侵略されたらどうする ?

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敵が攻めてきたら早々に降伏すればよい。
これはGHQの穏便な戦後処理を前提としている。

現在のロシアの蛮行を見たら分かる。
ロシア占領地域のウクライナ人は
自由も権利も財産も奪われ、
望まぬ労働を強制され、
文句を言えば即処罰されている。

そんな最悪の状況を受け入れ、
自分の命を守ることだけに執着する。
そんな降伏を、どれだけの人が受け入れるだろう。
自分と愛する人々の命、生まれ育った環境や生活を
奪われないように侵略者へ抵抗する。
これも戦争として忌み嫌うのは間違いだ。

中国の過去の内戦を見たら、
降伏した敵の住民も皆殺しでした。
おかげで国の人口が半分に減った。
それが当たり前。

日本には憲法9条があるから攻めてはいけない。
そんなこと思う国は皆無だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『運と友だちになる』

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植西聡

運を良くしたいなら、誰かに何かをしてもらうより、
誰かに何かをしてあげることです。
求める立場から、与える立場になったとき、
人は、一緒にいる人の心を温めることができます。
そして、与えることのできる人は、
誰の目にも、魅力的な人に映ります。

意外かもしれませんが、
自分から与えることを意識するようになると、
欲しいものが手に入りやすくなります。
求めてばかりいる時は手に入らなかったものが、
与える側になると手に入るなんて、
考えてみると不思議です。

しかし、その理由は簡単です。

「情けは人のためならず」
人に情をかけるのは、
その人のためになるばかりでなく、
やがては巡りめぐって自分に返ってくる。
だから、人には親切にしなさい

ただし、最初から見返りを求めてはいけません。
下心は、マイナスのパワーを持っているからです。

見返りを求めず、無理のない範囲で、
「お役に立てれば私も嬉しいです」というプラスの気持ちで、
相手が喜ぶような行動をすることが大切です。

ちょっとしたことでいいのです。
日常生活の中で、そのような場面が増えるたび、
心にはプラスのエネルギーが増えて、
幸運を引き寄せることにつながります。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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オイルロンダリング

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インドがロシア原油を買っている。
ウクライナ侵攻から、その量は急増している。
輸入量は月間500万バレルに満たなかったのに、
今は2500万バレルだ。

安く買えたからといって、インドの需要が急に
増えることはない。
インドで精製されたロシア原油は
ガソリンなどに姿を変えて
米欧へ輸出されている。

これでは、経済制裁の意味がない。
しかも、西側は以前よりも高く買わされている。
資源国と喧嘩したら、こんなもんだな。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『帝王学よりも大切なもの』

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信和義塾大学校、中野博

未来が見えていない経営者の会社は倒産します。
大企業であっても、今の時代は倒産します。
実際、この20年間で30を超える大企業が倒産しています。
中小・零細企業に至っては、毎年1万~1万5000件以上、
データが取れない夜逃げや休眠会社を含めると
3万件が倒産していると分析できます。

これらは、計画倒産を除けば
未来が見えていなかったために起きたことです。

未来を考え、未来を指し示し、それを実践していくことが
指導者の条件ですが、
ここで、あなたに考えて欲しいことがあります。
未来を指し示す指導者の見極め方です。

例えば、アメリカの大統領選挙や世界の通貨の為替変動、
株式相場の予想や地元の商店の浮き沈み、
さらにはあなたの生活に至るまで、
「帝王学」を学ぶまでもなく、
ある程度未来を予測する方法があります。

それは、「あなた自身が未来志向か否か?」
ということにかかっています。
つまり、あなた次第なのです。

もし、あなたが未来志向なら、あなたは未来を予測するために
アンテナを立て(関心を持ち、興味を抱くこと)、
未来を考えるのに必要十分な情報を収集して、
それを分析し続ける思考トレーニングができているはずです。

常に未来を意識して思考トレーニングができているか否かで、
未来はまるで違ったものとなります。

簡単に未来を悲観したり、現在を嘆いたり、
過去を悔やんだりしてはいけません。
それは、すべて、あなたの自身の内面にある心が
つくり出していることだからです。

「心」というと分かりにくい方は、
あなたの思考や口癖と理解してください。
あなたの口癖には、
あなたの心のあり方が反映されてしまっています。

なぜなら、どこに行っても、何をやっても、誰とつき合っても、結婚しても、
あなたは永遠にあなた自身の心からは逃げられないからです。
あなたのことを一番知っているのは、あなた自身なのです。

