『投資の鉄人』

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馬渕治好、岡本和久、竹川美奈子、大江英樹

個人投資家を惑わす要因は4つあります。「情報」「相場」「商品」「自分」です。専門家の見通しについて、結論だけしか見ない投資家が多くいます。市場見通しなどの結論さえ当たればあとはいらない、とまで言う人も結構います。しかし、どういう分析や推論をもってその結論が得られたのか、という点が、結論よりもっと重要です(馬渕)
どんなもったいぶった推論より、事実は強いのです。アナリストが財務データをパソコンで分析して、この小売企業は良い会社だといくら力説しても、その企業の店舗に行くと、店は清掃が行き届いておらず、棚の商品が品切れしていて、品ぞろえが的確ではなく、従業員にやる気が感じられないのであれば、間違いなくひどい会社です(馬渕)「

道端に金貨が落ちていたとしよう。最初に通った人は見逃すかもしれない。2人目も気づかないかもしれない。しかし、本当に価値あるものは、必ず、いつか、誰かが発見するものだ」(グレアムの最初の弟子 ジェームズ・ローゼンワルド)

株式投資の失敗には、主に3つの原因があると思います。まず第一が、株価を追いかけてしまうことです。次に短期で儲けようとすること、そして、最後が業界構造の理解が足りないことです(岡本)
企業の価値は時間をかけて増加するものです。短期で売買をする場合、ふつうその期間に企業価値が大きく増加することはありません(岡本)
人生を通じての資産運用の目的は購買力を維持するということ(岡本)

購入時の手数料はもちろん大事ですが、より大事なのは保有中にかかる運用管理費用(信託報酬)です(竹川)

信託期間は「無期限」のものを選びましょう。最近は満期が決まっているものも増えているので注意してください(竹川)

陽や陰の極になると「今回だけは違う」という言葉が出てくるのでしょう。だとすれば、相場の天井や底値を知るのは意外と簡単かもしれません。「今回だけは違う」おじさんがたくさん出てきた時を見計らって、買うなり売るなりすればよい(大江)
テーマ型投信は買ってはいけない(大江)
「信託財産留保額なし」の投信は、長く持つ人ほど不利になってしまうということになりかねません。したがって、長期投資をする人とってはデメリットである(大江)

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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