商店街の活性化 

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萩本欽一

日本人って、どういう訳か、みんな「ごく普通」というのが好きだよね。でも、普通のことをやっていても、大成功なんてありえない。もっと新しいことを考えて、どんどん変えていかないと。

僕の知りあいに、映画監督を目指してカメラをまわしてた奴がいるの。そいつが故郷に帰って、地方の商店街で親父さんがやってた店を継いだのね。その商店街というのは、このところ、どんどんさびれていく一方だった。
そいつはモノをつくってたから、ものづくりの感覚で「こういう事をやったらどうだろう?」って考えて、自分たちで広場に小さな市場をつくった。
そこに商店街のみんなで出店したんですよ。そしたら大成功して、今度は鉄筋6階建ての大市場にするんだって、みんなで寄り集まってやったら、品物が変わった訳じゃないのに大繁盛しちゃった。

そいつは商売なんて一度もしたことないんですよ。何もわかんない奴が、「とりあえずやってみましょうよ」って、掘っ建て小屋みたいな市場をこしらえた。たいして計画もしないで、あまりお金もかけないで。
たぶん、それが良かったんだと思うよ。その雰囲気が本当に市場っていう言葉にあってたんだろうね。
で、市場という名前を聞いただけで、「安そうだし、なんだか面白そうだぞ」って、みんなが集まってきたんだろうね。しかし、商売を知らない奴がそんな計画して、商店街がよくまとまったよね。
おそらく、みんなお客さんが減って困ってたから、「まあ、やらないよりやった方がいいじゃないの」って、いいも悪いもないしと、やったんだと思うな。

だから、改革というのは、何も知らない新しい奴がするんですよ。ベテランの長老たちが難しい顔してあれこれ議論しても、たぶん何も変わらないよ。そいつは何も知らないから、思い切ったことができた。
みんなと同じことをやってたら、お客さんは来ません。もっと、他の人がやっていないことを考えないと。
だから、一番大事なのは逆転の発想。ダメを気持ちいいほうに転換するところからはじめないと。一般論とか一般的っていうことを、みんな大事にしすぎてる。そんなものは、サッサと捨てた方がいいよ。

〇町おこし、村おこしが成功した例の共通点
1. その町や村で育った人が一度都会に出て生活し、戻ってきて何かを始めた。
2. 都会に住んでいた人が仕事を辞め、その町や村に移り住んで何かを始めた。
3. その町や村の外に多くの友人・知人を持っている人が何かを始めた。
この3つのうちのどれか。外の世界と交流を持ち、外の世界を知っている人が、新しい楽しいアイデアを持ち込み、活性化のきっかけをつくっている。
ずっとその町や村から出たことがない人は、その地域の良さを認識できないので、その良さをアピールすることができない

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『斎藤一人 愛される人生』

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ステキな踊りをおどってる人と、偶然、出会いました。その人はレストランをやってるんだけど、「ウチの店にはあまりお客さんが来ないんです」っていうのね。私は、その人の話を聞いてて、こんなことを思った。「もしかしたら、そこのレストランに来たお客さんが、誕生日やなんかお祝いごとがあったとき、その人のために、一曲、踊りを踊ってあげたら、スゴく喜ばれて楽しくなるんだろうな」って。

なにを言いたいんですか、って。人間って、自分が楽しむことを先に考えちゃう傾向があるんだ。自分が楽しむことを考えるのはいいんだよ。私はなにも、「それは悪い」といってるんじゃないからね。
ただ、意外なことに、自分を先にするより、相手が楽しむことを先に考えると、もっと、もっと自分が楽しくなってくる。自分の楽しみを優先した時の何倍、何十倍も楽しいんだよ、って。それを言いたいんです。

それで、“しあわせの種”をまく、人を喜ばすって、「誰々の誕生日を祝ってあげよう」とか、ちょっとした事でいいうえに、ヘンな話、あまりお金をかけなくても、人を喜ばすことはできるんですよ。マグカップに字を書いてあげる、なんてのは、100円か、200円の話でしょ。人をほめたり、人にやさしい言葉をかけてあげるとかって、タダだよ。
それでも、ものスゴい効果がある。「効果がある」というのは、人から笑顔がもらえる、ってことだよ。
人をしあわせにする、人を喜ばせることをやったら、自分だけじゃなく、相手の心にも「うれしいな」っていう思い出が残る。うれしい思い出を人にたくさん提供できる自分って、スゴくいいもんです。そんな自分の人生って、最高だよ。