では、あなたの未来を考える上で必要な指導者について
さらに考えていきましょう。

「指導者」として人の上に立つからには、
自我(自分だけの都合を考えること)や
自我欲(自分だけが得する欲望)をなくし、
《利他の精神》(他人の利益を考えて配慮でき、
実践しようとする美しい愛の大きな精神)を持って、
未来を見つめ、未来のあるべき方向性を考え抜いて判断し、
未来志向で行動することが必要なのです。

これができる人間こそが、真の指導者と呼べます。

もし、今あなたがついている指導者が未来を見ることができず、
自我欲が強い場合には、早めに離れることをすすめます。

未来志向とは、未来に目標を定め、
楽観的で、前向きで、ポジティブに思考すること。
うれしい、楽しい、愉快だ、幸せ、ついてる、
ありがとうという言葉で満ちあふれている。

その反対は、過去志向。
過去を振り返って、いつも悲観的で、
ネガティブに思考すること。
愚痴や、不平不満、泣き言、悪口のオンパレード。

未来に向かってアンテナを立てれば、未来が見える。
具体的にいうなら、それは、IT、AI、ロボット、
といった先端の情報を常にとり続けることであり、
それに少しでも触れること。

それを長く続けるには、好奇心や、遊び心があるといい。

また、自我欲が強い人は、指導者には向いていない。
公平無私の利他の精神が必要だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『捨てるべきものは、思い切って』

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辻野晃一郎

日本人は元来、「捨てる」ことが得意だった。
「捨てる」といっても、古いものや過去の蓄積を
やみくもにかなぐり捨てることではない。
よき伝統や習慣をしっかりと踏襲しながら、
不要なものを整理して手放し、
新たな気持ちで心機一転スタートを切るということだ。

だが、そんな「捨てる」ことが上手いはずの日本の様子が、
おかしくなった。
いたるところで、過去の重い遺産を抱え込み、
捨てられないまま新たな一歩を踏み出せず、
身動きがとれなくなってしまって
苦しんでいるように見える。
それを象徴しているのが、
メーカーを中心とする日本の大企業である。

高度経済成長期には文字どおり
日本の経済発展を先頭に立って牽引してきた
優良大企業の多くが、
いまや過去の栄光に縛られて
がんじがらめになってしまっている。

私自身、20年以上にわたってソニーに勤め、
その発展と凋落を目の当たりにした。
だからこそ、「捨てられない」ことが、
企業をどのように蝕んでいくかを
身をもって体験した者として、
「早く捨てて次に進むことを促す」メッセージを
あらためて発信しなければならない。

今後、どんな著名企業、老舗優良企業の
業績悪化のニュースが流れても
不思議ではないくらい、
ここ数年の間にも世の中の競争環境は激変している。
大企業が古い発想やスタイルを捨てられずに苦しむ一方で、
マスコミ、そして多くの日本人もまた、
古い考え方を捨て切れていない。

今後も今までの大企業が日本を引っ張っていくべきだ、
あんな大企業が潰れるはずはない、といった古い観念から、
未だに多くの日本人が抜け出せていない。

セールスフォース・ドットコム創業者のマーク・ベニオフ氏が
日本についてこう言った。

「日本の経営者と話すとよく、
日本には起業家のカルチャーが無いという話を聞く。
しかし、私はそれが真実ではないと思っている。

楽天の三木谷浩史社長は起業家ではないのだろうか。
グリーの田中良和社長は、
ファーストリテイリングの柳井正社長はどうだろう。
盛田昭夫さんは、もっとも偉大な企業家の一人だった。

