時代は変わる、売れ筋も

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秋葉原が、また変わる。電器街からサブカルチャーの発信地へ。その次は、日用品と化粧品だ。

ビックカメラの秋葉原の新店は、店の顔である低層階へ、日用品と化粧品売り場を設けた。照準は女性に合わせられている。
傘下のソフマップの旗艦店の秋葉原本館を転換した。パソコンの売り場面積では、ヨドバシに敵わないのと、パソコンの不振が背景にある。
また、インターネット通販の登場で量販店での販売は、従来ほどの伸びは期待できない。カカクコムも、ウェブサイトのアキバ総研で、パソコン部品に関する記事の定期更新を終了した。
代わりに台頭したのがアニメなどサブカルチャーの発信拠点だ。
オタクが集まる街として外国人観光客を呼び込み、爆買いの地となった。
近年は、近隣の再開発でオフィスビルが増え、女性客が増えてきた。女性を主な客層に据えたアニメ関連販売店もオープンした。女性専用カプセルホテルも誕生した。
ラオックス秋葉原本店では、購入者の7割近くが女性となっている。対面式の化粧品販売コーナーを設けた、新たな顧客を取り込むつもりだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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新版 安売りするな!「価値」を売れ!』

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藤村正宏

「ビジネスにおいての最大の戦略は競争の排除」
しのぎを削る競争だと思っているから、豊かなビジネスができないのです。
ビジネスにおいての競争は、苦労が多く、疲弊するわりに、手にする価値は少ないものです。誰も得をすることはありません。生き残ることばかり考えて苦しくもなります。
売上が悪くて失敗している企業は、みんな似ています。不毛な競争から抜け出せずにいるから。

でも、業績がよくて成功している企業は、みんなちがっています。独自の価値を世の中に提供しているからです。オリジナリティがあれば、価格設定も、売るあなたが決められます。他では手に入らないものだから、欲しいと思ったお客さまに、あなたが自由に価格を決定できるのです。こんな自由なことはありません。

そして、ここで大事なのは、オリジナリティは商品やサービスに限った話ではないということです。販促物もホームページもSNSの発信も、基本的に他と同じことをやっていてはダメなんです。たとえば、温泉旅館のウェブサイトを考えてみてください。みんな同じようなつくりになっていますよね。イメージだけの写真や動画を使って、部屋と料理と風呂を見せています。
でも、カニと海老の写真では、他の旅館とのちがいがわからないんですよ。きれいな部屋の写真。露天風呂や温泉の写真。カニや海老、ステーキのアップの写真。まったく個性がありません。
温泉旅館はおもてなしがコンセプトのはずなのに、人がまったく出ていない。人気(ひとけ)がない、個性のない、すましたウェブサイトばかり。こんなんじゃ、その旅館を選ぶ理由がよくわかりません。それでは選んでもらえません。画一化した旅館が、選ばれるわけがないのです。おかみさんやスタッフの顔がわからなければ、関係性なんてできないのです。

「たくさん似たような会社(店)がある中で、お客さまは、どこから買ってもいい、あるいはどこからも買わない、という選択肢がありながら、どうしてあなたのところで買わなければならないのか?」
この答えです。これを探すことが、まず一番に必要なことです。これがしっかりとお客さまに伝わらなかったら、売れないし、お客さまとの関係性もつくりにくいわけです。
自分の価値が明確になっていないから、価値が伝わらない。価値が伝わらないから、当然売れない。こうなってしまいます。

あなたがどんなにいい店をやっていても、どんなに素晴らしい商品やサービスを売っていても、その価値を伝えなければ、お客様にとって、あなたの商品、サービス、店は存在していないとの同じです。存在しないのですから、売れるわけがありません。

だから、この独自の価値を明確にすることは大事です。独自の価値はあなたの中に必ずあります。それに気づいて、悟って、発信することです。それが激変の時代に成功する方法です。独自化を目指すことが、一番重要なのです。そのためには個性を発揮すること。あなたは世の中にひとりしかいないのですから。個性的になるために大事なのは、自分の好きなことを、常に必死でやることです。だって、人が一番必死になってやるのは「好きなこと」だから。自分の感情に嘘をつくことはできません。それが仕事に反映されます。いかに情熱を持って取り組めるか楽しんでできることは、どこまでも続けられます。勉強も、苦痛じゃないから、さらに詳しく、上手になっていきます。だから他が真似できない、そういうレベルになっていくのです。あなたが心の底から楽しめることは何かを考え、それを必死に、やり尽くすぐらいやってみることです。そうすると発信の量も多くなり、質も高くなるのです。あなたが好きなことをやり尽くし、それを楽しく発信していくと、共感してくれる人が必ず出てきます。共感してくれた人が、応援してくれるようになります。