だから、人を喜ばせて、楽しい思い出のプレゼンターに自分はなるんだ、と。そうやって心に決めて、やりだすとする。すると、どんどん、どんどん楽しくなって、そのうち、「渡すタイミングをどうしようか。サプライズにしたら、どうだろう」とか考えだしたりね。
そうすると、サプライズものって、もらった人も喜ぶけど、自分も渡す前からワクワクしちゃう。仕事においても、人を喜ばすことを考えながら仕事してるのと、そうじゃないのとでは、楽しさが、全然、違います。社長や上司を喜ばそう、お客さんを喜ばそう、同僚も喜ばそう、って思うと、仕事がどんどん楽しくなってくるし、出世もするの。

客商売っていうのは、お客さんに「そこのお店に行くと楽しい」って言われるような店を作んなきゃいけない。飲食店をしてるんだとしたら、「自分のところは、おいしい料理を出して喜ばすんだ」っていうのもいいよ。
けどね。私は、日本じゅう、いろんな食べもの屋に行ってるけど、食べもの屋でマズイってところって少ない。どこの店も、味はそこそこ。その中で、繁盛してないお店というのは、たいがい、楽しくないお店なんです。
だから、お客さんを楽しませなきゃなんない。

とにかく、なんでもいいから、人が喜ぶことをやってみる。仕事してる時も、プライベートでもそうですよ。
そしたら、いつも自分はハッピー。「どうしたら喜ぶだろうか」って考えてるだけで、もうワクワクしちゃう。こういうのが“第三のしあわせ”だ。って、私はいうんですけど。
ところで、あなたは“第三のしあわせ”を味わったことがありますか?釣りとか、ゴルフとか、登山とかさ、ハイキングとか、いろんな楽しいものがあるけれど、そのなかの一つとして、「人の笑顔を見たり、人が喜ぶことをするのが趣味なんだ」って。
そんな考えの人たちが集まれるインターネットサイトみたいのを作って、「今日、こんなことをしたら喜ばれた」とか、みんなでいいアイデアを共有しあって、使ってみたらどうだろう。なんてことを考えながらワクワクしている、今日この頃の一人さんです(笑)。

「仕事がうまく行くコツは、ふつうにお役に立つだけじゃなくて、楽しくなって役に立っちゃう。その人が来ると、明るくなっちゃう。お店だって、そこへ行くと、楽しくなっちゃう、明るくなっちゃう。
元気はつらつとやってることが、世間やお客さんに求められてるんです」皆でどこかで宴会をやってるとき、誰かが入ってきて、座がパーッと明るくなる電灯のような人がいる。反対に、誰か入ってきたとき、座がシーンとなって暗くなったりする人もいる。
人を喜ばせるのが好きな人は、電灯のような明るい人。自らがワクワクしていないような人、暗い人は、人を喜ばせることはできない。

人を喜ばせるのが好きな人になろう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『ライフシフト 100年時代の人生戦略』

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リンダ・グラットン&アンドリュー・スコット

日本は、世界でも指折りの幸せな国だ。世界保健機関(WHO)の統計によれば、ほかのどの国よりも平均寿命が長い。所得や人口、環境の質など、世界の国のランキングにはさまざまなものがあるが、平均寿命というきわめて重要な基準で日本は世界のトップに立っている。
100歳以上の人は、すでに6万1000人以上。今後、100歳を超えて生きる人はもっと珍しくなくなる。国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上の人口は100万人を突破する見込みだ。2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想される。いまこの文章を読んでいる50歳未満の日本人は、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすつもりでいたほうがいい。

日本では、長寿化の負の側面が話題にされがちだ。この変化を恩恵ではなく、災厄とみなす論調が目立つ。ここでは、長寿化の恩恵に目を向け、どうすれば、個人や家族、企業、社会全体の得る恩恵を最も大きくできるかを中心に論じたい。

