「好きなことだけやって生きていく」

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角田陽一郎

あらゆる仕事がAIやコンピュータに置き換えられていく。「嫌なことを我慢してやること」には、だんだん意味がなくなってきています。
代わって支持されているのが、「好きなことをやる」ということ。好きなことを創造できると、必然的に「好きなことだけやって生きていける」確率は高まっていきます
好きなことを仕事にできていない人は、「好きなこと」に縛られている人。好きなことを仕事にできている人は、「好きなこと」を創造できる人。

世の中の事象、他人から得た情報、自分自身の失敗、つい「面倒くさい」と思ってしまうこと、そのすべてをとにかく面白がって好きになる。そうやって増えた「好きなこと」の中から、今できることをやっていけばいいもし今、あなたが「つまらない」と思っているものがあれば、一度考えてみてください。
あなたは、その「つまらないもの」と、きちんと向き合いましたか?
あなたの限界を打ち破れるのは、自分ではなく他人
今、「好きなこと」があるかどうかは関係ない。まずは「好きなこと」を増やすことに、全力を尽くす
何でもすぐに検索することで、「いろいろなことに興味を持つ」「知らないことは調べる」という習慣を身につけることが大切
世の中のすべてのことは、必ず自分とつながっている。そこに気づけば、嫌いなことさえ「好きなこと」に変えられる
たとえば、「世界史は複雑で苦手」という人は、興味のあることと世界史をつなげてみてください。もしサッカーに興味があるなら、好きなサッカーチームのある町の歴史を調べてみる。

仕事の「できる」「できない」を分ける三つの意識
「当事者意識」「お客さん意識」「被害者意識」

「なじみのあるフレーズ」×「最新のアレンジ」で、ヒット曲
「流行りもの」を馬鹿にしてはいけない。
「売れる理由」は売れているものの中にこそある
あなたの「想い」を、いかに世の中に広げるか。それこそが「好きなことだけやって生きていく」鍵になる
プライベートな想いはその人のオリジナリティであり、とても重要です。しかし、「パブリックにする」という作業を経なければ、それは他者に見せる「コンテンツ」にはなり得ません
「作り手のプライベートが、他人のプライベートになりうるか」が大きな分岐点創造は、この世で一番の快楽をもたらしてくれる。それが「好きなことだけをやって生きる」べき理由一つだけでいい。
「好きなことだけやって生きていく」ために「若さ」以外の武器を身につける

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『信頼の原則 最高の組織をつくる』

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ジョエル・ピーターソン、デイビッド・A・カプラン

・信頼が成立するには、「人格」「能力」「権限」の3つの条件が満たされなければならない
・信頼には「相互的信頼」「代理的信頼」「擬似的信頼」の3つがある
・信頼には裏切りがつきものである完全に裏切りを防ぐことはできないが、信頼をマネジメントし、リスクを最小化することはできる。

卓越した企業を築こうとするとき、リーダーの仕事は単独で登頂を目指すことではない。部下たちが、自分たちだけでは到達できない頂上に立つのを助けるのがリーダーの仕事だ
信頼の核となる意味は、一定の権限を進んで他者にゆだねるということ

〇信頼の3条件「人格」とは、信頼する相手があなたの利益を自分のことのように大切にしてくれること
「能力」とは、信頼する相手があなたの利益を最大限に実現するための知性・能力・教育を身につけていること
「権限」とは、信頼する相手が約束を守れるだけの権限を委譲されていること

裏切りにできるだけ遭わないようにする方法
・信頼の3条件(人格・能力・権限)のすべてが満たされているかどうか確かめる
・信頼の種類(相互的、代理的、擬似的信頼)を見極めて、擬似的信頼なら裏切りは時間の問題と覚悟する
・「信頼の原則」に則って信頼の文化を築き上げる

〇誠実さの3条件
1.言葉と行動を一致させる
2.守れない約束はしない
3.周囲の意見を聞いて軌道修正をする

〇尊敬を生み出す環境づくりの4つのポイント
1.尊敬のための「投資」をする
2.その場にいない人にこそ尊敬を示す
3.議論や反論を避けない
4.失礼な態度はすぐに改めさせる