日本には起業家精神が無いというよりは、
起業家たちが高い評価を受けていないのだ。
では、それはなぜだろう?
答えはシンプルだ。
彼らは既成概念を覆すからだ」

彼が言うとおり、古い観念やスタイルを捨てて、
既成概念を覆すような取り組みをする人たちを
尊重する風土の育成こそが、
わが国にとっての急務なのである。

私はグーグルという「クラウド・コンピューティングの
今と未来を構築する会社」に勤め、
内部から体験することで、
そのすさまじさを肌で感じ取ることができた。

インターネットの中にボーダレスな地球が
もう一つできあがっているような時代には、
「クラウドのリアルタイム性」がキーワードになっている。

あらゆることが瞬時に世界へ伝播し、平準化され、
ネットが無かった時代には他人事だったことが、
たちどころに自分事になるような時代に我々は生きている。

グーグルはそういった時代の本質を誰よりもよく理解し、
あっという間に世界を席巻する存在に昇りつめた。
それは、彼らの意思決定と行動のスピードが
圧倒的に速いからだ。

かつて、人のやらないことを誰よりも先にやっていた
開拓者精神旺盛なころのソニーは
「モルモット」と呼ばれた。

これからは、20世紀の延長線上で
発想したり行動したりするのではなく、
21世紀の新しいスタイルを生み出しながら、
チャレンジをやり遂げていく
開拓者精神が求められているのだ。

本来、チェレンジは楽しい。
そしてそれは、ちょっとした知恵と勇気があれば
思ったよりも容易に始められるものだ。
その第一歩となるのが、
今、大事に抱え込んでいるものを
思いきって「捨てる」という行為だ。

自分の人生を要所要所でリセットして、
捨てるべきものを思いきって捨てていくことが
人生を転換させることにつながる。

われわれの周囲は、時代遅れの常識や、思考法や、
ビジネスモデルや、組織のスタイルで満ちている。

そうした身のまわりの古いしがらみを捨てるだけで、
世界はまるで違って見えてくるはずだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『変化は続くよ、どこまでも』

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渡部昇一

自分たちの祖先たちは時代の波を
どう乗り越えてきたか振り返ってみよう。

戦後の歴史教育は日本人の功績に
重きを置かないようにできているが、
過去の実績を見れば、日本人の変化に対する
優れた対処能力は一目瞭然である。

その最たる例は、やはり明治維新だろう。
当時、西洋の近代文明を取り入れようとした
有色人種国は、日本だけである。

島が動くかのごとき巨大な黒船に彼らは仰天したが、
すぐに恐怖心より好奇心が優ってしまった。
現に、黒船の乗務員の一人は、
船にやってきた日本人たちについて
「これほど何にでも触れたがる人種は初めて見た」と、
なかば呆れ気味に書き残している。

さぞかし驚くだろうといろいろな機械を見せるのだが、
見たこともないものを次々と目にした日本人は
片っ端から触りまくり、
中には懐紙を出してスケッチを始める者までいたそうだ。

もちろん、最後まで旧時代の「文武」と「農」にこだわった
西郷隆盛のように、急激な変化に馴染めなかった人もいた。
しかし、総じて見れば、
日本人は変化を受け入れるのが非常に上手い。

中国やインドといった過去の優れた文明国までが
白人諸国に屈したことを考えれば、驚異的と言っていい。

その後、日本は日清戦争、日露戦争と二度も
大きな戦争に勝ち、民主主義も独自に発展させた。
また、太平洋戦争では完膚無きまでに潰されたが、
戦後すぐさまアメリカに飛んだ日本の産業人が
先頭となって奇跡的な経済復興を遂げた。

この奇跡の復興は、のちのち120ヵ国にも上る
世界中の発展途上国の手本となった。
というのも、いちはやく日本型システムを導入した
台湾や韓国が揃って成功したからである。

日本は戦争に負けたが、その後半世紀あまりをかけて
世界のトップに躍り出たのだ。
そして、すべては、日本人が時代の変化に臆せず、
自然科学でも産業でも、あるいは政治制度でも、
優れたものは積極的に取り入れようという
画期的なことをした結果である。

今は変化の時代だ。
乗り遅れるなとマスコミなどは騒ぎ立てるが、
それほど心配することではない。
急激な変化と言っても、明治維新や敗戦に比べれば、
たいしたことはないのだ。

『私が学生のころ、ふとしたきっかけで
「音楽界は今、大きな曲り角にさしかかっている」と言う
ラジオ放送を耳にしたことがある。
その時はなんとはなしに聞き流したのだが、
それから30年あまり後、今度もラジオで
「音楽界は大きな曲り角にさしかかっている」と
言うのを聞いた。
そうすると、2、30年もの間、
音楽界は常に曲り角にあったということである。