長寿化は、社会に一大革命をもたらすと言っても過言でない。あらゆることが影響を受ける。人々の働き方や教育のあり方も変わるし、結婚の時期や相手、子どもをつくるタイミングも変わる。余暇時間の過ごし方も、社会における女性の地位も変わる。20世紀に、日本の社会と経済は大きな変貌を遂げた。長寿化は、21世紀に同様の大きな変化を日本にもたらすだろう。
この先、多くの変化が日本人を待っている。最も大きく変わることが求められるのは個人だ。あなたが何歳だろうと、いますぐ新しい行動に踏み出し、長寿化への適応を始める必要がある。長く生きる人生に向けて準備する責任は、結局のところ私たち一人ひとりの肩にかかっている。

問題は、多くのことが変わりつつあるために、過去のロールモデル(生き方のお手本となる人物)があまり役に立たないことだ。あなたの親の世代に有効だったキャリアの道筋や人生の選択が、あなたにも有効だとは限らない。
あなたは、親の世代とは異なる選択をすることになる。やがて、あなたの子どもたちも、あなたの世代とは違う決断をするだろう。人生の道筋に関する常識は、すでに変わりはじめている。
日本でも、終身雇用が当たり前ではなくなった。若者たちの生き方も変わりつつある。長寿化を恩恵にするためには、まず視野を広げるべきだ。
高齢者医療や年金といった人生の締めくくりの時期に関わる問題だけを見るべきではない。高齢者医療や年金の問題ばかりを見ていると、全体像を見失う。
長寿化により、老いて衰えて生きる年数が長くなるわけではない。長く生きられるようになった年月の大半を、私たちは健康に生きることになる。若々しく生きる年数が長くなるのである。いまの80歳は、20年前の80歳より健康だ。いま80歳の人たちの子どもが80歳になるときには、もっと健康な日々を送れる。「老いている」「若い」という概念が大きく変わるのだ。

したがって、長寿化に備えるためには、人生の締めくくりの時期への準備をするだけでなく、人生全体を設計し直さなくてはならない。長寿化時代には、人生の新たなステージがいくつも出現し、パートナー同士の関係も様変わりする。
そして、新しい生き方が試みられるようになる。人が長く生きるようになれば、職業生活に関する考え方も変わらざるをえない。人生が短かった時代は、「教育→仕事→引退」という古い3ステージの生き方で問題なかった。しかし、寿命が延びれば、2番目の「仕事」のステージが長くなる。引退年齢が70~80歳になり、長い期間働くようになるのである。
人々は、生涯にもっと多くのステージを経験するようになるのだ。選択肢を狭めずに幅広い進路を検討する「エクスプローラー(探検者)」のステージを経験する人が出てくるだろう。自由と柔軟性を重んじて小さなビジネスを起こす「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」のステージを生きる人もいるだろう。さまざまな仕事や活動に同時並行で携わる「ポートフォリオ・ワーカー」のステージを実践する人もいるかもしれない。

〇「生涯現役こそ最高の年金」田中真澄
『人生は未完に終わるもよし 仕事の途中で天寿を全うする これが最高の人生』年金をあてにして、定年後は余生をのんびり過ごす、というような人生計画はこれからは通用しない。なぜなら、諸外国と同じように、年金の支給開始年齢はどんどん引き上げられ、それに対して平均寿命が100歳に限りなく近づくからだ。「生涯現役」という言葉がますます現実味をおびてきた。
しかしながら、世の中の変化は恐ろしいほど加速している。いうまでもなく、ITやAI、ロボットやインターネットによる大変革だ。のんびり引退、などと思った途端、この大変化の波に乗ることはできない。興味や好奇心を失ったら、人は老いる。100年時代の人生戦略を考えないといけない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『本田直之流 しりあがり的 額に汗する幸福論』

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今の若い連中はお酒も飲まなければ、車を所有したいという願望も強くない。それをみて覇気がないと憤る人がいますが、そういう人たちはすでに時代感覚を失っています。
ダーウィンの進化論ではありませんが、環境の変化に合わせて、進化してきた結果が、彼らの生き方や行動スタイルなのです。
だから、時代の空気を知りたければ、年配者ではなく若者とつきあうべき。自分たちと違うといって敬遠していても何も始まりません。そういう人は、やがて淘汰されてしまう。

