小さな会社のブランドづくり2

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強いブランドには、どのような特性があるか
1.ブランドイメージが明快である
買い手の心に明快なブランドイメージを作るには、
売り手側がブランド・アイデンティティを明確にし、
メンバーで共有することが欠かせない。

2.感性に訴求している顧客を引き付けるためには、
機能性の訴求によって、顧客の理性に訴えることは
有効である。
だが、それだけでは強いブランドにはならない。
ブランド作りには、ネーミング、パッケージ、デザイン、
物語、ディスプレイ、接客などで、
顧客の感性に訴えていくことも欠かせない。
21世紀の企業経営は、良い悪いだけの勝負ではなく、
好き嫌いの勝負でもある。
消費者の心を捉えることができれば
良い商品が好きな商品に変わるはずだ。

3.独自性がある
世の中に難が多かった過去は無難だから選ばれた。
日本が貧しかった時代は、平凡が魅力だった。
今は違う。無難や平凡に魅力を感じる人はいない。
皆が簡単に真似出来ることでは、ブランドは生まれてこない。
生みの苦しみがあり、簡単に真似できないからこそ
ブランドなのである。
ブランドづくりに成功するには、
過去に例が無いからやらないではなく、
過去に例が無いから挑戦する。
大変だからやらないのではなく、
大変だから挑戦するという発想が欠かせない。

4.価格以外の魅力で顧客を引き付けている
消費者がブランドに求めているのは低い価格ではなく、
高い価値である。
強いブランドをつくるためには、いかに安く売るかではなく、
いかに安く売らないに知恵を絞るべきだ。
価格の安さでは、顧客との絆は作れない。
価格で惹きつけた客は、価格で逃げていく。

5.情報発生力がある
強いブランドには情報発生力がある。
発信力ではない、発生力だ。
具体的には、新聞、テレビ、雑誌などのメディア経由で、
そのブランドの情報が取り上げられやすいということである。
自分でこの商品は素晴らしいと広告するよりも、
この商品は素晴らしいとメディアが伝えてくれた方が、
はるか信頼性が高く、説得力も強い。
さらに、記事や番組情報は、広告と違って基本的に無料だ。

6.口コミ発生力がある
強いブランドには顧客が顧客を生み出すというメカニズムが
作用している。
消費者は圧倒的に多くの人が、友人・知人の言葉にひかれる。
業者の言葉よりも、知人・友人の口コミが勝っている。

口コミの発生=伝えやすい×伝えたくなる
a.伝えやすい
ブランド名が短く、覚えやすい
特徴が絞り込まれていて、言語化しやすい
語るための材料がある
SNS上の口コミ
個性が明快であり、文章化しやすい
有名ブランドの名前は、シンプルで発音しやすく、
個性的で覚えやすいものが多い。
b.伝えたくなる
顧客満足度が高い
独自性、個性がある
売り手と消費者の心理的距離が近い
SNS上の口コミ
写真映えする
人は満足すれば、その満足感を誰かと共有したいと思う。
ユニークなものに出会えば、人に伝えたくなる。
顧客の交流によって心理的な距離感が縮まれば、
顧客は積極的に、その商品の口コミをしてくれる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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