『偶然を味方にする方法』

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ロバート・H・フランク

ときには、不運に思えるものでさえ、
成功のきっかけになることがある。

〇「小さな偶然のできごとはきわめて重要だ」と認めることは、
「成功は才能や努力とは無関係だ」と主張するのとは違う。

競争が激しい分野で成功する人は、
とても優秀でたいへんな努力家だ。

ウォーレン・バフェットが会長を務める
バークシャー・ハサウェイの
副会長チャーリー・マンガーはこう記している。

「望むものを手に入れるためのいちばん確かな方法は、
それにふさわしい人になろうと努力することだ」。

成功を求める人にとってなにより役立つ助言は、
他者に高く評価される仕事において
深い専門知識を身につけろ、ということだろう。

専門知識は運ではなく、何千時間もの努力によって身につく。
それでも、偶然のできごともまた重要だ。
成功は大きな幸運に恵まれなければほとんど不可能だからだ。

〇一見すると不幸な出来事が、後になって考えてみると、
それが幸せになるきっかけだった、と思うことは多い。

「幸せは、不幸の顔をしてやってくる」と言われるゆえんだ。
それを、「ピンチはチャンス」ともいう。

〇『成功者は、偶然の出会い、突然のひらめき、
予期せぬ結果などを経験している。
彼らは運命を変えた瞬間のことを振り返り、
「あの瞬間がすべての始まりだった」と言う』

何か予期せぬことがあったとき、
そこに何か意味があるのかもしれない。
そんなときは、たとえそれが面倒で、
損なことであったとしても、
その流れにとりあえず乗ってみることも必要だ。

理屈で考えず、野生の勘や、ひらめきを大事に、
とにかく行動してみるのだ。
世界は予測不可能の速さで大きく変化している。

だからこそ、誰もが予期せぬ方法で、
世界に打って出るチャンスを持っている。
「小さな偶然のできごとはきわめて重要だ」

偶然の出会いや、突然のひらめきを大事にしよう。
もちろん、それを実現できる力をつけておかねばならない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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