結果、あなたの会社(店)を中心にお客さまとのコミュニティがつくり出されます。これは他の会社(店)が真似できない価値で、商品やサービスが個性化していきます。個性的なるというのは、あなたのの好きなことを仕事に取り入れること。好きなこととあなたの仕事の融合。これが個性になって、あなたが選ばれる理由になるのです。好きなことを仕事に取り入れられないか、考えてみましょう。

藤原和博氏の『必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済)
『美容師の世界は競争が激しく、「100人に1人」のレベルでは独立してずっと食べていくのは難しいかもしれません。表参道で「カリスマ美容師」と呼ばれるには、「100万人に1人」になる必要があります。しかし、「100人に1人」のお笑レベルの面白さの人が、修行を積んで「100人に1人」の美容師になれば、「お笑い美容師」という新機軸を打ち出すことができます。
このレアさは「100人に1人」×「100人に1人」=「1万人に1人」。町にひとりしかいない「お笑い美容師」ならば、お客様はきっとやってくるでしょう。掛け算することで、「地域一番店」をめざせばいいのです』
藤原氏は、さらにもう1つの「100人に1人」の分野を付け加えれば、「100人に1人」×「100人に1人」×「100人に1人」=「100万人に1人」になれるという。混沌として先の見えない今、個人も会社も、個性的でなければ生き残ることはできない。好きなことを仕事に取り入れることはとても大事だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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ひらめきを生む発想術

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・小惑星探査機「はやぶさ」をはじめ長年宇宙開発に携わってきた川口淳一郎
・大学教授の傍ら幅広いジャンルの書物を世に送り続ける齋藤孝
・人間そっくりのアンドロイド研究開発の第一人者である石黒浩氏

●石黒
呼吸と閃きは、やはり関係があるのですか。
●齋藤
はい。呼吸はいろいろなパターンがありますが、一つには沈思黙考して自分の中で深く集中していく呼吸、それから人の話に息を合わせてお互いに刺激を受け合う呼吸があります。
訓練としては、呼吸に集中しながら長く緩く吐く時間を徐々に延ばしていくというやり方が一つ、もう一つは体を柔らかくして相手に即応したテンポのいい呼吸を身につけることです。
呼吸は沈静してしまうと他者に反応できなくなりますし、逆に他者に反応してばかりだと沈静できません。閃きというのは、この二つの要素のバランスが取れた時に生まれるのだと考えています。
●川口
僕は水泳が好きなのですが、適度の運動をしている時にふっとアイデアが生まれることがあるんですね。呼吸も運動もそうでしょうが、吸う吐く、強める弱めるといった緊張と弛緩の繰り返しですよね。アイデアは一見全く思いがけない時に生まれると思っていましたが、よく考えていくと緊張と弛緩のバランスが取れている時に生まれているような気がします。
●石黒
そうですね。僕自身も風呂上がりに髪を乾かしている時などに、よく右脳と左脳が繋がったような感覚になって解決策が浮かぶのですが、張り詰めた仕事を終えた後の弛緩の時間に閃きが生まれるのかと考えると興味深いですね。それから、物を磨き続けるとか、単純作業を続けている時にもやはりいい閃きが生まれます。
●川口
偶然の出会いを幸運に変えるという意味のセレンディピティという言葉があるんです。物を磨くとか一見何の関係のないようなことがきっかけとなって、そこから解決のヒントを得ることはありますね。
●石黒
僕はそうやって生まれたアイデアは忘れないうちにメモを取ったり、メールでスタッフに伝えたりしています。頭に浮かんだことを瞬間的に文章や絵にして整理していくことも閃きを掴む上での僕の習慣です。
実際、アイデアに長けたUSBメモリーやイオンドライヤーの発明者はひたすら絵を描き続けています。視覚でイメージしていくことは、それくらい効果が大きいのだと思うんです。
●齋藤
アイデアはトビウオみたいにすぐに潜ってしまいますから、メモはとても大事ですね。私は映画館でいろんな発想が浮かぶことが多くて、真っ暗な中で思わずメモを取ってしまう(笑)。それに石黒さんがおっしゃったアイデアをすぐに誰かに伝えるのも気づきの精度を高める上で、とても意味のあることだと思います。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『「足りないのは勇気だ」』

