『まかせる力』

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高田明、新将命

新さんが社長だった時のジョンソン・エンド・ジョンソンの理念は、
「ファン(FUN)であれ」、
ジャパネットたかたの現在の理念は、「『今を生きる楽しさ』を!」

ビジネスの中では、小さなことから大きなことまで「まかす」「まかされる」ということが起こります。自分と相手がいて、「まかす」という行為は成立するわけで、言い換えれば「まかす」ことはコミュニケーションの一つでもあります(高田明)

完全に「まかせる」ことを成し遂げるためには、自らの信念や入念な準備、潮時を計る確かな目が要求される(高田明)

振り返って思う成長の最大の要因は「まかせられた」こと(高田明)

心の底からメーカーに「まかせた」と言ってもらうためには、売り手としての自分たちが「最初のお客さん」として、その商品を愛しているということを先方に理解してもらう必要があります(高田明)

「高田が、ジャパネットが薦めるテレビ、掃除機、エアコンだったら間違いない」「あれこれ時間と足を使って新商品を調べるのは面倒だ。それよりジャパネットで注文するほうが確実」こうした一つひとつの「まかせた」が、今につながるジャパネットブランドの信頼につながってきたのだと思います(高田明)

「自分たちが良いと信じたものを世に送り、みんなに幸せになってもらう。そうした社会貢献を続けていく」こうした思いで経営を続けていくには、株式上場は向かない。これが社長在任時に常に思い続けてきたことで、今に至るまで後悔はありません(高田明)

「まかす」ためには、まず「まかそう」とする人間が信頼されなければならない。皆が共感する信念を持ち、その実現のために日々努力を惜しまないという生き方を見せなければならないのです(高田明)

「信用」とは単にスキルや能力を信じられること、対して「信頼」とは人間性や人格まで含めて信じてもらえること(新将命)

かつて、幕末の官僚、小栗上野介が残した言葉があります。「一言にして国を亡ぼす言葉がある。それは『何とかなるだろう』という言葉だ」というものです(新将命)

・厳しい環境だからこそ、語れる夢があるか
・その夢は、社会にとって役立つものか
・夢を語れるだけでなく、目標にして示せているか
(勝ち残る企業の条件『経営の教科書』より)

トップ、リーダーが謙虚な姿勢を見せることではじめて、理念もクレドもチーム全員に共有され生きたものになっていく(新将命)

事業承継に、不安はある。でもそれを上回る「希望と期待」がある(高田明)

事業承継に限らず、経営とは「まかせる」こと

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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