『新しい時代のお金の教科書』

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山口揚平
現在の資本主義経済が、今後「時間主義経済」「記帳主義経済」、そして最後に「信用主義経済」へと移行する論じているのは、ビットコインなどといった過渡期のものではなくて、お金がなくなる世界。

21世紀のビジネスは多様化・個別化・肯定化へと向かっていきます
今後、業界の構造は、「何を売っているか(モノ)?」ではなく「何の欲求に応えるか?(コト)」を中心として区分けするのが重要

幸福の本質は「一体性」にあります。周りの人や自分の期待値との一体性です

今後、いろいろな業界の間に立っている、すなわち、インターメディエイトな(業界横断な)人が尊ばれ、価値を生みやすくなります

21世紀の貨幣は、ネットワークと信用の掛け算で決まります
信用主義経済の世界ではまず、みんなが求めているのが承認です。そして承認とは信用にほかなりません
人々の欲望が生存から社会的欲求へと変化すると、それをお金によって購入することは難しくなります。

それを得るためにはお金でなく、時間が必要です。大富豪が大統領になるには社会的な信用や世間からの承認が必要ですし、裕福な家庭においても、子供を正しく育てるためにはお金よりも時間をかけなければなりません

時間は、信用の最小単位である個人が発行できる最大の汎用言語である数字であることによって、最高に有効な通貨としての地位を担保できるのです
社会的欲求を満たすための財の生産に一番重要な資源は、時間です。社会的欲求を満たす財の構築に必要なのは教育であり熟考であり、意見や価値観・文化の異なる人間同士のダイアローグ(対話)とそれによる触発であり、コミュニケーションです

雇用や労働から人々は離れ始め時間をより大切にする人間とは、情報に吸着した意識の集合体純粋な意識体である

私達はなにもかも誰のものでもなく分かち合い、創造しあっています。その世界では個人を分割するお金というメディアはいらなくなる
例えば家族の中ではお金でやり取りはしません。それは共同体という意識を共有した集団が家族だからです。そこには自他の差がありません
資源として投入するものの中心は健康(余裕)です。健康が時間を生み、時間が知識と信用、ネットワークを作ります

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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