〇権限委譲で部下の実力を引き出す6つの方法
1.新しい仕事に挑戦させる 
2.行動に移させる
3.前例に縛られない 
4.失敗を覚悟する
5.心配性を追い払う 
6.説明責任をセットにする会

社の目標が更新されなければ、仕事に熱心になれなくなる

〇コミュニケーションを信頼につなげる4原則
1.悪いニュースも公表する
2.一言の愚痴ももらさない
3.ボディランゲージや雰囲気に気をくばる
4.チームの価値観と矛盾しない予算配分をする

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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わらしべ長者が社長になったら、 企業経営は任せられるか

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秋山進:プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役

本当に少数精鋭の組織では、そう簡単に真の実力による序列は壊れない。やはり多くの人の意思が絡まり合う、一定以上の規模の組織であればこそ、このような摩訶不思議な現象がまかり通るのだろう。大きな組織であればあるほど、人が権謀術数を弄する余地も生まれやすく、派閥もできやすい。

どの派閥にも属さない八方美人的な人が、誰にも憎まれずに、ひょいひょいとおいしいとこ取りをする事もありうるのだ。
まったくの偶然で、会社の業績が好調な時に、たまたま事業部門にいて、業績を評価され、会社が低迷した時には、たまたま間接部門にいて、責任を逃れてきたという人がいるのも、大きな組織ならではだろう。

さて、最後に、考えておきたい事がある。 能力はないのに出世する人は、個人としては見事に出世するわけだが、果たして、こういう人を出世させていく事は会社に取って良いことなのだろうか。
残念ながら、この件について何かを語るには、サンプルが少なく、再び、印象論になる事をお許しいただきたいのだが、
たとえば「わらしべ長者」が過去働いてきた会社はどこもピークを超えて衰退期に入っている。

人の話をよく聞き、組織に活力を与えた経営者は、結局、いろいろな人の意見をよく聞く、あまり、絞り込みができず、総花的な経営を続けている。
私は、こういう運のいい人を、「寄生樹(やどりぎ)」と呼んでいる。会社の栄養分を、いつのまにか、もっぱら自分の栄養分に変えてしまう人だ。
社交性と処世術が優れている事は良いことだが、それだけで偉くなった人は、周りへの配慮のあまり、厳しい意思決定をせずに、先延ばしにする傾向がある。

こういう人は、中間管理職としては組織の潤滑油になるものの、それ以上に重要なポジションにつけてしまっては禍根を残す。
経営幹部は、性格は良くなくてもよいから、厳しい目を持ち、時には何かを「切り捨てる」という果断を交えながら、将来を創り出す仕事をしなくてはならない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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水素エンジン

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ボルグワーナーFIS Japanカントリーマネージャー兼チーフエンジニアのHans Hardam(ハンス・ハーダム)

「水素だけでなく、合成燃料(e-Fuel)やアンモニアを使うエンジンなど、内燃機関の革新に関わる幅広いテーマの開発を進めている」 
さまざまな次世代エンジンの候補がある中で、水素エンジンの魅力はどこにあるのか。
内燃機関部品を主力事業としてきたボルグワーナーとしては、インジェクターやターボチャージャーといった既存製品を活用できる点が大きい。 

水素エンジンは燃料電池車(FCV)と同様に原理的には二酸化炭素(CO2)を排出しない。
一方でFCVと異なり既存のエンジンの延長線上にあり、FCVに比べて安価にできる可能性がある。
ガソリンエンジン車のコストと比較すると、「FCVはシステムを刷新する必要があるため数倍と高いが、水素エンジン車なら1.2~1.3倍で済む」

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『念のため思考』

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徳升笑子

・一流の人の「素」にフォーカスする
・相手のプライバシーには決して踏み込まない
・相手のスケジュールの「前」も「後」も知っておく
・相手のコンテクストに心を配る

人間は、とかく打算や下心、効率主義に心を支配されがちですが、『念のため思考』は、それとは真逆の「心から相手を思う」思考です。
私がニューヨークの一流から信用を得ている最大の要因は「プライバシーを決して口外しない、明かさない」という点