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後藤新平
「人のお世話にならぬよう。人のお世話をするよう。
そして報いを求めぬよう。」

何か重要な決断を下す際には、
たくさんの人から意見を聞いて参考にすることが大切だ。

信頼できる人から助力を仰ぐことも必要だ。
しかし、最終的な決断は、
自分一人で行わなければならない。

また、その後も、自分一人の力で切り開いていくという
覚悟を持つほうがいい。

それが人として「自立する」ということだ。
いつまでも周りの人たちのアドバイスや助力に
甘えているようでは、自立して生きることはできない。

イギリスの詩人、ウィリアム・ブレーク
「どんな鳥でも、巣立ちの際には、
自分の翼で飛び上がっていくほかはない」

「人間の自立も、鳥の巣立ちと同じで、
自分の力で決断し世の中へ出ていくしかない」という意味だ。

「人から何かしてもらう」ことばかり考えるのではなく、
「世の中の人のために、自分に何ができるのか」
考えることができるようになることが、自立のカギになる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「置かれた場所で咲きなさい」

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元ノートルダム清心学園理事長、渡辺和子

一人の大学生から葉書をもらいました。「シスターの心には、波風が立つことはないのですか。いつも笑顔ですが」私は返事を書きました。「とんでもない。波風が立つこともあります。ただ、自分で処理して、他人の生活まで暗くしないように、気をつけているだけなのです」と。

シスターになったからといって、人間である限り、いつも心が平穏である筈はありません。心ない人の言葉や態度に傷つき、思うようにいかない物事に心騒がせ、体の不調から笑顔でいることが難しいこともあります。
生来、勝気な私は、管理職という立場にいることもあって、人前では明るく振る舞い、笑顔でいるように心がけています。暗い顔をしても物事がうまくいくわけではなし、他人の生活まで暗くする権利はないと、自分に言い聞かせていることは確かです。

生まれつき笑顔の少なかった私が、笑顔を多くし始めたのは、誠にお恥ずかしいきっかけからでした。20代に入って、アメリカ人と一緒に働くようになったある日、1人の男性職員から、「渡辺さんは笑顔がすてきだよ」と言われたことによるのです。
ほめるということは大切なのですね。笑顔で生きるということに、もう少し自分らしい意味を与えるようになったのは、30代になってからの「ほほえみ」という詩との出会いでした。
「お金を払う必要のない安いものだが、相手にとっては、非常な価値を持つものだ」という言葉に始まる詩は、次のように締めくくられていました。
「もしあなたが誰かに期待したほほえみが得られなかったなら
不愉快になる代わりにあなたの方からほほえみかけてごらんなさい
ほほえみを忘れた人ほどそれを必要とする人はいないのだから」
この詩との出会いは、私の笑顔の質を変えました。

チャームポイントとしての笑顔から、他人への思いやりとしての笑顔、そしてさらには、自分自身の心との戦いとしての笑顔への転換の始まりとなったのです。

それは、ほほえむことのできない人への愛の笑顔であると同時に、相手の出方に左右されることなく、私の人生を笑顔で生きるという決意であり、主体性の表れとしての笑顔でした。

そして、この転換は、私に2つの発見をもたらしてくれました。
その1つは、物事がうまくいかない時に笑顔でいると、不思議と問題が解決することがあるということです。お姑さんとうまくいかない卒業生が、「シスター、本当ですね。注意された時に、笑顔で『ありがとうございました』というようにしてから、二人の間がとても良くなったのですよ」と、報告してくれました。
もう1つの発見は、自分自身との戦いの末に身についたほほえみには、他人の心を癒す力があるということです。とってつけたような笑顔でもなく、職業的スマイルでもなく、苦しみという土壌に咲いたほほえみは、お金を払う必要の無いものながら、ほほえまれた相手にとっては大きな価値を持つのです。

