先送りできない局面はいろいろとある。部下などから複数の諸問題がもたらされるときには、次々に処理しないと、新たな問題に発展することもあるので、空想する、自責する、逃避する余裕はないともいえる。反省する案件はある。しかし、「あのときこう対処しておけばよかった」と思い悩んでも、過去に戻ることはできない。自分で決断して行動した結果が、問題に結びついているならば、その問題を解決することが未来につながる。

〇「窮すれば通ず」

物事が行きづまって困ったときにこそ、名案が浮かぶなどして活路が見出せる。思い悩むだけでなく、なんとかしたいと思考回路を巡らすうちに、打開策を得ることができる。悩むだけでなく行動を起こすことが大切だ。どんどん窮しましょ、恐れることなく。

エンジンオイル、OEMの仲間の経営塾より

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