2018年8月末までの5年間の日経平均の月末値を
その前月末と比較してみる。
上昇した月数は36、下落は24だった。
勝率は6割、つまり4割は負けるのだ。
株価予測がいかに難しいかを示している。
同じ期間の日経平均の年平均上昇率(複利)は
11.3%だった。
日々の株価変動に動じることなく、
日経平均に連動する投資信託を買い持ちしていれば
十分な収益を得られていたことになる。
株価変動に連動した成績を目指すインデックス運用は、
公的年金など大手機関投資家の中心的な投資手法だ。
だが、個人投資家の間では支持する声は少ない。
市場の変動を受け入れ、
長期投資に徹することこそ
賢い投資戦略であることを知らないからだろう。
アメリカでもインデックス型投信の長期保有に対して、
レイジー(手抜き)ポートフォリオと揶揄される。
しかし、実際は投資の世界の多くの権威者が推奨する
お薦め商品であり、
投資の成果を得るための王道なのである。