「負の回転ドア」

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 村木厚子

刑務所の入所者の4人に1人は知的障害がある。自分に一番優しくしてくれる人がヤクザのお兄さんという事もある。だから、男の子は使い走りになり、女の子は風俗で働かされる。

検事は、お正月前が忙しい。刑務所という屋根のある場所でお正月を迎えたいがゆえの犯罪が多いからだ。

障害のために困窮して犯罪に追い込まれる。障害ゆえに、言い分を主張できない。刑期を終えて出てきても、社会に受け入れられずに、また犯罪を繰り返す。

この状況は、「負の回転ドア」と呼ばれている。こんな状況を改善しようと、「共生社会を創る愛の基金」を立ち上げた。財源は、私が不正な取り調べを受け、受け取った国家賠償金だ。地味だが、良い活動が続いている。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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「私だけの神」

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 ウルリッヒ・ベック

なぜ現代にあって、ここまで宗教の訴求力が強まっているのか。宗教は、もともとグローバルな性格を持っている。

反対に、個の自己決定権が重んじられる現代、個人が宗教を自在に操れるようになった。「ホットラインで呼び寄せる神」が出現したのが原理主義台頭の理由だ。

グローバルか個人か、選べる時代だからこそ宗教的過激主義が台頭する。

それならばイスラム原理主義テロは、やはり我々自身が作りだしているものという事になる。宗教こそが寛容をもたらす源泉になる筈なのだが・・

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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日本はコロナ後進国

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日本の感染者が少ないのに収束は遅れ、先進国の中では独り取り残されそうになってきた。日本が問題なのは、クラスター対策を中心とした積極的疫学調査に拘る事。

これはあくまで感染源や感染ルートを調べるための調査である。この方法には、コロナに有用であるという科学的なエビデンスは存在しない。

先進国は、PCR検査によるマス・スクリーニングを優先している。この差がやっと、当然の結果として出てきたと言える。日本のやり方はおかしいと、世界からは信用されていなかったのもココだ。

厚労省は感染症法を操作・悪用する。積極的疫学調査をすれば、天下り先の感染症ムラなどに潤沢な資金が流れるようになっている。

第4波が来ているのに有効な対策が打てないのは、厚労省の省益と研究者の利益が最優先されているからだ。国民の生命・財産は二の次となっている。

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27あなた、筒井 由美子、尾嵜 由里子、他24人コメント2件

ひどいね

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「周囲の空気を読むな」

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 落合恵子

若者のコミュニケーションの場だった深夜放送は廃れ、ツィッターやフェイスブックなどのSNSが、とって代わった。

今の40代くらいまでの人たちは、同調圧力ばかりが強くて、常に空気を読んでいる。空気は吸うものなのだ。読むものではない。

もっと自分で考えることを、若者には勧めたい。忙し過ぎて、自分で考える暇がないのでしょうね。

ディヴィド・ソローは、「1日で1回でいいから、上質な孤独の時間を持ちなさい」と言っている。孤独を、もっと楽しみましょう。

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自分のことだけ考える。: 無駄なものにふりまわされないメンタル術

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堀江貴文

強硬な政治家から「鉄の女」と呼ばれ、1979年から90年までイギリスで首相を務めたマーガレット・サッチャーは、こんな名言を残している。「金持ちを貧乏にしても、貧乏な人は金持ちにならない」サッチャーが首相になった当時のイギリスは、行きすぎた福祉政策や労働争議、基幹産業の国有化などによって、経済が活力を失い、イギリス病と言われる不況に悩まされていた。

そこでサッチャーは、それまでの福祉優先の政策や政府による過剰規制を廃し、経済を活性化しようと試みた。しかし、サッチャーが推し進めようとしていた改革は、左派から「金持ち優遇策」として批判され、それでサッチャーは先の言葉を述べて、自らの正当性を訴えたのだ。

そもそも、金持ちが金持ちになれたのは、基本的には「お金を稼ぐ能力をもっていた」から、と言える。貧乏人が金持ちになるためには、お金を稼ぐ能力を身につけなければならない。ところが、多くの人は、能力のある人の足を引っ張ることで満足して、それでおしまい。それでは到底、生産的とは思えないが、なぜそんなことをするかというと、「嫉妬(しっと)」と呼ばれるものがそうさせているのだ。