〇「今は暗い時代だ、どんどん悪くなっていく」という人がいる。
しかし、昔に比べて今の時代はすべてが格段に便利になり、社会も少しずつよい方向に進んでいる。
江戸時代は、洗濯機もクーラーもテレビも、スマホも、パソコンも自動車も飛行機もなかった。現代はそれがさらに日々進化している。
人が「こうあって欲しい」「こうなると便利だ」と考えたものが次々と実現している。戦争も紛争も、かつてに比べたら格段に少なくなっている。どんどんいい方向に進化している。
時代の変化が分からなくなると、変化を否定するようになる。昔はよかった、と。1200年以上前に建てられた法隆寺の塔にも、「最近の若者はしょうがない」という意味の落書きがある。
「時代の空気を知りたければ、年配者ではなく若者とつきあうべき」時代の変化を否定してはいけない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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宗教

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宗教は、弱い者を操縦するために強者が作った戦略とも言える。
弱い自分は善であり、強い者は悪であると価値をゆがめてしまう。

現世で苦しめられている弱者こそ来世では天国に行き、現世での強者は地獄に堕ちる。現在において弱いことを肯定し、欲望を否定する。
それは現実の生を楽しまないことを「善い」とする宗教の原罪の価値観・考え方、禁欲主義、現世否定主義となった。
憎悪やねたみが、創造力を育て宗教をつくり上げるまでになった。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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男と女のアタマ

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アバターの本は難しい。  もっと分かりやすく書いて欲しい。 ふと、思ったが  女は、このように 論理的に考える事に憧れているのか。  

著者と同じように、  男たちと同じように考えたいと 思っているのか。  
アバターは、女の方が多いと思う。 そうだとしたら、もったいない事だ。  
女の脳の方が優秀だと分かってきたからだ。  

左脳でしか考えれない男。 右脳と左脳を同時に使える女。  
男は、地図の上を徒歩でテクテク歩き、 論理的に目標を目指す。  
女は、地図を高空から俯瞰して 一挙に目的地へワープする。

女は、論理的に考えられないのではなく、 論理的に考える必要が無い。  
閃きで問題を解決できてしまうのだ。  
まるで、男は、釈迦の手の中で 世界を取った気でいる孫悟空みたいだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『無事是貴人(ぶじこれきにん)』

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臨済宗相国寺派管長、有馬頼底

禅語の中で特に有名なものの一つに「無事是貴人(ぶじこれきにん)」『臨済録』がある。「無事」という言葉から、「平穏無事で何事もないのが一番」という意味合いに取られることも多いが、じつはここで言う「無事」とは、そいう意味ではない。
「ただ、造作すること莫(なか)れ」ということであって、つまるところ「何もしない」という意味です。つまり「仏の道を歩み、悟りを得るというのは、何もしないということだ」とこの言葉は説いている。

そう言われても、なかなかピンとこない人も多い。たとえば、庭先にきれいな一輪の花が咲いていたとする。そんな花を見つけると、花の美しさを際立たせようと周囲の草花を抜いてしまったり、逆に別の草木を植えてみたり、石を配して、いかにも趣が深そうな演出をしたり、逆に照明を当てて鮮やかにライトアップしてみるなど、いろいろなことをしてしまう人がいます。
しかし、本来の美しさというのは、何もしない、ありのままの姿にこそある。それが「無事是貴人」という言葉の教えだ。
それは、人間性という意味においても同じだ。仏教には「どんなもの、どんな人の中にも仏がある」という考えがある。あらゆる人、動物、植物にも仏の心が宿っている。そのように初めから自分の中に仏の心があるというのに、自分の外側ばかり見て「仏の道を極めたい」「悟りを得たい」と奔走するのは、愚かなことです。

日本の禅宗文学に一大金字塔を建立した白隠禅師も「遠く求むるはかなさよ」(遠くばかりを見ても、仕方ないのだよ)と述べています。元来、あなたには「あなたなりの美しさ、すばらしさ」があるものです。過度に着飾ったり、化粧をしたり、高価な持ち物を持たなくても、そのままのあなたで十分にすばらしい。
「いい大学を出た」「いい会社に入った」「お金持ちだ」「部長だ、専務だ、社長だ」と、いろいろな要素で自分を装飾しなくても、本当の魅力は「あるがままのあなた」にあるのです。つまり、それが「何もしない」という生き方なのです。

