一日は一生の縮図

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教育者・森信三『幻の講話』から

自分は本当の意味でやれることを持ち越していないか。ちゃんとその日その日を過ごしているか。それができてない人の仕事は、結局あの世へ持ち越しとなる
死んでなお、仕事を持ち越してはいけない。一生はその日その日の積み重ね。分かってはいるが、分かっているつもりになっているだけかもしれない。

日々やり残したことがないか、振り返ることも大切だ。わたくしたちが、自分の人生を真に充実して生きようとしたら、結局「今日」の一日をいかに充実していきるかということが、最後の「秘訣」といってよいでしょう。
それというのも、人間の一生と言いましても、結局は一日一日の積み重ねの他ないからであります。したがって、もし今日わたくしが、当然すべきであり、かつやる気になればやれる仕事を、もししなかったとしたら、それは結局明日に延ばすことになりましょう。
ところが、一生といっても、結局は一日一日の積み重ねの他ないわけですから、その日の予定を翌日に延ばして平気でいるということは、そういう人の仕事は、結局あの世へ持ち越しとなるわけであります。すなわちその人の人生は真の完成にはならないのであります。

随って一人の人生が、真に充実した一生になるかならないかは、その人が「今日」一日の仕事を、やり遂げるか否かによって分れる訳であります。
そしてそれを他のコトバで申しますと、われわれの人生は、結局「今日」という一日の上に、その「縮図」が見られるわけであって、それが今日わたくしがテーマとして掲げた「一日は一生の縮図なり」ということになる訳であります。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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