ほほえまれた相手を豊かにしながら、本人は何も失わないどころか、心豊かになります。不機嫌は立派な環境破壊だということを、忘れないでいましょう。
私たちは時に、顔から、口から、態度から、ダイオキシンを出していないでしょうか。これらは大気を汚染し、環境をよごし、人の心をむしばむのです。
笑顔で生きるということは、立派なエコなのです。ある日、修道院の目上の方が私に言いました。「シスター、何もできなくなってもいいのよ。ただ、笑顔でいてくださいね」ありがたい言葉です。この同じ言葉を、年齢にかかわりなく、かけ合ってゆきたいものです。

「何もできなくていい。ただ笑顔でいよう(笑顔でいると、不思議と何事もうまくいく。ほほえまれた相手も、自分も心豊かになれるから)」

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『「ゆっくり力」でいい人生をおくる』

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精神科医・医学博士、斎藤茂太

若いころはせっかちだった人も、年をとるにつれて、自然にゆっくり力が身について、ゆうゆうと生きてゆけるようになる、と単純に考えるかもしれないが、それは大きな間違いだ。ほうっておけば、せっかちな人は年をとるにつれて拍車がかかり、ますますせっかちになっていく。頑固な人には、同じことが起こる。年をとるにつれて、頑固に拍車がかかっていき、「あんな、頑固なじいさんはいない」と言われるようになる。いじわるな人も度をこして、「あんな、いじわるばあさんは見たことない」となってくる。

人の性格は、年をとるにつれて、もともとの性格が強く出てきて、極端になっていく。加齢により血管が硬くなるように、アタマも硬直化して、思考に柔軟性がなくなるからだ。

「一怒一老」というが、「怒り」は老化を加速させる。ひとつ怒れば、それだけ、せっかち老人、がんこじいさん、いじわるばあさんにいたる道も早くきてしまうから気をつけたい。

そこでアタマの硬直化を予防する柔軟体操のひとつは、「楽しいこと」への好奇心を旺盛にしておくことだ。子供のころの明日は遠足だという前の日の「わくわくする気持ち」を、今でも覚えているだろうか。その気持ちを、年をとっても失わないことが大切だ。
わくわくが心を揉みほぐす。心のいい運動となって、脳の硬直化を防ぐ。楽しそうなことは、なんでもやってやろう、見てやろう、の心意気だ。

もっと「もの好き」になりなさい。私の、わくわくするような楽しみは、旅をする楽しみ、飛行機、列車、船に乗る楽しみ、お酒をたしなむ楽しみ、昔からの友人とほろ酔い気分で冗談をいい合って、大いに笑い合う楽しみなど、いくつもある。楽しみをたくさんもっていたことが、心に余裕をつくりだしてくれたと思う。「一怒一老」よさようなら、「一笑一若」こんにちは、だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『幸せになる100か条』

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江原啓之

口を開けば不平や不満、人の批判や悪口ばかり。こうした人が幸せになることはありません。インターネットなどで無責任な誹謗中傷を書き込む人も目立ちますが、バッシングをして憂さを晴らしているつもりでいるとしたら大間違いです。

陰陽師が人を呪い殺すときに、墓穴を二つ用意していたというのは有名な話。自分の行いは、ブーメランのように自分のところへ戻ってくるという意味の「因果の法則」を理解していたのでしょう。
日本には昔から「罰当たり」という言葉もあります。言葉にはエネルギーがある。たとえば「いってらっしゃい」には相手を守るパワーが、「おかえりなさい」には相手を癒すパワーがあります。
逆にネガティブな言葉を発すれば、相手を傷つけるだけでなく、自分の波長を低めることにつながります。「どうでもいい」といった投げやりな言葉が口癖の人も用心が必要です。

言葉はあなたの思いの表れ。発する言葉が今のあなた自身を如実に表している。その言葉はいずれ行動となります。そして、その行動すべてが自分自身に返ってくる。幸せとなって返ってくるのか、それとも不幸となって返ってくるのか。言葉は人を不幸にもすれば、幸せへと導いてもくれるのです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『「最高の結果」はすべてを「捨てた」後にやってくる』