ごく簡単な仕事でも、それに沿ったプランAに合わせてプランBはマスト。最低でもプランCまでは“念のため”に用意しておきます
そのプロジェクトが一流であればあるほど、大勢の人とチームで動くことが不可欠。それなのに、「このスタッフは力不足かもしれない」「この人はパートナーとして信頼できないかもしれない」と思っていたら、ゴールは遠ざかってしまいます。

かかわるすべての人を信頼することが、成功の絶対条件と言えます
誰の責任かを追及するより、目の前の問題解決に集中

「フローラルデザイナーになりたい」といってホテルやレストランを見て回る学生はたくさんいましたが、朝の5時にオープンする市場に通うのは
私くらいのものでした
私の目的は、市場を知ること。それには市場の人も知らねばなりません。

言葉もたいしてできなかったので、まずは、「サンキュー」から始めました。狭い通路を歩いていて、前にある段ボールを市場の人が動かしたら「サンキュー」。相手は私のためではなく、作業の都合で移動させただけなのですが、「おかげで通りやすくなりました」という気持ちを込めて、笑顔で「ありがとう」と伝えます
一流の人は肩書きや地位、あるいは業績やお金というたくさんの“服”をまとっています。多くの人はその“服”の部分に注目し、そこに対してアプローチするのでしょう。しかしそれでは、相手の外側にいる、その他大勢で終わり、信頼関係を築くことはできません。
しかし、念のため思考を巡らせて相手の“素”にフォーカスすれば、どんなに手の届かないような相手とも人間対人間の会話が始まり、人としての付き合いができるのです

シンク(流し台)には水滴は残さない、ゴミは残さない。家具を傷つけない。トイレは使わない、余計な会話はしない。プライバシーは一切明かさない。
個人宅でのお仕事では特に気を遣います。アレンジメントを活けている最中はもちろん、その場を後にするまで、余計なものは決して見ないように注意しながら、淡々と作業をします。

一定の距離感を保つこと。それがお客様すべてに対して私がしていることです。セレブリティであればなおさら、相手のプライバシーには決して踏み込まないと決めています

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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報恩感謝の心

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白駒妃登美

昭和26年サンフランシスコ講和会議スリランカ代表ジャヤワルダナ氏の演説

「憎悪は憎悪によって消え去るものではなく、ただ慈悲によって消え去るものである」と仏陀の言葉を引用した。
アジアの諸国民が、日本は自由でなければならないと思っているのは何故でしょうか。それは、日本と我々の長年の関係によるものです。

アジアの諸国民の中で、日本だけが強力で自由だった。日本を保護者にして、盟友と見上げていた時に、アジアの諸国民が日本に対して抱いていた高い尊厳の為であります。
長年、西洋諸国に虐げられていたアジアの民にとって、大国ロシアを破り、独立を守った日本は希望の星であり、尊厳の対象でした。

ジャヤワルダナ氏は、この演説の中で、スリランカが、一切の対日賠償請求を放棄する事を明言した。
演説が終わると、称賛の声と拍手の嵐で、会場の窓ガラスが割れんばかりになった。
これによって、日本は特別な制裁を受けることもなく、今日の平和を享受することができた。日本人が古来、最も大切にしてきたのは恩という概念だ。
日本人を、一言で表せば報恩感謝の民族だ。スリランカに対して、感謝の気持ちを伝えられる日本人でありたいと思う。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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ダイヤモンドは目の前に・・・

