『ファンベース』

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佐藤尚之

大企業がオフィシャルにSNSに参加し、有名人、専門家、地下アイドルまでもがオンラインサロンやファンコミュニティをやる時代、「ファン」について考えることは、意義がある。
ファンベースとは、ファンを大切にし、ファンをベース(ここでは土台、支持母体などの意味)にして、中長期的に売上や価値を上げていく考え方。

ファンとは「企業やブランド、商品が大切にしている『価値』を支持している人」
瞬間的なリーチは意味がない

主要SNSの月間アクティブユーザー(月に1回以上使うユーザーは以下の通り。
・ツイッター:4500万人(2017年10月現在)
・フェイスブック:2800万人(2017年9月現在)
・インスタグラム:2000万人(2017年10月現在)
これらの総利用時間の80%をたった20%のヘビーユーザーが専有している。一番多いツイッターで言うと20%とは900万人だ。たった900万人が、ツイッター総利用時間全体の80%を消費している。

検索を活用している人はほぼ東京に一極集中している
価値観が近い人が愛用しているモノは自分も愛用する可能性が高い

■ファンミーティングの典型的な進行例
・最初に企業側(商品担当者)からの挨拶と感謝の言葉
・商品に関するクイズやトリビア大会
・知られざる商品開発ストーリーや開発者の本音の話
・ファン会議と発表
・開発者や現場の社員へのメッセージ
・ファン認定証を受け取ってもらう
・思い出に残る記念撮影

まずファンであることに自信を持ってもらわないといけない。それにはまず「他のファンのオーガニックな言葉を読むこと」だ。そうすると、彼らは急に「あぁファンでよかったんだ」と自信を持つ

マツダは、ロードスターの新車発表会をファン・ミーティングで行った
カゴメは、20年かけて、企業理念に共感してくれた個人株主をじわじわ増やしてきた。そして今や、なんと総株主のうち99.5%が個人株主であり「ファン株主」なのである(そのうち3分の1が主婦層だというのもすごい)

ファン・コミュニティで稼ごうとしない
「この企業はちゃんとしている」という感情が社員に湧くようにする

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