これは、ある意味で、時代というものの核心をついている。
直線の時期など、皆無に等しいのではないか。
時代はいつも曲り続けているのだから、
いたずらに変化を恐れても仕方のないことだ。

どっしり構えて適応する力を養い続けていればいいのである』

新聞や各社の年頭のあいさつを読むと、
20年前も、10年前も、そして今年も同じように、
昨年一年間は「激動の年」「大きな事件があった」
「経済環境はますます厳しい」「不透明な時代」
「大きな変化」と書いてある。
まさに、「時代は大きな曲り角にさしかかっている」と。

いつの時代も大きな変化がある。
そして、今もそれは続いている。
ITもAIもロボットも、
過去何百年に一度の大変化と言われている。

「時代はいつも曲り角にさしかかっている」
明治維新を成し遂げた日本人のDNAを思い起こそう。
好奇心を持ち、面白がるくらいの気持ちで、
適応していこう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『やりたいことをぜんぶ実現する』

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精神科医、ゆうきゆう

マレーシアの心理学者マンショーらは、
1000名以上のビジネスマンを対象にして、
どんなときに仕事へのモチベーションが高まるかを調べた。
その結果、「その会社を好きである」というときに、
仕事へのモチベーションが
もっとも高まることが分かったのです。

仕事にやりがいがあるとか、社会的意義があるとか…。
そういうことも重要ですが、もっとシンプルに、
「その会社が好き」。
これは何より大切なことなのですね。

「愛社精神」という言葉があります。
多少時代遅れな言葉ではありますが、
それでも心理学的に見ると、非常に大切なことなのです。
たとえばあなたが会社を経営しているのなら、
部下に「もっとやれ!」「もっと頑張れ!」と言うのではなく、
まず一番に、自分の会社を好きにさせること。

方法はいろいろとあります。
たとえば、その会社の仕事によっては、
喜んでくれた顧客の感想を、
会社内に張り出してもよいでしょう。
それだけでも、仕事をしている人は、
顧客の顔が見えた気になり、
自分の仕事や会社にたいして誇りを抱きます。

またはシンプルに、誉めてもいいでしょう。
自分の仕事によって誉められることは
何より嬉しいことですので、
ひいては今の仕事などを好きになる可能性もあります。

また何より、あなた自身が好かれることにもなるので、
結果的に会社への愛も強まるはず。
そうなれば、仕事の効率だって上がるはずです。
これはあなたが上司であっても、やはり同じです。
上司に誉められたりすれば、部下は嬉しくなります。
そして、上司を通して、会社への好感度が高まるはずです。

これはあなた自身でも同じこと。
仕事を効率よくやりたいのなら、
今の会社を「好き」になることです。

内容は何でも構いません。
この仕事が好き。
上司が好き。
会社の業務内容が好き。
働きやすい職場が好き、などなど…。

そう意識するだけで、ただ漫然と仕事をしているより、
ずっと効率が良くなるわけです。

あなたが個人的にやっている仕事でも、もちろん同じです。

たとえば何かの原稿ならば、
自分の原稿が掲載される雑誌のことを、
とにかく「好き」と認識すること。

どんなに小さなことでも見つければ、
人は暗示的に気持ちが高まります。

逆に「ここがイヤ」「ここが嫌い」なんて常に考えていると、
どんどん気持ちは落ちていきます。
漫画家さんで、担当編集者さんや、
雑誌そのものの悪口を言っている人が、
ときどきいます。
しかしその人の作品は、
たいてい「そんなに面白くない…」ということが多い。

逆に本当に面白い作品を作っている人は、
漫画家さんであっても、もしくはどんな業種であっても、
その掲載されているメディアなどを、好意的に考えています。

ニワトリが先かタマゴが先か…に近いが。
人はストレスを抱えると、
とにかく連鎖的に、周囲の人に当たってしまう。

その結果、自分の作品もうまく進まず、
よりストレスが強まってしまう。

いずれにしても大切なのは、
自分の仕事をうまく進めたいのなら、
その仕事に関連するものも「好きになる」こと。

内容は何でもいいので「こんなところが好き」ということを、
ハッキリ認識してください。
それだけで、あなたの仕事そのものを、
もっとも効率的に進めていくことができる。