もちろん、「何もしない」というのは、怠惰な生活を送るという意味ではありません。目の前の日常をありのままに受けとめて、淡々と、自然にまかせて、懸命に生きること。「幸せになりたい」「満たされたい」と頑張るのではなく、あるがままのあなたとして淡々と生きることが大事なのです。
わび茶の完成者として知られる千利休は「叶うはよし、叶いたがるは悪し」と言っています。
「願いが叶うのはいいことだけれど、叶って欲しいと願うのはよくない」ということです。あなたにも夢や希望、願望があるでしょう。しかし、それは「求めるもの」ではありません。
淡々と、懸命に生きる中で「いつのまにか叶うもの」だと利休は言っている。何かを求めるでもなく、自分を虚飾するのでもなく、ただ淡々と「何もしない」という生き方をする。ぜひとも実践して欲しいものです。

〇小林正観「頼まれごとの人生」
「頼まれごとの人生」とは、自ら、ああだ、こうだ、と画策したり動いたりするのではなく、人から頼まれたことをただ淡々とこなしていく、という生き方。
人からの頼みを断ってばかりいる人は、やがて、人から頼まれなくなる。人からよく頼まれる人は、あまりこだわりなく、気持ちよく引き受けてくれる人。これを続けていると、大きな意志の力で自分が動かされているのがわかる。それが、「使命」だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『熱く生きる』

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心臓血管外科医、天野篤

天皇陛下の心臓手術は東京大学と順天堂大学の合同チームにより行われた、「異例のケース」といわれ、その手術を執刀した順天堂大学の天野篤。

「落ちこぼれだった高校生が、心臓病で父親を助けようと医師を志し、三浪して日大の医学部に入った。やがて心臓外科医になるが、自分も立ち会った3度目の手術で父親を失う。自分にもっと力があればと、一念発起し、ひたすら腕を磨いていき、6000例を超える心臓手術を行うまでになった」
今は順天堂大学医学部の心臓血管外科教授というポジションに押し上げていただいたが、もともとは出身大学の医局にも属さずに、一匹狼ともいえるような道のりを歩いてきたノンエリートだ。ここに私の原点がある。

生来、人と同じことをするのが嫌いな反骨精神もある。だが、30年医者をやってきて、本音で言いたい思いもある。たとえば、受験難関校から旧帝大医学部に合格した秀才だけが医師になって本当によいのだろうか?手術するのは学者ではない。組織で偉くなる人でもない。今後の医療現場では、かつての医師と現代の医師とでは求められる力が違うということもある。
最先端の医療現場では、医師が「ダヴィンチ」という手術支援ロボットを操作して、出血の少ない外科手術を行う時代にもなった。つまり、小さい頃からコンピーターゲームの得意だった子が、優秀な外科医になりうる時代になっている。私のように、小さい頃、プラモデル作りが得意だった子どもが患者さんのために役立つような時代だ。プラモデルでは、部品のはがし方だって相当に集中してやった。ひとつひとつの部品は、ニッパーできれいにはがさないとうまく仕上がらない。1個部品を壊すだけで台無しになり、後戻りしなければならない。そういうことが、熱中してきたことを通じてわかる。だから、若い人のいろいろな経験を否定しないことが大切だ。

お母さんが我が子に、「ゲームばっかりして」と怒ることもあるだろうが、私は否定してはいけないと思う。「ダヴィンチ」以上の手術支援機器が登場してくると、その技術的な進歩が、これまでの不可能を可能にするきっかけになったりする。実際、医学部で教授という立場で、意思を育てるという側に立つと、弾力性ある若い力を、そのまましなやかに伸ばすには、どうしたらいいのかと、日々考えさせられる。次世代のそれぞれの「思い」をどのように磨いていき、未来を切り拓いていくのか…これからサポートしたいことでもある。

〇「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如し」
災いと幸福はまるで、より合わせた縄のように、かわるがわるやってくる。失敗だと思っていたことが、成功する原因になったり、子どものころの無駄だと思っていた経験が、大人になって役に立つ、というようなことは多い。
これからの世の中はすさまじい勢いで変化する。今までの技術が一瞬にして役に立たなくなるような、新技術も登場する。大事なことは、これからは、暗記したり、それを再生するというようなデジカメ的能力はまちがいなく必要なくなってくる。
つまり、受験勉強で必要な記憶再生能力のようなこと。現在は、それがスマホ一つでこと足りるからだ。みんながやるから、自分もやる、というような生き方では、確実に取り残される。人と違うことをすることを恐れない。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『習慣を変えれば人生が変わる』