「嫉妬」というのは厄介なもので、自分では気づかないうちに芽生えてくる。例えば、数年前にAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』という楽曲が流行した。このとき、企業や自治体による「踊ってみた」動画が多数公開され話題になったが、あまりにも流行っていると、「何だよ、ただの真似じゃないか」なんて冷めた見方をする人も多くいた。ただ、それって結局は「流行しているものに対する嫉妬」からきているのではと思うのだ。

何かが流行したときには、「何だよ!」などと思わずに、「どうしてこんなに流行っているのか?」と考えるべきだ。『恋するフォーチュンクッキー』が大流行したのは、秋元康さんの確固たる思いがあったからだと思う。楽曲が発表された当初、AKBのメンバーは、メロディに不満があったそうだ。ところが、秋元さんは、リリース前から「絶対に流行る」「ファンの皆はもちろん、多くの人が踊ってくれる曲になる」と語っていたという。秋元さんのアイデアは、わざと振りつけを盆踊り並に簡単にして、誰でも踊れるようにした点にあったと思えてならない。簡単にできそうであれば「自分たちでも踊ってみよう」という人たちは現れるもの。

今は、ソーシャルメディアが発達しているから、すぐ拡散できるのだ。実際、秋元さんの思惑通りになったし、AKBのメンバーたちも楽曲が好きになっていったとあとから聞いた。だから、やっぱり秋元さんはすごい!とはいえ、何かが流行しているときに、斜(しゃ)に構える人は、結構多い。

ユーチューバーが流行り始めたときだって、世間の大人たちの反応は「子ども向けばっかりだし、大して面白くないじゃん」というものが多かった。そうは言っても、ユーチューバーが流行っているのは事実だし、中には莫大なお金を稼いでいる人もいる。「何だよ!」なんて言って斜に構えていると、自分のほうが立場が上になったように錯覚するから、気はラクになるかもしれない。でも、それで得することなんて何もないのだ。

僕の場合は、『恋するフォーチュンクッキー』が流行ったときに、秋元さんサイドからオファーがあり、自分でも踊ってみて、「面白いな」と感じた。ユーチューバーのブームがおきたときも、ユーチューバーの代表格であるHIKAKINくんとすぐ会って、仕事をした。斜に構えた段階で、その人はもう「負け」。自分にできないことをやっている人を見て、嫉妬したら「負け」。何事も学びのチャンスだと思い、自分に取り入れられることを見つけたほうがいい。人の成功に嫉妬することの無意味さを、肝に銘じてほしい。

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無理のある楽観論

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労働力人口が減っても、そのマイナスを上回るほど労働生産性を伸ばせばいい。そうすれば、経済は成長する。何よりも、成長を決めるのは人口ではない。新しい需要を創りだし、生産性を高める。広い意味でのイノベーションだ。

しかし、いくら技術が進歩しても、人口が減れば需要も減る。米作りの技術が進化して生産性が上がっても、食べる人が減れば、米は余るだけ。もっと技術を進めて、米を食うロボットを作るか。そうすれば、需要は上がる。

馬鹿な楽観主義者がたくさんいるから、我々は、そこにこそ悲観せねばならない。海外の人口が増える国を目指さねば、生きていけないだろう・・・

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「息子が社長になれなくても会社が残ればいい」

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ある社長さんは、引き際は自分で決めると答えたものの、会社の後継者は血縁でなくても構わないと語りました。「周囲にあれこれ言われなくても、引き際は心得ているつもりだ。経営者として世の中の流れについていけなくなった時は、潔く後進に社長を譲るよ。経営能力のある人間にね。無理に息子や血縁を社長にしなくたっていい。私が死ねば、その持ち株は彼らが相続する。社長になって苦労するより、会社が続いて配当を受けられる方が得だろ」

創業者や代々親族で引き継いできた会社の社長さんには、その座は息子や親族に継がせるべきだと思い込んでいる人も少なくありません。しかし、能力のない肉親を無理矢理社長にしたり、経営者として通用しなくなっても社長の座にしがみついていたら、会社はどうなるでしょう。業績が上がるとも思えませんし、破綻する恐れさえあります。会社の経営は能力ある他人に任せ、自分や妻子は株主として配当にありつく方が得だと、彼は言うのです。

この社長さんが偉いのは、会社のオーナーと経営者は別のものとして、実力本位で後継者選びをしようと考えているところです。彼の息子も現在、同社の役員の一人ですから、実際に同族以外の社長が誕生するかどうかは微妙です。ただ会社が儲かれば、大株主である彼やその一族は十分な配当の恩恵にあずかれます。能力のない息子や親族を社長にして会社が破綻するより、はるかに安全・安心な投資だと思っておられます。