これは人生でも同じです。
もっとも効率よく、そして幸せな人生を送りたいのなら…。
何よりあなたが、世界そのものを好きになること。
過去の行動でも、周囲の人でも、いろいろな物でも、
出来事でも。
何でもいいので、あなたの好きなものを、
もう一度考えてみてください。

それがあるから、自分は今の世界が好き。
そのように考えることで、
あなたの毎日はより幸せにあふれていく。

〇「好きこそ物の上手なれ」
好きでやることは、誰でも一生懸命になるし、
時間も忘れてやるので自然と上達する。

そして、好きでやることは、
人に言われて嫌々やるのではなく、
自発的に自分から進んでやる。
だから、好きでやることは、長く続く。

これは趣味でも、仕事でも、人でも、みんな同じ。

〇「葉隠」佐賀鍋島藩士、山本常朝
「人間の一生は誠にわずかの事なり。
好いた事をして暮らすべきなり。
夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして、
苦しみて暮らすは愚かな事なり」

嫌い嫌いと、あら探し、欠点探しの人生を過ごすのか。
あるいは、今この現状の中に、ほんの小さなことでもいい、
好きなこと、素敵なことを見つける人生を送るのか。

「幸せな人生を送りたいのなら」
好きになるのが上手な人は、幸せな人生を送れる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『業を抑えて優しく』

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小林正観

〇「優しさ」とは何でしょうか。
「優しさ」というのは、力の強い立場にある者が、
例えば親が強い立場にあって、
弱い立場の子供に「権力を行使しない」ということです。

会社で言えば、上司が、部下に対して強い立場にあって、
その強さを行使せずに、同じ目線で同じように話す、
というのを「優しい」と言います。
ですから、「優しい上司」という言い方はしますが、
「優しい部下」という言い方はしません。

〇次に「業」について考えてみます。
「業」というものは、若い頃、幼い頃、平社員の頃のように、
力を持っていない時には出てはこないのですが、
それが年を経て強い立場になったときに、
突然、弱い立場の者に対して、その力をふるいたくなる。
それを「業」といいます。

ある人が、この業を持っているかどうかは、
その人を実際に強い立場に立たせてみないと分からないのです。

ここが、業というものの、
面白くもあり悲劇的でもあるところです。

「業がほとばしる」というのは、例えばこんなことです。

結婚をしたら、夫が突然、婚姻届けという紙切れ一枚で、
急に偉そうになってしまう。

結婚したら、夫が豹変してしまった、なんて話をよく聞きます。

人が、子供に対して業が深い威張り方をするかどうか、
それはその人が圧倒的に強い立場にある親というものを、
実際にやってみないと分かりません。

自分を見つめなおした時に、
「優しさ」が出ているでしょうか、
それとも「業」が出ているでしょうか。

私がここで「業」について書いているのは、
それが、意外と自分では気づけないものだからです。
だからここで、皆さんが事前に学んでおけば、
いつか「業」が出そうになった時に、
ハッと気がつけるかもしれないと思ったわけです。

業は「業の真っ只中にいる人」には分かりません。
入口に差しかかっている人には、まだ、分かるのです。
半分くらいは、元に戻れる可能性が残っています。
だから、外から見ていて「ああ、業が出てきたかな」という人に
言ってあげるのは良いでしょう。

けれども、業の真っ只中にいる人には、
いくら言ってあげても分かりません。
特に、ワンマンで、剛腕な社長は、
それで過ぎてきてしまっているから、
今さら自分で直そうとは思わないのです。
しかし、それを続けていくうちに、
だんだんと自分の周りから人がいなくなってしまいます。

人間は、上手くいっていない時には、
罠が仕掛けられていないのですけど、
上手くいっている時には、
実は、罠が仕掛けられているのだ、
ということを覚えておいてください。

今までは、穏やかな人格だった人が、
何か重たいものを抱え込んでしまって、
猪突猛進して生きていくと、
周りの人を辛くしてしまうのです。

周りの人が辛くなると、だんだん、人が離れていきます。
「敬して遠ざく」ということです。
尊敬はするのだけれども、
近寄りたくなくなるというふうになってくる訳です。

皆から「くだらない奴だ」と言われている間は、
業は、顔を出してはこないのです。
成功して、あなたは、すばらしい人であるとか、
すごいとか、役に立っているとか、
賞賛を浴びるようになったら、
必ず業の芽が現れてきますから、注意しなくてはなりません。