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マーク・レクラウ

あなたの人生の責任を負っているのは、ほかならぬあなた自身だ。上司、配偶者、親、友人、知人、顧客、景気、天気ではない。自分の人生で起こることについて他人を責めるのをやめると、すべてが変わる。
自分の人生に責任を持つということは、人生の主導権を握って「主役」になるということだ。あなたは「被害者」になるのではなく、主役として境遇を自らつくり出すか、少なくとも自分が状況にどのように対処するかを決定する力を得ることができる。重要なのは、人生で何が起こるかではなく、自分がどんな心の姿勢を持つかだ。心の姿勢は自分で選ぶことができる。
もし自分の状況を他人のせいにするなら、自分の人生を好転させるためには、他人を変えなければならないという理屈になる。だが、他人を変えることはまず不可能である。一方、もしあなたが主役なら、自分の人生の中で好きではないことを変える力を持っている。
あなたは自分の思考、感情、行動をコントロールすることができる。もし結果が気に入らないなら、自分の思考、感情、行動を変えればいいのだ。
責任に対する考え方→他人や環境のせいにする(被害者)
→自分が責任を持つ(主役)
現状に対する姿勢→言い訳をして正当化する(被害者)
→たえず改善に努める(主役)
変化に対する姿勢→何も変えようとしない(被害者)
→率先して変化を起こす(主役)
焦点をあてる対象→問題に焦点をあてる(被害者)
→解決策に焦点をあてる(主役)
運に対する考え方→幸運に恵まれるように祈る(被害者)
→自分で幸運をつくり出す(主役)

被害者は人生でうまくいかないことをすべて他人や環境のせいにする。しかし、そんな姿勢ではいつまでたっても問題を解決することができない。たとえば、交通事情のせいで遅刻しがちだと思い込むと、あなたはいつまでも遅刻しがちになる。これは被害者の行動パターンだ。
しかし、主役になって人生の主導権を握りたいなら、早めに家を出ればいい。そうすれば、問題はすんなり解決する。被害者意識を持っている人は、自分の人生の責任を他人になすりつけて自分を正当化する。一方、主役はつねに自分の人生に責任を持ち、過去の経験から学び、たえず改善に努め、理想を追求する。大切なのは、あなたがどちらを選ぶかということだ。

〇「「人生の悲喜こもごもさまざまな出来事は、実はすべて必要で必然です」(船井幸雄)
人生に起こるすべてのことが、必要で必然である、と深く思ったとき、自分の人生の主役となれる。しかし、人生に起こるすべてのことが、理不尽で、納得いかない、と思ったとき、被害者となる。

エンジンオイルル、OEM仲間の経営塾より

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『心を豊かにする言葉』

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精神科医、斎藤茂太

《幸も不幸もない。 要は心の持ち方一つなのだ。》
(シェークスピア)

何でも他人のせいにする人がいる。それを「他罰」と言うが、晩年、生きがいもなく、孤独になり、わが身の不幸をかこつ人が現役時代にいかなる生活を送っていたかを調べると、他罰傾向が強く、すべてを不幸と結びつけていた。
私もこの頃「失敗」が増えた。つい先日、羽田空港の公衆電話の上に帰りの航空券を忘れた。私は大喜びで「自分史」の老化への過程の中に書き加えた。「失敗は成功のもと」とつぶやきながら。

〇「太郎を呼べば太郎がくる」時実新子
これは、時実さんが祖母から教えてもらった言葉だが、「不幸を呼べば不幸がくる。幸せを呼べば幸せがくる」という意味だ。
我々は日ごろ、色々なものを呼んでいる。グチや不平不満・文句とかを言っていれば、グチや不平不満を言いたくなるような状況がやってくる。
つまり、グチや不平不満を呼んでいる。ツイてるとか、うれしいとか、楽しいと言っていれば、運や、うれしいこと、楽しいことがやってくる。つまり、運や、うれしいこと、楽しいことを呼んでいる。
すべての今起きている現象は、自分が呼んだからやってきている。「幸も不幸もない」世の中には、「幸」という現象も、「不幸」という現象もない。自分がある現象を見てそう感じただけ。つまり、「幸せ」を呼べば「幸せ」が来る。だからこそ、「呼ぶ」ことが大事

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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