「負の回転ドア」

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 村木厚子

刑務所の入所者の4人に1人は知的障害がある。自分に一番優しくしてくれる人がヤクザのお兄さんという事もある。だから、男の子は使い走りになり、女の子は風俗で働かされる。

検事は、お正月前が忙しい。刑務所という屋根のある場所でお正月を迎えたいがゆえの犯罪が多いからだ。

障害のために困窮して犯罪に追い込まれる。障害ゆえに、言い分を主張できない。刑期を終えて出てきても、社会に受け入れられずに、また犯罪を繰り返す。

この状況は、「負の回転ドア」と呼ばれている。こんな状況を改善しようと、「共生社会を創る愛の基金」を立ち上げた。財源は、私が不正な取り調べを受け、受け取った国家賠償金だ。地味だが、良い活動が続いている。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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