物価を上げる

Pocket

シムズ、プリンストン大学教授。ノーベル経済学賞受賞者

物価が上がらないのは、政府や人々が財務規律に拘り過ぎるからだ。
国が国家足り得る前提は、債務返済は必ず履行されるという事だ。
均衡方程式より名目国債残高÷物価水準=将来の財政黒字の予想累計額つまり、債務が返済されるとは、将来の予想財政黒字累計額が実質国債残高と等しくなること。
借金の棒引きはせずに、名目債務残高を一定にすれば、将来の財政黒字増大か、物価上昇による実質債務の軽減で辻褄を合わせることになる。

この理論を使う。将来、財政は悪化すると人々に固く信じ込ませる。物価を上げるしか手は無いと。すると、物価は上がる。
財政規律は弛緩させ、無責任にやっても大丈夫。物価が2%上昇するまで、財政規律は放棄する。もちろん、消費税率の値上げもしない。
政治家が大喜びする屁理屈だ。
政府が主導する国債劣化政策と理解されれば、国債は急落して、金融システムは動揺する。人々の期待を簡単に誘導できないのは、異次元緩和で学習済み。

上手く行かんやろ。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

Pocket