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早川勝  

私は20数年もの間、売れる営業マンと売れない営業マンをたくさん見てきた。 たとえば、あなたが何かモノを購入する場合、いったい、どんな営業マンから買いたいと思うだろうか。 親切な人、知識がある人、笑顔の人、説明の上手な人、それとも、値引きしてくれる人だろうか。 

そもそも、営業マンが人から嫌われてしまうのは、「営業をする」からだ。 だから、人は「営業をしない」人から買いたいのだ。
たとえば、あなたがシャツを買いにデパートに行ったとしよう。 そこに現れた販売員は、あなたの興味を引こうと、ミエミエのお世辞を連発し、営業スマイルで、わざとらしい積極さと、何でも言うことを聞きます的な従順な態度で接してくる。
「これなんか、お似合いですよ」 「じゃあ、これはどうですか?お客様は何を着てもお似合いになりますね」 「このシャツは超お買い得ですよ!」 「これは今、流行ってて、かなり売れてますよ」あなただったら、どうするだろうか?  たしかに、シャツが欲しくてやってきた。販売員が言うとおり似合っているような気がするし、値段も確かに安そうだ。 しかし、最後の決断が、なかなかできない。そして、迷ったあげくに「また来ます」とごまかして、二度と行くことはない。 
そんな経験が一度や二度はあるだろう。 なぜ、最後の最後で購入に踏み切れなかったのか。 それは、その販売員を「信じきれなかった」からだ。本当の事をいっているのか、嘘なのか、判断できなかったのだ。 もし、この販売員が、「こちらのシャツは似合ってませんよ。こちらのシャツの方が、お似合いですよ」 「ああ、この手のシャツでしたら、隣の店にオススメのものがございますよ」 「来週からセールが始まりますので、今日は買わないで、帰った方がいいですよ」などと言ってくれたとしたら、その販売員から買いたいと思わないだろうか。
その理由は、この販売員が正直な人だと感じたから。 嘘を言わない人だと感じたからだ。 「あなたが言うなら間違いない」と信じられた時、最後の決断ができるようになる。 「高くてもいいから、あなたから買いたい」と、営業担当者の付加価値を評価してもらえたら理想的だ。 

すべての人間関係に、この法則が当てはまる。 好かれている人は、相手に受け入れてもらう努力はせず、あくまで自然体だ。正直に思っている事を伝え、その結果、嫌われてもかまわない。そんな態度で接している。自然体で正直な人というのは、相手と親しくなるために、無意識に「操ろうとする習慣」から解放されている。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『楽しい人生を生きる宇宙法則』

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小林正観

目の前の現象を自分の思い通りにできないこと「悩み」だと思っている人が大多数でしょう。自分が向き合っている現象に対して思い通りにならない、つらい、悲しい、という感想を言っているわけですが、実は現象は「ゼロ」。幸も不幸も、そう思う心があるだけ。自分の“思い”をなくせば「悩み」は消えてなくなります。

雨が降ったときは、洗濯物が乾かなくて困る、晴れたら、紫外線対策をしなくちゃいけない、というふうに考えていた方がいらっしゃいました。それが、私の話を聞いて、雨が降ったら紫外線対策をしなくてよい、晴れたら洗濯物が良く乾く、と思えるようになった、と言ってくださったことがあります。
結局私たちは、「ゼロ」の現象を、自分の感覚で感想を言いながら、評価論評しながら、気に入らないと言っているだけです。その基本的なとらえ方のフロッピーを入れ替えないかぎりは、人生はつらいことばかりですよ、という事実に唯物論として気がついたのです。

これは観念論の話ではなくて、そうなっていますよねという話です。現象は「中立」なのだから、それ肯定的にとらえよう、というだけのことです。
中には、「肯定的なとらえ方ばかりなんて簡単にはできないですよ」という人がいるのですが、それはもはや相談じゃなくて、からんでいるだけ。そういう方には私はいつもニッと笑って「べつに、私はお願いに来ているわけではありませんから」とお答えします。
相手を変えようとか、自分の目の前の現象を変えようとか思っているうちは、問題は解決しません。宇宙にはもともと問題は無いからです。問題は無いのに「私」が問題だ問題だと言っているだけ。

