フリーク・ ヴァーミューレン
★流行の経営施策に便乗するな
目標管理、マトリックス組織、TQM、シックスシグマ、ISO9000…。
こうした有名な経営施策の多くは一過性の流行りに終わり、
今では、もはや見向きもされていない。
調査によると、流行りの経営手法を導入した会社は、
導入していない会社と比べて業績が良い訳ではなかった。
それなのになぜ、多くの経営者は
こうした流行の経営施策に手を出してしまうのか?
「他の人たちがやっている」という単純な事実は、
私たちの意思決定や行動に大きく影響しているからだ。
他の人たちがやっている事は、イコール正しい事ではない。
流行の経営手法には、あまり意味がないことは、
何度も科学的に実証されている。
消費者が、むやみやたらに商品を購入する事が
良くないのと同様、
流行だからといって、新しい経営施策に飛びつく事は
望ましくない。
★リストラには効果がない?
原因と結果は、ビジネスの世界では見えにくい問題です。
ある経営施策が、すぐに利益をもたらしたら、
それが良いものだと思い込みがち。
短期的な利益が、長期的に良い結果を生むとは限らない。
しかし、悪い結果が最終的に現れても、
始めのやり方が原因だとは、ほとんど気付かない。
例えば、「経営合理化」という施策
(リストラ、人員削減など)の
短期的なメリットは、コスト削減」という明確なもの。
その反面、イノベーションが減り、
従業員のモチベーションが下がり、
会社への忠誠度も減退する、といった
長期的に大きなマイナスがあることが証明されている。
そういう結末を迎えてしまう事は、
時間が経って初めて明らかになる。
★”経営合理化は効果がない”
調査によれば、人員削減は利益率向上に貢献しないばかりか、
むしろ悪化の原因に。
人員削減の後は、社員のやる気も減退し、
自己都合退職が増えることが、明らかになっている。
これまで正しいと思っていた経営の常識。
その現実は非常に厳しいものでした。
いくら学者や本の言葉にあるからといって、
何でも鵜呑みにしてしまうことは危険と言える。
自身の会社にマッチした経営手法・理論は何なのか、
見極める必要がある。
コンサルに騙される事なく、本業のエンジンオイル、OEMに
専念しようっと。