オーナー企業や同族企業の場合、経営者は血族を後継者に据えることにこだわるより、会社を未来永劫に残せるような能力ある人間を社長にする方が、結果的には一族にとって得だと言えます。

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「パーソナルブランドは無駄」

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ティモシー・フェリス

起業家は、ビジネスを構築して、自分が現場に関わらなくても、収益の上がる仕組みを作らねばならない。自分が有名になり、ギャラを上げることを目的にしている芸能人とは、目的が全く違う。

起業家とブランディング、この二つの発想は、正反対なのです。講演者は、ある意味では芸能人だ。立場が違う。起業家が、パーソナルブランドを構築し、育てようとする事は、とても大きな障害になる。

ツイッターのフォロワーを沢山集めようと努力している起業家たちを沢山見てきた。彼らは、闘牛士に向かって行く牛のようなものだ。赤い旗を目がけて突進するが、結局、そこには空気しかない。

PRやマーケティングに金を掛ける代わりに、商品設計やデザインに投資する社長がいるが、それが正解だ。デジタルの世界では、より優れた商品であるという事が優れたPRやマーケティングになる。その逆は、成立しない。

パーソナルブランドを作ろうとするよりも、良いパーソナル商品を作ることが先だ。良い商品は、そのうちブランドに育っていく。

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「第3次アーミテージ・ナイ・リポート」

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廣瀬茂夫 、関西経済同友会事務局長

5年前のリポート「日本が一流国に留まる気が無いのなら、このリポートは読まなくてよい。」

〇消費税再三延期している。
理由は、中国をはじめとする新興国の景気減速リスクに備えるという事だ。
過剰設備や過剰債務といった中国の構造問題が2年以内に解決するとは思えない。インフラ投資を増やして景気を支える今の構図が続けば、歪みは溜まり続ける。財政のリスクは、今後一段と高まるだろう。
日本の経済も毎年の補正予算に支えられている状態だ。2年半後に力強く拡大しているとは考えにくい。リスクに対しては、成長戦略を推進し、不況に強い経済体質に改める事が本筋だ。

〇成長戦略本丸であるデジタル革命への取り組み。
中国や韓国の企業との競争に目を奪われている間に先進国の変化を見逃した。
人工知能やIoTなどの分野で追いつこうという機運は出てきたが、一歩先んじる段階には程遠い。このままでは、いつまでも2番煎じだ。
オープンイノベーションに早く転換していく必要があるが、核となる大学は予算を削られ、やりたい事が出来ずにいる。

〇外交安保法制で一歩前進したが、外交力は乏しいままだ。
抑止力の為に、集団自衛権の行使容認を手に入れたのだから、次のステップは、これを使わずに済むように交渉することである。
だが南沙諸島の現状変更を迫る中国や核を手にした北朝鮮に立ち向かうだけのしたたかさは、日本の外交に感じられない。

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創業者目線(ファウンダーズ・メンタリティー)

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火浦俊彦

3つの要素がある。革新志向、オーナーマインド、現場へのこだわり。これらは、企業を立ち上げる創業者の目線に特長的に表れている。彼らに、成長を阻害する要素を聴く。

組織の複雑性、フォーカス不足が挙げられる。成長機会の欠如を挙げる経営者は、意外と少ない。彼らは、既存の業界では満たしきれない顧客ニーズを捉え、業界秩序を変える大志と革新の気概を持って、攻め続け、行動し続ける。その行動を鈍らせる事が、最大の成長阻害の要因である。

「市場がない」というのは、やる気のない部下の言い訳に過ぎないのだ。優れた企業も組織が成長するのに従がって、仕組みやプロセスばかりが肥大化し、創業者目線が失われることが多い。

事業を自分の事として捉え、負ければ将来がないとの切迫感を持つ。自分のお金を扱うがごとく無駄を嫌い、勝つための投資に回す目線を忘れない。その目線を忘れて、新たに台頭する創業者が率いる会社や、創業者目線を持つ会社に後塵を拝して、窮地に追い込まれる例も多い。

創業者目線を取り戻す事は、日本企業活性化の最大のテーマである。大企業は雇用を減らす。雇用を増やすのは、新興企業だからである。新たな創業企業が群生し、創業者目線が百花繚乱する事が、将来の日本に不可欠だ。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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