いろんな問題をかかえていて、こんな職場の人に囲まれていて、上司が厳しい人で怒って怒鳴って…どうしたらいいんでしょうっていう質問をよくされるのですが、私の答えは「だから何?」。「辞めたいんですか?」と聞くと、「いいえ辞めたいわけじゃないんです」「辞めたくないっていうことは勤めていたいんですね」「勤めていたいんですけど上司がこんな人で…」「じゃ辞めたいんですね?」「いや、辞めたくはないんですけどひどい人ばかりで…」「だから何?」結局、辞めたくないんだったら文句を言わないでやればいい。辞めるんだったら文句を言わないで辞めればいい。どちらかです。
どちらにしても、文句を言っていること自体がいちばん問題なのです。愚痴を言って泣き言を言って宇宙に不平不満を投げかけていることが、結局は自分にとってものすごく損。
投げかけたものは返ってくるので、辞める辞めないよりもそっちの方が重要な意味を持ちます。好ましいものに囲まれていない、という人は、自分が投げかけたものが好ましいものじゃなかったということ。いい思いをしたい、お金を儲けたい、ということばかり考えている人は、何も投げかけていません。むしろエゴという名のエネルギーを投げかけている。だからエゴのかたまりに囲まれることになるのです。

喜ばれるように生きていくと、喜びに囲まれるようになる。かんたんな構造です。自分の人生が楽しいほうへ展開していかない、と言う人は、楽しいものを投げかけていないからそうなる。
だからイヤイヤやっている仕事はダメ。イヤイヤしか返ってきません。楽しくやっている仕事は、はじめは収入が少なくても、そのうち必ず楽しくてしょうがないような状況に囲まれるようになります。好きでやっているのだったら寝食を忘れてやっていられるのだから、膨大に投げかけることができる。そして将来、膨大に返ってきます。

迷っていることがあって相談に来ているのか、愚痴、泣き言、悪口を言いに来ているのか、をちゃんと分けたほうがいいのです。で、不平不満、愚痴・泣き言・悪口・文句・恨み言葉・呪い言葉を言いたいのだったらそういう仲間を見つけて言い合えば良い。しかし、言えば言うだけまたその言葉を言いたくなるような現象が降って来ます。

〇「幸も不幸もない」
あるのは現象だけで、それをどう捉えるかという「見方」や「考え方」があるだけ。お金がたくさんあっても不幸な人はいるし、病気であっても幸せな人はいる。あくまでも、見るのは自分で、動くのも自分。他人が見てくれたり、動いてくれるわけではない。
お腹が減ったとき、誰かにかわりに食べてもらうわけにもいかない。目の前の現象を変えようとしないということは、「起こることは、すべては必然、すべては必要」と「現状肯定」をすることだ。
「見方」や「考え方」を変えてみよう。文句や愚痴を言っても、目の前の現象は何も変わらない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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 世の中は貸しと借りで動いている

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 遥洋子 

「今回は泣いておきますので、次回は・・・」という話など、 私なんかですら日常だ。  あるいは、「今回は予算を都合つけましたが、 予算のない時には協力いただけますか」 「値引きはできませんが、そのかわりにこれをおつけいたします」 「これをやってくださるなら、うちはこの役者を提供いたしましょう」etc…。  

そこで生じた“貸し”や“借り”を意識できない人とは、 その後のビジネスは難しい。お付き合いすら難しい。  実は友情ですら、この方程式で成立している。 返す返さないは、返せるか返せないかという事情にもよるので、 突き詰めると、そこに貸し借りがあることを“意識できているか”ということにつきる。  

楽屋を出て、ロビーを通る。  私がその女優に送ったスタンド花が一番目立つところに置かれてあった。  微力ながらチケットを協力したことへの“借り”を ちゃんとわかっている女優から私へのそれが返事だ。 「わかっているよ」と、そのスタンド花の位置が言う。  

社会のコミュニケーションはその多くが貸し借りで成立している。  長く働いているからといって、高い地位だからといって、 その感覚を持っているかの有無は別だ。  血縁だと今後も愚痴を言いつつ縁が続くのだろうが、 その感覚を持てない仕事相手とは単発の仕事になろう。 そのかわり、その感覚を持つ相手は大切に離さないつもりだ。  その相手は貸し借りがわかる人物かどうか。 人を見極めるいい指針だと思う。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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