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 小川忠洋

どんな事業でも、すでにダイヤモンドを持っているはずだ。 既存客という名のダイヤモンドを。

新規事業に進出するのは、既に持っているダイヤモンドを 磨き終わってからでいいんじゃないだろうか。 つまり、既存客からの売上を最大化してから・・・という意味である。
そのために彼がやるべきことは、 既存客が買えるバックエンド商品の開発だったり、 既存客からの反応を上げるためにDMを打ったり、 ビデオを使ってみたり、、、などなど、 全てフォーカスは既存客向けの事ばかりだ。
まずそれをやって年商4億円を6億円にしてみる。 そうすればきっと、新規事業を2,3個たちあげて 年商を10億にした時よりも利益があるはずだ。

彼の気持ちはよく分かる。 外にあるダイヤモンドは輝いて見えるもの。 自分が持っていないダイヤモンドは簡単に手に入りそうに見えるもの。。。
しかしそれらは幻想で、、、 今、自分が持っているダイヤモンドを磨いた方が、よっぽど価値を生み出す。
忘れないで欲しい。ダイヤモンドはあなたの目の前にある。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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すっぴん

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中島みゆき

「気が利かない女どもで申し訳ありませんです。これは歌手なんですがね。私に言ってくれれば、いつでも大先生の講演会で歌わせますよ。」
園長先生は、突然私のプロダクションに変身した。
「歌手の割には地味でしてね。好い子ですよ。化粧もしない、すっぴんです。それに比べて、こいつは。」
私の隣にいた友は、ぎこちなく微笑んだ。
「何にも能が無いものだから、化け物みたいな化粧しやがって、見世物ショーですよ。」一座は大受けで拍手した。

友は細い首をうなだれて、私と一緒にお酌を続けた。私は、この日、大変底意地が悪かったので園長先生には教えない事にした。私が、実はフルメイクであったということも。
プロのメークアップアーティストに頼めば、すっぴんに見えるように作れるのだということも。私は、底意地が悪いので、園長先生には教えない事にした。

その日、友は体を壊し、その顔色の悪さを恥じてなけなしの白粉を、厚く塗っていたのだということも。それが乏しい化粧品であればあるほど、仕上がりは哀しく厚化粧見えてしまうのだという事も教えない事にした。

「教育者ですからね、子供らの考えは分かるんですよ。」得意満面で名刺を配る園長先生を、私は低い低い席から見上げていた。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『額に汗する幸福論』

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本田直之

今の若い連中はお酒も飲まなければ、車を所有したいという願望も強くない。それをみて覇気がないと憤る人がいるが、そういう人たちはすでに時代感覚を失っている。
ダーウィンの進化論と同じ、環境の変化に合わせて、進化してきた結果が、彼らの生き方や行動スタイルなのだ。だから、時代の空気を知りたければ、年配者ではなく若者とつきあうべき。

自分たちと違うといって敬遠していても何も始まらない。そういう人は、やがて淘汰されていくようになっている。
「今は暗い時代だ、どんどん悪くなっていく」という人がいる。しかし、よく考えてみればわかるが、昔に比べて今の時代はすべてが格段に便利になり、社会も少しずつよい方向に進んでいる。

時代の変化が分からなくなると、変化を否定するようになる。昔はよかった、と。
1200年以上前に建てられた法隆寺の塔にも、「最近の若者はしょうがない」という意味の落書きがある。「時代の空気を知りたければ、年配者ではなく若者とつきあうべき」時代の変化を否定してはいけない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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クールな頭、温かい心

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アルフレッド・マーシャル

大学教授として、こんな学生たちを 増やしていきたい。

クールな頭だけでなく、 温かい心も身につけてもらう。  
卒業後の実業の場において 、身の回りで起きている貧しい人たちの生活苦の
解消に手を差し伸べる事が出来る。 人間は、誰でも利他的な心を持っている。  極貧に喘ぐ人々が沢山いる。  
そうした人たちが、より良い住居、より良い食事、 より長い余暇を
楽しむには、 より大きな富を作りだし、その富を適切に分配し、 利用する
必要がある。
その為には、一人ひとりが 冷静な判断に基づき生産活動に従事する。  
それと同時に、利他性を発揮する。  
これが、最も近道になる。
現代でも、一人ひとりが  クールな頭と温かい心を持つ事が
豊かで明るい経済を作る為には不可欠だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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