皆さんも、自分の子供に、何か才能があって、上手だねとか、
すてきだねとか言うのは良いのですが、同時に、
「その道で売れた時には、威張ってはいけないよ」と、
くれぐれも、若い頃から、繰り返し、繰り返し、
何度も言っておいてください。
業が芽生えなくてすみますから。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『何をやっていても、 貴重な自分の命・時間・人生は消耗される』

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斎藤一人

人は何度でも生まれ変われる…。
私はそう、思っています。
だから、今世でできないことがあったら、
来世でやればいいんです。

でもやっぱり、今世は一度限りです。
そんな一度限りの人生を生きる思いを表したのがこの詩です。

〇『絶対なる肯定、絶対なる積極
いつでもどこでも命がけ』

人間は生まれたら必ず死にます。
ということは、生まれた瞬間から
人は死というものにどんどん進んでいくんです。
だから、この原稿を書いている今も、
私は命がけで書いているんです。
つまり、命がかかっているんです。
温泉に入っているときは、命がけで温泉に入っています。
勉強しているときでも、命をかけています。

命というのは時間なんです。
だから「いつでもどこでも命がけ」というのは、
その時間をかけているという意味なんだよね。

それで「絶対なる肯定、絶対なる積極」って
どういう意味ですかっていうと、
私たちの命はつねに前へ前へと進んでいます。
必ず一秒一秒前進しているんです。

だから、ものごとを否定的に捉えようが、捉えまいが、
時間は前にしか進みません。
「肯定的に捉えたら時間が逆戻りしました」
っていうのはないからね。
私たちはつねに前に向かって進むしかありません。
死に向かって前進しているんです。

人は横を向きながらでも前進するし。
後ろを向きながらでも前進しているわけだよ。
私たちは、前へ前へと絶対的に進む生きものなんです。

それが後ろ向いたり、横向いたり、あっち向いたり、
下向いたりしている人がいるけど、
みんなどこを向こうが、前にしか進めません。
だから、どうせ進むなら肯定的に前を向いた方が
安全なんだと、私は思っているんです。

そして、どんなときでも命がかかっているんだから、
目の前の人にやさしくして、自分も楽しく生きる。
それが私の思いであり、覚悟なんです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『偶然を味方にする方法』

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ロバート・H・フランク

ときには、不運に思えるものでさえ、
成功のきっかけになることがある。

〇「小さな偶然のできごとはきわめて重要だ」と認めることは、
「成功は才能や努力とは無関係だ」と主張するのとは違う。

競争が激しい分野で成功する人は、
とても優秀でたいへんな努力家だ。

ウォーレン・バフェットが会長を務める
バークシャー・ハサウェイの
副会長チャーリー・マンガーはこう記している。

「望むものを手に入れるためのいちばん確かな方法は、
それにふさわしい人になろうと努力することだ」。

成功を求める人にとってなにより役立つ助言は、
他者に高く評価される仕事において
深い専門知識を身につけろ、ということだろう。

専門知識は運ではなく、何千時間もの努力によって身につく。
それでも、偶然のできごともまた重要だ。
成功は大きな幸運に恵まれなければほとんど不可能だからだ。

〇一見すると不幸な出来事が、後になって考えてみると、
それが幸せになるきっかけだった、と思うことは多い。

「幸せは、不幸の顔をしてやってくる」と言われるゆえんだ。
それを、「ピンチはチャンス」ともいう。

〇『成功者は、偶然の出会い、突然のひらめき、
予期せぬ結果などを経験している。
彼らは運命を変えた瞬間のことを振り返り、
「あの瞬間がすべての始まりだった」と言う』

何か予期せぬことがあったとき、
そこに何か意味があるのかもしれない。
そんなときは、たとえそれが面倒で、
損なことであったとしても、
その流れにとりあえず乗ってみることも必要だ。

理屈で考えず、野生の勘や、ひらめきを大事に、
とにかく行動してみるのだ。
世界は予測不可能の速さで大きく変化している。

だからこそ、誰もが予期せぬ方法で、
世界に打って出るチャンスを持っている。
「小さな偶然のできごとはきわめて重要だ」

偶然の出会いや、突然のひらめきを大事にしよう。
もちろん、それを実現できる力をつけておかねばならない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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